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「 Q&A 2024春:Kei Nakamura 」

 

第28回ARTS&CRAFT静岡手創り市

【 Q&A:2024春 】

 

出展場所
エリア4ー5

 

Kei Nakamura

https://www.instagram.com/kei_nakamura_b/

 

担当スタッフ
高山

・・・

申込書に添付された竹細工の写真はとても美しく、自分が他で目にする竹細工とは全く違うものでした。

instagramを見ても、その美しさが分かると思います。
Q&Aをしてみて分かったのは、Nakamuraさんの竹愛。
本当に竹が好きなんだなと。だからこそこんなに美しい物が作れるのだなと納得しました。

まずは、自己紹介をお願いします。

 

Kei Nakamuraと申します。
出身は栃木県ですが、竹に惹かれて真竹の産地である大分県にたどり着きました。
訓練校で基礎を学んだ後、竹の工房に入り、2022年に独立しました。
竹のもつ魅力が伝わるようなもの造りをしていきたいと思っています。

 

大分県は全国でも有数の竹の産地なんですね。知りませんでした。
「竹に惹かれ」や「竹のもつ魅了」という言葉が出て来るのを見て、Nakamuraさんは本当に竹が好きなんだな、と感じるのですが、Nakamuraさんが「竹に最も惹かれる」所とはどのあたりなのでしょうか?

 

私が「竹に最も惹かれる」所は、真っ直ぐに伸びていて、姿が清々しいところです。
竹は物語に出てきたり、農具や日用品にも多く利用されるなど、昔から身近な存在でありながら、木とも草とも違った性質を持ち、ものすごいスピードで成長し、何十年に一度花を咲かせるなど、まだ解明されていないこともある不思議な存在です。

 

そんな謎な存在なのに、立ち姿は見ていて心がすくような感じがします。
たくさん製作してきて竹の事を分かったつもりでも、いまだに思いがけないことが起こったりするので、まだまだ竹の世界は奥が深いのだと思います。

 

魅力に思われるところで、まさか最初に来るのが竹の「立ち姿」が来るとは思いませんでした。
竹は身近な植物でありながら、たしかに他の植物にはない性質を持っていますね。
「いまだに思いがけないことが起こったりする」なんだろう。直接聞いてみたいです。


今回出品する作品についてお聞かせください。

 

花器やトレー、お箸など、生活に取り入れやすい小物やカゴなど、竹と一部真鍮も使った作品を出品します。
また以前より挑戦しているオブジェのような ”編まない竹細工” も出品します。
今回は ”編まない竹細工” の新作を初めて展示します。

 

竹の作品作りについて知識がないため、お教えていただければと思うのですが、竹を使っての作品づくりで大変な事を教えて下さい。

 

竹を使っての作品づくりで大変な事は、保管、管理です。
自然物なので、環境によってはカビがはえてしまったり、虫が入ってしまったりすることがあります。
特に湿度の高い時期は、材料や作品の保管には常に気を付けています。

 

また、最近の問題なのですが、竹の切り子さんが少なくなっていることで、材料が手に入りにくくなっています。
縁などを止める籐(とう)という素材も、手に入りにくく、価格も高騰しています。
材料確保が問題となっています。

 

保管もさることながら、そもそも材料自体が手に入りにくくなっているんですね。全く知りませんでした。
竹は身近にある植物ですし、竹細工に関しても街中で見かけることもあるため、そんな事になっているとは思ってもいませんでした。


最後に出展への意気込みを聞かせてください

 

前回の出展(2020年冬)はコロナ禍で、色々な制約がある中での出展でしたが、開催してくださったことにとても感謝しています。
その時から作品も増え、新しい一面をご覧いただけるかなと思って今回応募しました。
作品を見て楽しんでいただいたり、暮らしの中に竹のものを取り入れてみたいと思えるきっかけになれたら嬉しいです。


竹や、竹細工は昔から身近にあるものと思っていましたが、自身の生活環境を見渡してみると、竹の籠1つのみでした。

昔は、もっと多くの竹細工が生活の中にあったのだろうと思います。
Nakamuraさんの話をお聞きし、生活の中に「不思議な存在」である竹のものを増やしてみたいと思います。

開催当日は、”編まない竹細工”を楽しみにしております。
お忙しい中、ありがとうございました。


担当スタッフ
高山

 

 

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#静岡手創り市2024春

 

会期:2024.4.13sat_4.14sun

時間:9時〜16時 雨天決行
場所:静岡縣護国神社

 

HP https://www.shizuoka-tezukuriichi.com/index.html 

Insta https://www.instagram.com/a_c_shizuoka/ 

MAIL shizuoka@tezukuriichi.com 





「 Q&A 2024春:SYUTONAE 」

 

第28回ARTS&CRAFT静岡手創り市

【 Q&A:2024春 】

 

出展場所
エリア4-10

 

SYUTONAE
https://www.instagram.com/syutonae/

 

担当スタッフ
さとう(み)

 

・・・

 

ステンドグラスから何をイメージしますか?

わたしは教会、原色、色数の豊富さなどが浮かんできます。

選考会の申込書で出会ったSYUTONAEさんのステンドグラスはわたしの中のイメージとは180度異なるもので驚きでした。

きっと皆さんの中にあるイメージに変化が起こるはず。

SYUTONAさんとのQ&Aぜひご覧ください。

 

まずは自己紹介をお願いします。

 

初めまして。長野県松本市でSYUTONAEという屋号でステンドグラス制作を行っている竹谷舞と申します。大学で造形表現学科を卒業後、設計事務所に就職しましたが、夫の転勤で退職し、祖母の実家のある松本市に10年前に移住してきました。」

 

「松本は工芸のまちとして知られており、ものづくりの楽しさを再確認し、9年前に実家にあったステンドグラスの機材に触れたのをきっかけに制作を始めました。屋号を持ってからは4年目になり、今年の春にアトリエとショップをオープン予定です。」

 

SYUTONAEさんが『ステンドグラス』を選ばれた理由や背景について教えてください。

 

実家が九州の長崎にあり、教会が多数あり幼い頃からステンドグラスが身近にありました。

そんな中、母がステンドグラスを習っており実家にステンドグラスの機材が一式あり、母に教わりながらテラリウムのプランターを制作をしたのがきっかけです。
その後、松本のステンドグラス教室に通い始めて、ガラスの色数や材質の多さに驚いたのと、ステンドグラスと言っても様々な技法があることを知り、どんどんステンドグラスの魅力にハマってしまい今に至ります。」

 

ステンドグラスが身近な環境にあったんですね。教会だけでなく、ご実家に機材が一式あったのは巡り合わせでしょうか。

SYUTONAEさんの作品は、ステンドグラス=世間のイメージ(原色や色数の豊富さなど)とは180度異なると思います。制作で意識されていることはなんでしょうか。

 

私の母が趣味でステンドグラスを習っており、実家の窓や照明器具など、母の制作したステンドグラスを見ながら生活を送っていました。ただ、母の制作するステンドグラスはとても綺麗ではあるけど、原色で構成されたインパクトの強いもので存在感が凄く、まさに世間のイメージと同じようなものが多く主張が強いように感じていました。」

 

「なので、私が作るものはなるべくシンプルで生活に溶け込みやすい柔らかい配色が多く 、(特にフラワーベース)お花に色があるのでガラスはクリアなものが多く、あくまでも引き立て役としてお花に目がいくように心がけています。

その分、溶接のラインが際立って見えるので、そのラインがキリッと見えるような作品を作りたいと思いながら制作しています。」

 

現在あるものに対して疑問を持たれ、 今があるんですね。

SYUTONAEさんのオリジナリティはどのようにして生まれたのでしょうか。

 

元々、幾何学模様が好きで私のデザインは対称になってるものが多いです。

建築物も好きなので建物のディテールからインスピレーションを受けることも多々あります。

また、デザインする上で利便性も考えており、使いやすさはもちろん、ひとつのアイテムで何通りの楽しみ方も出来るようアタッチメントを付けるアイテムだったり、サイズ感もこだわって制作しています。」

 

建築のディテールからインスピレーションを受けることが多いんですね。

ひとつのアイテムで複数の楽しみ方があるのは個人的に嬉しいポイントです。

ステンドグラスを制作する上で難しい点や楽しい点を教えてください。

 

「難しい点ははんだをキレイに盛る(ぷっくりさせる)ことです。それには熱を加える場所の見極めと、角度がとても大事なんです。熱を加えすぎるとせっかく盛ったはんだが垂れてしまったり、はんだごての角度を間違えるとはんだがよれてしまうので、熱が加わったらはんだがどう流れるか知っておく必要があります。」

 

「ただ、ステンドグラスの工程はガラスをカットする、ルーターで形を整える、テープを巻く、はんだを付ける、洗いにかけて磨くといういくつも工程がある中で、私は1番はんだ付けが1番楽しいです。熱の加え方が難しいからこそ、キレイに盛れた時は達成感を得られるし、熱の加え方を熟知すれば、はんだだけで様々な形を作ることが出来、まだまだ新しい形が生まれそうな予感がしています!」

 

 

難しい点と楽しい点ははんだを付けることで共通しているんですね。(難しいからこそ楽しい!と解釈)

中学生の頃に技術の授業ではんだ付けをした遠い記憶を思い出します。(はんだを溶かす加減が難しかったけど)

SYUTONAEさんが感じるステンドグラスの魅力はなんでしょうか?

 

やはり1番は光にガラスを翳すと全く違う色の表情を見せてくれるという二面性みたいなものを持っているところだと思います。
時間帯によって見せてくれる顔がいくつもあって飽きさせません。」

 

自然光の差し方や影の変化、会場でも時間帯によっていろんな顔が見られそうで楽しみです。

今回初出展にあたり意気込みなど教えてください。

 

今回はSYUTONAE自身のテーマとして『静かに佇む』を掲げているので、何気ない毎日にそっと寄り添い”いつもそこに在る”を表現しているシンプルなフラワーベースからモビール、照明をご覧になっていただきつつ、フュージングという技法を使用した春色の新色一粒ピアスもお披露目したいと思っています。SYUTONAEの世界観を表現出来るように頑張りたいと思います。」

 

 

今季はテーマがありません。

SYUTONAEさん自身でテーマ『静かに佇む』を掲げてくださったんですね。

当日を楽しみにしております。

それでは最後に一言お願いします。

 

「今回、初めての手創り市に出展させていただきます。

世間のイメージを変え、新たなステンドグラスの魅力を伝えられるよう1人でも多くのかたに見ていただけたら嬉しいです。そして私も会場の雰囲気を楽しみたいと思います!」

 

皆さんのステンドグラスのイメージに変化はありましたでしょうか?

屋号の由来やその他ステンドグラスについて聞いてみたいことはまだありますが、会場で直接伺いたいと思います。

皆さんも気になることは4-10 SYUTONAEさんのブースにて直接尋ねてくださいね。

 

小さい頃から知っていると思っていたステンドグラスは一部でありました。知らないことはまだまだあるんですね。

この春新たに出会うステンドグラスを心待ちにしております。

 

SYUTONAEさんQ&Aにご協力いただきありがとうございました。

 

担当スタッフ

さとう(み)

 

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#静岡手創り市2024春

 

会期:2024.4.13sat_4.14sun

時間:9時〜16時 雨天決行
場所:静岡縣護国神社

 

HP https://www.shizuoka-tezukuriichi.com/index.html 

Insta https://www.instagram.com/a_c_shizuoka/ 

MAIL shizuoka@tezukuriichi.com 

 

 





「 Q&A 2024春:山本将太郎 」

 

第28回ARTS&CRAFT静岡手創り市

【 Q&A:2024春 】

 

出展場所 

エリア1-18

 

山本将太郎

https://www.instagram.com/sho_ceramic

 

担当スタッフ

さいとう

 

・・・

 

申込用紙に記された

「ロンドン」「美容師」「伊豆高原」…

印象的なキーワードたち。

わたしにとってはどれも非日常。

添えられた写真に映る作品はとても穏やかで、

なんだか風景を見ているような、

それでいて日常を想起するような。
『生活に溶け込む』

という言葉がしっくりくる佇まい。

わたしは、今回初出展となる山本将太郎さんにQ&Aをお願いしました。

ぜひご覧ください。

 

はじめに自己紹介をお願いします。

 

「2007年にロンドンへ美容技術の向上と語学留学のため渡英。ロンドンのヘアサロンで美容師として活動し、ミラノファッションウィークにも何度か参加しました。

2014年にモーリーカレッジロンドンのセラミックコースで陶芸を学び、イーストロンドンのTOKOBO pottery studioにて本格的に作陶を開始。

ロンドンでは美容師としての活動がメインでしたが、2023年1月に帰国し、伊豆高原に工房+ギャラリー『PLUS studio』をオープンしました。

現在は陶芸家として、東京・伊豆・ロンドンを拠点に活動しています。」

 

美容師から陶芸家になるのにどのようなきっかけがあったのでしょうか。

 

「最初は『サロンでお客様に出しているお茶のカップを自分で作ったら面白そう』という単純な思いから始まりました。街中の陶芸教室に参加したり、プライベートでレッスンを受けたりするうちにどんどんのめり込んでいきました。

2020年、新型コロナによるロックダウンのためヘアサロンは計半年以上の閉鎖を余儀なくされ、生活が一転しました。時間だけはあったので、これはいいチャンス!と思い陶芸スタジオに通っているうちに、陶芸家としての取り組みを本格的に始めました。

その後の可能性を模索しているうちに、現在の伊豆高原の工房が売りに出ているのを見つけ、もう一度チャレンジするなら違うことをしたい!と思い、16年住んだイギリスを離れることを決意

2023年、日本に拠点を移したしたタイミングで一度ハサミを置き、現在は陶芸家として活動しています。」

 

 

イギリス食器というと、ウェッジウッドやスポードのような装飾が施された器のイメージが真っ先に浮かびます。

一方で、以前イギリスの食卓シーンを見て、シンプルなお皿に盛り付けられたワンプレート料理に憧れたことも思い出しました。

個人的に、山本さんの作品は日常で日々楽しみたくなる器だと感じます。

山本さんご自身は、イギリスでの生活や作家活動から影響を受けたことや、意識されていることはありますか?

 

「イギリスにいる時はあまり意識していなかったのですが、日本に帰ってきてから気付いたのは、やはり生活環境が大きく異なるということです。そのため、日本の環境に合うような作品となるように気を付けています。

例えば、海外では食器を持って食事をするという習慣がほとんどありません。そのため、少し食器を重くし安定感を持たせたり。食洗機が主流のイギリスでは、あまり大きなお皿だと食洗機に入らないことがあるため、大きさやリムの高さには気をつけていました。

日本では食器を持つ習慣があるので、器の肌質や手触り・口触りには気をつけています。

また日々の生活に馴染むように、できるだけシンプルに。

それでいて、どこかに遊びがあるようなデザインを心がけています。」

 

昨年から伊豆高原に活動の拠点を移されたと伺いましたが、土や釉薬などに由来し、その土地土地で作品にも変化があるのでしょうか。

 

「イギリスに比べると日本は土の種類・釉薬の原材料の種類が圧倒的に多く、初めは戸惑いました。同じ調合で焼いても、イギリスにいた時と全く違う仕上がりになったり、安定しなかったりと大変でした。

私の場合は土地に根付いておらず伝統的な手法などで焼いてる訳ではありませんが、日本の焼き物は世界的にも有名で、土地土地でさまざまな特徴があるので、いつか焼き物巡りをして自身の作品に取り入れてみたいですね。」

 

最後に、手創り市にご来場のお客さまに向けてメッセージをお願いします。

 

「一つ一つ心を込め丁寧に作った作品たちです。日本の焼き物とも、海外の焼き物ともどこか違う私の焼き物をぜひ手に取り見て頂けたらと思います。

当日会場でお会いできることを楽しみにしております。ありがとうございました。」

 

 

当たり前に器を手に持って食事をしていること。

お気に入りの器を手で洗う時、自然とその形を指でなぞって感じていること。

今回山本さんにお話を伺い、普段当たり前にしていることを改めて自覚し、私たちの生活の中での器の楽しみ方についても再認識することができました。

山本さんの作品を実際に手に取り、何を盛り付けようかと想像しながらお気に入りの作品を選ぶ時間が待ち遠しいです。

 

手創り市にご来場のみなさまもエリア1-18 山本将太郎さんのブースにぜひ足をお運びください。

 

山本さん

今回は本当にありがとうございました。

当日もよろしくお願いいたします。

 

担当スタッフ

さいとう

 

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#静岡手創り市2024春

 

会期:2024.4.13sat_4.14sun

時間:9時〜16時 雨天決行
場所:静岡縣護国神社

 

HP https://www.shizuoka-tezukuriichi.com/index.html 

Insta https://www.instagram.com/a_c_shizuoka/ 

MAIL shizuoka@tezukuriichi.com 

 





「 Q&A 2024春:arne 」

 

第28回ARTS&CRAFT静岡手創り市

【 Q&A:2024春 】

 

出展場所
エリア5−3


arne
https://www.instagram.com/arne_campana

 

担当スタッフ

すずき

 

・・・

 

arne(アルネ) さんと出会ったのは、ちょうど半年前の静岡手創り市2023秋。
護国神社の落ち葉と一緒に純銀の落ち葉が展示されており、見分けがつかないほど自然な様子に心を動かされ、お話を伺ったのがきっかけです。
その際、自然そのものを銀粘土で表現しようとしている熱い想いを伺ったことが忘れられず、今回のQ&Aをお願いする運びとなりました。
どうぞ、よろしくお願いします。

 

まずは、自己紹介をお願いします。

 

「はじめまして。埼玉県の自宅のアトリエにてシルバーアクセサリーを制作しているarne(アルネ)と申します。

生まれ育った長野の自然の豊かさがとても好きで、自然から感じたことをもとに銀粘土を用いて制作しています。
身に着ける方が懐かしい思い出や風景をふと思い出せるような、日常にそっと添える温かな装身具でありたいと思っています。」

 

銀粘土とは、どのようなものなのでしょうか?

 

「『銀粘土』と名がついているとおり、粘土状の銀を造形していきます。
造形は、指先やシリンジと呼ばれる注射器の形状の道具で粘土を垂らすなどして行います。
すぐに乾燥してしまうので、手早く正確に作っていく所が少し大変です。
銀粘土はしっかり乾燥させ、電気炉で焼成をすることにより、純銀に変化します。
最後に、削りや磨き等の工程を経て完成させます。
銀粘土は細やかな造形や絵を描くように作ることができるため表現の幅が広く、面白い素材です。」

 

鋳造のように型を制作して銀を流し込むような方法ではなく、粘土状の銀を使って造形し、焼く。

純銀なのに温かみも感じるなと思っていましたが、銀粘土ならではの表現だったのですね。

自然から感じたことをもとに制作されているとのことですが、印象的な作品などありましたら教えてください。

 

「いつも、『心が強く動く瞬間を見逃さないこと』を大切に制作しています。

最も印象的な瞬間は、アガベの花と出会った瞬間です。

何とも個性的で堂々とした姿に感動し、育てていた友人に譲ってもらい、すぐに花を分解してデッサンと設計図、紙等を使っての仮造形をしました。」

 

 

外から見た様子をデッサンしたり、型をとるのではなく、花を分解してからデッサンするんですね!

 

「花を分解して、見て触れてノートに書き記すことで頭の中の想像を指先に伝達させるようなイメージでデッサンをしています。
真面目な性格がこの工程を作っていると思います(笑)
また、銀粘土は乾燥が早いため、じっくり観察しながら制作することができません。
すぐに粘土で制作したい気持ちを抑えながら、デッサンを通じて構造を整理したり、実際の手順を入念に計画していきます。
その後、銀粘土で独特な花びらのふくらみと形成、花脈を造形し、焼成しました。
純銀の花と実際の花を並べて見たとき、ドキドキしたことを覚えています。

他にも樹皮を表現することもよくあります。」

 

樹皮、ですか。

 

「このきっかけは近所の公園で目にした木々の伐採でした。

害虫被害によりやむを得ない状況ではあったのですが、その原因の一つは私たち人間がもたらした地球温暖化だと知りました。

この樹皮から伝えられることがあるのでは、とひとかけら持ち帰りごつごつとした強さと逞しさを持った樹皮の美しさをそのままリングに写しとり、細かなカットや磨きの強弱でデザインしました。

手に取ってくださったお客さんにもこのお話をしていて、リングを通じて自然環境について目を向けられたらいいなと思っています。」

 

 

樹皮のごつごつとした強さ、逞しさ。

しかし、それは細かなカットや磨きなど繊細な技術により表現されているのですね。

なんと、新作のひとつにも樹皮のモチーフがあるのだとか。

今季お持ちいただく新作ついて、教えてください。

 

「今季の新作は主にヘアスタイルの提案として、ヘアゴムとポニーフックをお持ちします。
特に力を入れて制作したのは、
・樹皮のヘアゴム、植物標本のヘアゴム
・ティーツリーのポニーフック
・欠けたお皿から零れ落ちる様子を造形したポニーフック
です。」

 

「昨年出展した時、お客さんとの会話の中で『生活に寄り添える装身具をつくりたい』という気持ちが湧いてきて、アトリエに戻るなりすぐにヘアゴムとポニーフックの試作を始めました。

樹皮のモチーフは散歩道で剥がれ落ちていた桜の樹皮に惹かれ、制作したものです。

自分なりに『樹皮』を解釈し、転写ではなく造形として樹皮の力強さと存在感を、描いたり削ったり燻しながら仕上げました。」

 

 

「標本植物のモチーフは、幼い頃見ていた故郷の自然を思い出し、額に入った野草を描きました。

新たな技法に挑戦し、粘土の濃度を変えながら針などで植物により動きがでるように表現することができました。

描かれた野草の奥に見える風景も想像していただければと思います。」

 

「ポニーフックの2種は、どちらも時の流れをイメージしてデザインした作品です。
ティーツリーのモチーフはドライティーツリーを、もう一種類は古いお皿で、欠けて時が流れた様子を思い浮かべ制作しました。

ドライだったり古いお皿だったりと流れ行く時間のデザインをシルバー自身の経年変化とともにお楽しみください。」

 

 

自然の力強さを感じるものから、自然の儚さを感じるものまで、それぞれの作品の表情に注目ですね。

最後に、意気込みをお願いします!

 

「また静岡手創り市に戻ってこれた喜びと緊張に包まれています。

ここで挑戦したい、情熱が燃える、特別なクラフト市です。

こんな面白い作品もあるんだねと楽しんでもらえるような装身具をご用意してお待ちしています。

皆さんとゆっくりとお話をしながらお気に入りの一つを見つけるお手伝いができたら嬉しいです。」

 

ここまで、いかがでしたでしょうか。

お話の続きはエリア5-3にて。

arneさん、ありがとうございました!

 

担当スタッフ

すずき

 

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#静岡手創り市2024春

 

会期:2024.4.13sat_4.14sun

時間:9時〜16時 雨天決行
場所:静岡縣護国神社

 

HP https://www.shizuoka-tezukuriichi.com/index.html 

Insta https://www.instagram.com/a_c_shizuoka/ 

MAIL shizuoka@tezukuriichi.com 

 

 

 





「 Q&A 2024春:hirari 」

 

第28回ARTS&CRAFT静岡手創り市

【 Q&A:2024春 】

 

出展場所
エリア3−8

 

hirari
https://www.instagram.com/hirari_kiryu/

 

担当スタッフ
まつだ

 

・・・

 

革が持つ魅力とは何でしょうか?もちろんそれは人それぞれですが、独特の質感や手触り、色合い、丈夫さ、匂い。
天然素材だからこそ一つ一つが違い、同じものがないというのもまた魅力の一つ。今回私がQ&Aをお願いしたのは、静岡手創り市初出展のhirari さん。
hirariさんの革製品はデザインや革の雰囲気から優しさや柔らかさ、春のような爽やかさなど、革が持つ様々な魅力が詰まって表現されていると感じました。これはどんな方がどんな想いで作られているか聞かなくては!
ということで、hirariの平山さんにお話を伺いました。

 

まずは自己紹介をお願いします。

 

「はじめまして。群馬県桐生市を拠点に、革職人として活動しております、hirariの平山と申します。

活動を開始してから約10年、ユーザービリティに拘った作品を心掛け、制作に取り組んで参りました。

手創り市へは初めての出店となりますが、どうぞ宜しくお願い致します。」

 

こちらこそどうぞよろしくおねがいします。
現在約10年活動されているとのことですが、革職人になったきっかけは何だったのでしょうか?

 

「きっかけは専門学校時代の友人でした。

専門学校を卒業して数年後、改めて彼に会った時に、彼が作った革の財布を見せてもらいました。

その時に、もの作りへの興味を抱き、見様見真似でレザークラフトを始めました。

それから革の素材としての魅力に気付き、自然と職人を目指そうと志しておりました。」

 

ご友人の作品がきっかけだったんですね。
そこから職人になられたということで、革という素材が持つ魅力、もの作りの魅力の凄さ・引力を感じました。

それでは次に今回出品予定の作品について教えていただけますでしょうか?

 

「当店ではコンパクトタイプのお財布が大変ご好評を頂いており、そちらを中心にカードケースやキーケースなどの革小物を出品致します。使い勝手に加え、心くすぐる様な工夫が施されています。」

 

 

インスタグラムやHP等を拝見させていただきましたが、hirariさんの作品の中で、例えばミニウォレットは内側のカードケースや小銭入れの形状が特徴的だと感じました。

シンプルだけど可愛らしい、そして使いやすそう。こういったデザインはどうやって生まれたのでしょうか?

 

「現在のミニウォレットは初めて登場してから過去に3回ほど改修を重ね続けて来た、特に思い入れの強い作品です。

見た目と使い勝手、共に満足の行く仕上がりになっていると思います。

見た目はシンプルと一言で済ませる事も出来ますが、よく見ると表にステッチが一切出ないような設計になっております。

これは使っていくうちにダメージが気になる、糸の解れが出にくいようにと考えた結果でした。

続いてこのお財布を開くと、かなり中身もスッキリとしております。

なぜかと言うとお札が隠れるようになっているからです。

これは言葉で構造を説明するのは難しいのですが、簡単に言うと目隠しがあるんです。

その一枚が有ると無いとでは、驚くほど印象が変わります。

そしてカードケース部分はかなり拘りました。

両サイドの縦に入ったスリット、これがカードの出し入れを容易にし、本体に掛かるストレスを上手く逃がしてくれています。

どれも言葉にしてしまうと何て事はないのですが、このサイズ感でお札は折らずに収納出来て、カード部分の操作性も抜群。

これを形に出来た時の事は、今思い出してもワクワクします。

そしてこのお財布に自身も生かして貰っているなと、今では相棒の様な存在です。」

 

すごい、、、ひとつひとつに想いや狙いがあるんですね。

シンプルさと機能性の両立と言うのは非常に難しいものだと思います。
その中で様々な試行錯誤を経て生まれているんですね。
また、使用する人のことを考えて設計されていて、
これも言葉で言うのは簡単ですが、実際にそれを具現化して実現することは大変な苦労があったと想像できます。
話を聞いただけで実物が見たくなりワクワクしてきました。

 

もう一点、使用している革についても教えていただけますか?

hirari さんの革はとても綺麗で爽やかな印象があります。

 

「革はイタリア・テンペスティ社のメイン(またはマイネとも呼ばれます)という革を主に使用しております。

初めて出会ったのは5年ほど前でしょうか。

とにかくその色味に惚れたのがキッカケで、それ以降はこちらのテンペスティ社の革にお世話になっています。

中でも黒の色味にひと目惚れでした。

日本で言う炭黒と言う表現が近いかな?と思うのですが、吟面(表)の革らしい表情と、マットでサラッとした手触り。

中でも床面(裏)を見た時に、この黒の染料が青みがかっている事に気付き、自分の好きな黒はこの色なんだと気付かされました。

とにかく色彩感覚に共感を得て使用させて頂いてると言う部分が大きいように感じます。

あとはダブルショルダー(※牛の両肩の部分)と言う事も個人的には嬉しい点でした。

丸々一枚、素材としてのバラつきも少なく、ロスも最小限に抑えられるメリットも使い続ける理由の一つです。」

 

黒の色味、、気になります。

これまで様々な革製品を見てきましたが、革の色というのは色そのものだけでなく素材の持つ形状と合わさって形成されていると感じました。

これも実物を要チェックですね。

 

 

最後に今回の出展にかける意気込みを教えてください。

 

「シンプルなデザインではありますが、使い手に拘った優しいデザインが魅力だと自負しております。

またこの貴重な機会を活かし、一人でも多くの方々にご覧頂きお楽しみ頂けるよう準備して参ります。

皆さまのご来場、ご来店を心より楽しみにお待ち申し上げます。」

 

事前にhirariさんのホームページやブログ、インスタグラムを拝見し、加えて今回のやり取りを通じて、hirari平山さんの誠実さと作品に対する真摯さ、真剣さといった個人の魅力も感じることができました。

作品はもちろん平山さんに会いにみなさんもぜひエリア3-8にお越しください。

 

平山さん、お忙しい中ご協力いただきありがとうございました。

 

担当スタッフ

まつだ

 

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#静岡手創り市2024春

 

会期:2024.4.13sat_4.14sun

時間:9時〜16時 雨天決行
場所:静岡縣護国神社

 

HP https://www.shizuoka-tezukuriichi.com/index.html 

Insta https://www.instagram.com/a_c_shizuoka/ 

MAIL shizuoka@tezukuriichi.com 

 

 





「 Q&A 2024春:向こう山、わたしたちの影の粒々。 」

 

第28回ARTS&CRAFT静岡手創り市

【 Q&A:2024春 】

 

出展場所
エリア1ー13

 

向こう山、わたしたちの影の粒々。

https://www.instagram.com/kage_tsubu_tsubu/

 

担当スタッフ
あらまき

 

・・・

 

はじめて申込書を拝見したとき、なんて詩的な屋号なんだろう。

そして、木彫りのくまがある!と興奮したことを覚えています。

 

今回、わたしは『向こう山、わたしたちの影の粒々。』さんにQ&Aをさせていただきました。
屋号の由来や、木彫りのくまの制作エピソードなど訊きたかったことを
とても丁寧に答えてくださいました。
ぜひご覧ください。

 

まずはじめに、自己紹介をお願いします。

 

「こんにちは、向こう山、わたしたちの影の粒々。です。

広島で木や漆を使いものを作っています。
その時の気持ち、考え、生活、時間などなどが作るものにおもしろさとして表れて、
使っていただく方に伝わればいいなぁと思っています。」

 

はじめて申込書を拝見したとき、屋号がとても詩的だなあと思いました。
この『向こう山、わたしたちの影の粒々。』には、どのような意味が込められているのでしょうか。

 

「長い屋号ですよね。自分でも長いと思ってます。

自己紹介する時なんか特に。でもリストとかに名前があるとすぐわかるので便利なところもあるんです。

それはそれとして、この名前は体験から来ています。

友人4人で縦走登山をしたことがありまして、3日目の早朝まだ薄暗〜い中、尾根を歩いてたんです。

横から朝日が登り始めて、綺麗だなぁなんて景色を眺めていたら遠い向こうの山に自分達の登っている山の影が映し出されてました。

その影の際にある4つの小さな粒が自分達の影と気づきました。

手を振ってみたり、動いたりすると合わせて動いて、それが当たり前ですけどなんだか感動して。

ものづくりを始めて屋号をつける時、その体験を思い出しました。」

 

「作るものも、その時の思いや考え方が表れる自分の影のようなものだと思います。

自分が動くと影が変わるように、ものもその時の状況によって変化していきます。

先に述べた事と重複してしまいますが、喜びも期待も不安もくるしさも、お腹が空いてたとか、よく寝れたとか、

そんなことも作ったものにどうしても表れてしまうと思うんです。それが人の手で作るおもしろさだと思っています。

影の粒々とは、自分が作るもの自体で、映し出されるさまざまな気持ちで、それをおもしろいと思ってくれる人達で、、、と欲張ったことを考えてこの名前を考えました。」

 

そうだったんですね。屋号の由来は気になっていたので、その時の情景を想像してみると、より素敵な名前だなと思いました。
あとは“粒々”にわたしたち受け手も含まれていることが嬉しい!
さて、向こう山、わたしたちの影の粒々。さんの作品の中で、ひときわ印象的な作品に木彫りのくまがあります。
リム皿やコーヒー豆の匙といった暮らしの道具とともに、木彫りのくまが作られるようになったエピソードをお聞かせください。
また制作過程や制作時の心境なども教えていただけたら幸いです。

 

「ある日雑誌を読んでいたら木彫りのくまの特集をしていました。
その時になんかいいな〜、こんないろんな顔や形のくまがあるんだ、と思ったのを覚えています。
その時は木工はまだはじめていなかったのでそのくらいだったんですが、木工をはじめてから蚤の市でかっこいい木彫りのくまを見つけました。
それを持ち帰ってうちで眺めていると、なんだか自分にも作れそうな気がしてきたので、そのくまを見ながら木彫りくまを作るようになったというのが始まりです。」


写真:左の熊は一番最初に作られたもの

 

「制作過程は、まずなんとなくくまの姿を想像します。それを木材に描いて彫り進めていきます。
そうすると彫り目や木の表情なんかで、くまの顔がちょっとずつみえてくる気がします。
最後らへんにこのくまはこんな性格や表情だなって決まってきます。
それに合わせて漆を入れたり、オイルで仕上げたら完成です。

制作時はとにかくいいものを作りたいと考えています。」

 

「それは、素材の良さを引き出すことだったり、使い回しだったり、面白さだったり、かっこよさだったり、へんてこさだったりさまざまなんですが、そばにあったらいいなと思えるように制作しています。

もちろん技術的なことに集中したり、失敗しないよう努めていますが、その失敗が転じて喜びに変わったり新しいものが生まれていく過程も楽しんでます。

出来上がった時に、これは自分で欲しい、と思えたら最高です。」

 

木の個性を見ながら生まれるくまたち。
気になる子はどんな性格なのか訊いてみるのも楽しいかもしれませんね。
そうしたら、その子にもっと愛着がうまれそう!
それでは最後に、出展への意気込みをお願いします。

 

「静岡手創り市は2023年の秋に出展させてもらってからの2回目です。
去年は初めてのクラフトフェアで不安で緊張もすごいしてて、、
でも始まってすぐにその不安やらはどこかに行ってしまいました。
それはスタッフさん達の温かい対応と、他の出展者さんの思いと、見に来てくださる方々の気持ちのいい雰囲気とで嬉しくなってしまって。
2日間楽しくてすぐ過ぎてしまいました。
スタッフさん、出展者さん、お客さんの全部でこの出来事を作ってるんだと感じました。
そんな素敵な場所にまた来たいなと思っていたので、とてもワクワクしています。

あーだこーだへんてこなことを言っちゃったかもですが、ものを作ることは誠実にやっています。
くまやお皿、装身具などいろんなものにいろんな気持ちがこもってます。

もしお立ち寄りいただけて、おっなんだこれはと思って手に取っていただけたらとても幸せです。

その時はぜひお話しさせてください。

どうぞよろしくお願いいたします。」

 

 

向こう山、わたしたちの影の粒々。さん、ありがとうございました!
お話をお伺いしてとても丁寧に回答してくださるので、開催当日、その時気になった作品を通してもっとお話したいと思いました。

向こう山、わたしたちの影の粒々。さんはエリア1-13に出展されます。

ご来場予定のみなさまもぜひ足をお運びくださいね。

 

担当スタッフ
あらまき

 

 

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#静岡手創り市2024春

 

会期:2024.4.13sat_4.14sun

時間:9時〜16時 雨天決行
場所:静岡縣護国神社

 

HP https://www.shizuoka-tezukuriichi.com/index.html 

Insta https://www.instagram.com/a_c_shizuoka/ 

MAIL shizuoka@tezukuriichi.com 

 

 





「 Q&A 2024春:イェンユウ 」

 

第28回ARTS&CRAFT静岡手創り市

【 Q&A:2024春 】

 

出展場所

エリア1-2

 

イェンユウ 
https://www.instagram.com/yenyu.craft

 

担当スタッフ

あかほり

 

・・・

 

さっそくですが、皆さまがお目当ての作品を探す時の目安はありますか?

私はと言うと珈琲に甘いものも好きなので、

"このカップで飲む珈琲はどんな味わいになるだろうか”

"このお皿にはイチゴのショートケーキが似合いそうだなぁ”

って使っている姿を想像しながら手に取り眺めています。

 

前回の静岡手創り市に出展されたイェンユウさん(un potteryという名前で出展されてました)。

その時に購入した器を使って淹れた珈琲は、なんとも優しい味わいを纏っているように感じます。 

その優しい感覚はいったいどこから来るのか。

 

台湾のご出身。それから日本で陶芸を始められたとの事。

いろいろと気になり今回のQ&Aをお願いしました。

それでは本編をどうぞ。 

 

まずは自己紹介をお願いします。 

 

台湾出身、現在は岐阜県多治見市に作陶をしています。 

大学時代は、ビジュアルデザインを専攻しました。

独学で日本語を勉強しながら日本に対する興味が湧き、交換留学のプログラムを申請して学生時代最後の一年間は東京で過ごしました。

その後しばらく台湾の企業でつとめ、どうしても日本にまた住みたいと思い、2016年に再び日本に来ることを決意しました。

東京に住んでいた頃、ライティングと編集関連の仕事に務め、取材撮影などを行ってきたので、色々な地域を訪れることができ、日本の伝統工芸と陶芸に対する関心が高まり、陶芸を学び始めました。

さらに陶芸を学びたいと思い、旅で様々な産地を訪れました。その後に岐阜県多治見市に移り住むことを決めました。 

21年ー23年春に多治見市陶磁器意匠研究所にて自主テーマを基づいて制作し、様々な原料や土と出会えて、さらに陶芸に魅了されました。現在は市内のアトリエで器を作っています。」 

 

台湾から日本へ。 

そして、たどり着いた陶芸への道。 

これまで様々な経験をされ、それらが作品に生きているんですね。

実際に器たちを見ていると、新しくもありながら懐かしい景色を見ているような。

どこか琴線に触れるものがあります。

 

 

作品を制作する時にどのような事を考えていますか? 

 

主に器を作っているので、料理を盛り付けられる様子を想像しながら制作を行う時もありますが、一つ一つ器の表情が異なるので、窯から出したら再びゆっくり見ながら考えるときもあります。

日本や台湾暮らしで観察した朝靄、苔、雲などの自然風景からインスピレーションを受けて、器を制作しています。

釉薬の2重掛けや還元焼成による器の表情を引き出し、粘土と釉薬の相性を考えながら、より一層の豊かな変化を目指しています。」

 

器に料理を盛り付ける姿を想像するのって、いいですよね。 

お気に入りの器が料理をさらに美味しく魅せてくれます。 

 

 

よろしければ、イェンユウさんの作る器に盛り付けるならどんな料理が似合いそうですか?

 

「ボウル系の器は、果物とソテー系の前菜などとの相性が良いですね。

台湾の料理でしたら、スープデザート『豆花』を盛り付けるのに良いです。

私もたまに家で作ります。

深皿やプレートは、緑野菜を使った料理やパスタなどと合いますね。

最近お客さんの写真をみると、ポタージュともとても合いそうで、作ってみたいと思いました。」

 

豆花のこと調べてみました。

シンプルながら美味しそう。今度頑張って作ってみます!

 

最後に今回出展する作品について教えてください。

 

「静岡手創り市2024春には、プレートを始め、ボウル、リム皿とカップなどの作品をお届けできたらと思います。 また皆さまにお会いすることができること、楽しみにしています。」

 

 

イェンユウさんの作品たちは、台湾の自然や、日本の四季のうつろいからくる景色を切り取ったような、懐かしい優しさと淡い儚さを感じます。

お話をさせて頂いた印象で、穏やかでありながらとても芯がある人柄も相まって、そのように思いました。

出展場所はエリア1-2となります。

皆さまにもイェンユウさんの作り出す、様々な景色を宿した作品たち、そしてお人柄に触れていただければと思います。

忙しい中ご協力ありがとうございました。

当日お会いできるのを楽しみにお待ちしてしおります。

 

担当スタッフ

あかほり

 

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#静岡手創り市2024春

 

会期:2024.4.13sat_4.14sun

時間:9時〜16時 雨天決行
場所:静岡縣護国神社

 

HP https://www.shizuoka-tezukuriichi.com/index.html 

Insta https://www.instagram.com/a_c_shizuoka/ 

MAIL shizuoka@tezukuriichi.com 

 

 





「 Q&A 2024春:鷺谷綾子 」

 

第28回ARTS&CRAFT静岡手創り市

【 Q&A:2024春 】

 

出展場所
エリア4-15

 

鷺谷綾子
https://www.instagram.com/ayako_sagiya/

 

担当スタッフ
佐藤吉法

 

・・・

 

ガラスなのに

その佇まいは
まるで「和菓子」を思わせる…2023年、とあるクラフトフェアで
鷺谷 綾子さんの作品を拝見した際
手に取りやすいシンプルな形や質感、色合いから
率直にそんな印象を受けたのを覚えています。

吹きガラスとはまた違う雰囲気を纏い
独特の存在感を放つ鷺谷さんの作品たちを
多くの方に、手にとって見てほしいと思い
今回色々とお話を伺わせて頂きました。
それでは宜しくお願い致します。

 

まず、自己紹介からお願いします。

 

「石川県でガラス作家をしております鷺谷綾子と申します。
パート•ド•ヴェールという技法で器を制作しております。
25歳の時、会社を辞めて半年間、フランスにステンドグラスの絵付けを学びに行ったことがきっかけで、ガラスを始めました。
その後、社会人からでもガラスを学べる学校があることを知り、富山のガラス学校に行きました。
卒業後は吹きガラスの工房で働いていましたが、自身の制作を始めるため、5年前に富山県から石川県に移り、現在に至ります。」

 

半年間とはいえ、25歳でフランスへ、中々できない挑戦ですし、自分がやってみたいことに真っ直ぐ情熱を注げる方なのかなと勝手ながらそのように思いました。
パート•ド•ヴェールという技法は、調べてみると、古代メソポタミアに起源をもちますが、一度衰退し、また19世紀末からフランスで再興されたとありました。
鷺谷さんが作家の道を志すきっかけもフランスへ行ったところから…なんだか導かれているような、不思議な縁を感じてしまいました。
パート•ド•ヴェールという技法で制作活動をするようになった経緯はどのようなものだったのでしょうか?

 

「フランスに行っていた当時は、まだパート•ド•ヴェールという技法があることを知りませんでしたが、何か通じるものがあったのかもしれません。
学校を卒業する時、まだ何を作りたいのか定まっていなかったのですが、キルンワーク(パート•ド•ヴェールを含めた電気炉を使って焼成する技法のことで、他にキャスト、フュージングなどがあります)と、吹きガラスは続けたいと思っていて、就活する際に、独学で習得するのが難しい吹きガラスを進路に選びました。
富山市内の工房で吹きガラスのアシスタントをして2年程働いていましたが、キルンワークでの制作時間をもっと取りたいと思うようになり、制作環境を変えることにしました。
パート•ド•ヴェールで制作するようになったのは、石川に移り制作を始めて、器を作るようになってからです。
それまではオブジェ的なものを作っていて、キャストの技法を使うことが多かったのですが、器を試作で作ったとき、シンプルな形にガラスの表情をつける方が自分に合っているかもと感じ、色々試しているうちに、パート•ド•ヴェールで器を制作するようになっていました。
なので、きっかけがあって技法を変えたというよりは、制作していくうちに段々と変化していった感じですね。」

 

同じガラスというジャンルでも、吹きガラスとは違う制作過程をもつキルンワークへ段々と変化していき、パート•ド•ヴェールへと行き着いたのですね。その過程も大変興味深いです、ではその魅力も含めてパート•ド•ヴェールについて詳しく教えて下さい。

 

「パート•ド•ヴェールは粘土やワックスで作った原型を石膏で取り、石膏型の中にガラスの粉を詰めて電気炉で焼成する鋳造技法です。
工程が多く手間のかかる技法ですが、複雑な表現をできるところが魅力だと思っています。

例えば、パート•ド•ヴェールで色を作る際は、透明のガラス粉に色の粉を混ぜ合わせて作るのですが、比率によって色の濃淡を変えたり、ベースとなるガラスの粒度で透明度を変えたりと、同じ色を使っていても、全く違う表情を出すことができます。
他にも、複数の色やガラスの粒度の組み合わせ、ガラスの流れ方など、要素を組み合わせることで様々な表現ができると思っています。
型を割った時に自分でも意図していない表情が出てきた時はとても楽しく、日々実験や試行錯誤をしながら制作しています。
当日は是非お手にとってご覧いただけたらと思います。」

 

 

様々な道具を使って制作する『吹きガラス』とは違い、パート•ド•ヴェールは、手作業で、自分の好きな形状の型を作り、その型通りのガラスを成形することができる、つまり型によっては複雑かつ繊細な表現が可能ということも魅力の一つなんですね。陶芸の『鋳込み』にも似ていますが、ガラスを取り出すときは、型を割って取り出すので、その型作りも一つ一つ制作しなくてはいけない、まさに一点もの、手間のかかる技法なんですね。
色付けもかなり緻密な作業のようですが、鷺谷さんの作品を拝見すると、手の取りやすいシンプルな形、そして白濁した質感の中に、様々な色が美しく重なり合っています。

色使いであったり、形を作る上で難しい点や意識されていることはなんでしょうか?

 

「ひとつの作品に色を何種類か使う場合は、あまりうるさくなりすぎないように気をつけています。
また、色によって流れる速度が異なるので、そこも少し意識しつつガラスを配置しています。
形については、ろくろで原型を作ることが多いのですが、陶芸の経験が浅いので、大きいサイズになるとまだ上手く引けず苦労しますね。
削っている時の方がイメージしやすいので、厚めに引いた後に削りながら自分が心地よいと思う形を探っています。」

 

作品の美しいグラデーションは、そういった繊細な意識から生まれるものだったんですね。

形についても、余白を作るからこそ引き算ができ、引き算することで表現できる美学がそこには詰まっているなと感じました。


それでは当日どんな作品をご用意頂けるのでしょうか?

 

 

「作品ですが、日常で使えるお皿や鉢、コップや酒器などの器、花器などを予定しています。
また、開催の4月に合わせた、春色の器も制作中です。」

 

新しい暮らしの中で、鷺谷さんの作品たちが並んでいる様子、その中には春を纏ったような器もあって。
そんな食卓は、きっと穏やかでゆったりとした時間が溶け合っているのかな、なんて想像してしまいました。
会場で作品を手に手に取るのが待ち遠しいです。ブースはエリア4-15、参道を本殿へ向かって進んでいくと左手側がエリア4になります。

ぜひ皆さんも、木々の間から光が差し込む護国神社の会場で作品じっくりご覧ください。
鷺谷さん、お忙しい中ご協力頂きまして本当にありがとうございました。

 

担当スタッフ

佐藤吉法

 

 

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#静岡手創り市2024春

 

会期:2024.4.13sat_4.14sun

時間:9時〜16時 雨天決行
場所:静岡縣護国神社

 

HP https://www.shizuoka-tezukuriichi.com/index.html 

Insta https://www.instagram.com/a_c_shizuoka/ 

MAIL shizuoka@tezukuriichi.com 

 


 





「 Q&A 2024春:sugiyama 」

 

第28回ARTS&CRAFT静岡手創り市

【 Q&A:2024春 】

 

出展場所

エリア1-8

 

sugiyama
https://www.instagram.com/ryo_sugiyama_

 

担当スタッフ

まつかぜ

 

・・・

 

神は細部に宿る / God is in the details

少ない方が豊かである / Less is More

 

どちらも近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの名言です。

 

sugiyamaさんの作品はその言葉がしっくりくる。

ちょっとした縁の装飾、紐の結び目、異素材同士の収まり。
どこを見ても隙がない美しさがあるんです。
一体どんな方がつくっているんでしょう。

 

今回初出展となるsugiyamaさんにたくさんお話を伺いましたので、どうぞご覧ください。

まずは自己紹介をお願いします。

 

静岡県浜松市出身。大学卒業後、飛騨高山の家具メーカー、地元浜松の家具メーカーに勤務したのち独立。個人で木工屋を営んでおります。
普段は家具製作や、浜松という土地柄、楽器のパーツ製作なども請け負っています。
肩書きとしては『木工職人』というのが一番しっくりくるでしょうか。完全に黒子に徹しています。
ただ自分で考えたものを形にしたいという思いは心のどこかにずっとあり、空いた時間を見つけてはコツコツ製作してきました。
そろそろ自分の作品たちに日の目を見せてやりたいと思い今回応募しました。
イベントなどの出展は初ですし、作品を直接誰かに見てもらうのも初めてとなります。ちなみに今回持って行く品は鏡です。」

 

 

浜松在住とのことですが、木工に携わっているのは浜松という土地(天竜など林業が盛んな場所などあるため)からなのでしょうか?

ものをつくるという中で、“木”という素材を選んだきっかけや理由などあれば教えてください。

 

今、浜松在住なのは単純にここが地元だからですね(すいません)

学生時代は金沢に、その後は飛騨高山に数年住んでいました。
どちらもそれぞれ魅力的な土地でしたが最後は愛着のある浜松に戻ることを選びました。
学生時代はよく棚を作ったりテーブルの色を塗り替えたりと素人diyを楽しんでやっていたんですが、その頃から木や木工、インテリアといったジャンルに興味を持ち始めました。
大学では機械工学を専攻していたのですがそこで扱う金属や樹脂などに比べ、木という素材の身近で親しみやすい部分にも魅力を感じ、卒業後は家具メーカーに就職しました。」

 

音楽の街、浜松ですね。楽器のパーツというと細かくて装飾的なものもあるようなイメージです。
今回お持ちいただく鏡の作品にも通ずるものがあるというか。
普段は大きな家具から細かいものまで幅広く製作していらっしゃるんですね。
そして今回が初めてのイベント出展!ということで、黒子から主役へ変わる時かと思います。
『特にここを見てほしい!』だったり、
こだわりのポイントなどがあればぜひ教えてください。

 

「細部装飾と全体のシルエットの調和にこだわり製作しています。

光が当たった時に浮かび上がる陰影やそれぞれの木のもつ色味、表情など、作品それぞれに個性があるのでその辺りを楽しみながら見ていただければと思います。」

 

屋外のブースでは、晴れていて光が燦々と降り注ぐ時もあれば悪天候の時や時間的に暗くなる時もあります。
1日の中で作品の見え方の変化を楽しめるかもしれませんね。楽しみです。

 

 

杉山さんが作る鏡は装飾的でありながらミニマルでもあり、上品な佇まいがとても魅力的だなぁと。

製作の際はどのようなことを意識していますか?

 

細部の装飾と全体のシルエットのバランスにはいつも頭を悩ませます。
あとは木という素材だけに固執しなくてもいいのかなと。
金属や籐なんかの異素材も組み合わせることで質感や触感に変化が生まれますし、木という素材の魅力を引き出すことに繋がるのではと考え色々試しています。
上手くいく、いかないに関わらず、新しい学びや発見がありそうな方を選んでいきたいと思っています。」

 

『神は細部に宿る』という言葉がありますが、まさに細部へのこだわりが作品の魅力を際立てていると言いますか。
異素材の組み合わせでも華美な装飾が削ぎ落としたり、緻密な計算が美しい収まりに繋がっているんでしょうか。
この辺りは大学で機械工学を専攻していたことの影響もあったりするのかなと勝手に想像してしまいました。

 

杉山さん、貴重なお話をありがとうございました。

 

今回お持ちいただく鏡の作品、自宅にあったらそれはもう素敵なのは間違いないし、美容院やサロンなどのお店とも相性いいだろうなぁ〜と。服屋さん、アクセサリーショップなんかも。ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。
出展場所はエリア1−8。どうぞよろしくお願いします。

 

担当スタッフ

まつかぜ

 

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#静岡手創り市2024春

会期:2024.4.13sat_4.14sun

時間:9時〜16時 雨天決行
場所:静岡縣護国神社

 

HP https://www.shizuoka-tezukuriichi.com/index.html 

Insta https://www.instagram.com/a_c_shizuoka/ 

MAIL shizuoka@tezukuriichi.com 

 

 

 





「 Q&A 2024春:牧瀬家具製作所 」

 

第28回ARTS&CRAFT静岡手創り市

 

【 Q&A:2024春 】

 

出展場所
エリア3-17

 

牧瀬家具製作所
https://www.instagram.com/makisekagu

 

担当スタッフ
むかい

 

・・・


まだ寒い日も続いていますが、暦の上ではすっかり春ですね。
近くの小川には桜が咲いていたり、新しい生活のスタートは、すぐそばまで来ています。
新学期、新社会人の方は、引っ越しシーズン。新しい部屋に一つ、お気に入りの椅子やスツールがあったりすると、気分はさらに上がります♪

今回ご紹介する作家さんは、長野県の朝日村で"座編みの椅子"やスツールを製作している、牧瀬家具製作所さんです。

 

まずは自己紹介をお願いいたします。

 

「長野県の朝日村という場所で木工をしています。
父親が木工をしていたこともあり、自分も木工をしてみたいと思って9年前の24歳の時にサラリーマンを辞めて上松技術専門校へ通いました。
父親は木工をしていましたが、自分は手伝うどころか道具や機械をさわったことさえなく、ただやってみたいから飛び込んだのですが、とても楽しく感じてハマってしまいました。
学校は就職のために中退し、3年間2件の工房で修業後に独立しました。
主に座編みと呼ばれるペーパーコードを編み込んだ椅子やスツールの制作、お皿などの小物の制作をしています。
また普段はヴィンテージの北欧家具(主に椅子)の修理も手掛けています。」

 

 

お父様の影響から始めて9年間、もうすうぐ10年の節目の年でもありますね!

今回は”座編みの椅子”を主に出展していただけると伺っています。

作品についてご紹介いただけますか?

 

「今回の静岡手創り市では、強度と耐久性に優れた和紙のペーパーコードを使用した座編みの椅子を主に展示します。
座編みの椅子は少なくとも10年、長いものでは20年は編み替えしなくとも使えると言われていますが、
使用していると必ずペーパーコードは伸びてきます。
編みが甘いと伸びてきたときに隙間ができてしまいますが、しっかり編むことで隙間ができることなく座面が柔らかくなってより座りやすくなります。
むしろ柔らかくなった頃が椅子の完成ではないかと考えて、先のことを意識しながら作業するようにしています。
たった5mmのペーパーコード1本すら妥協できないシビアな手仕事をご覧頂きたいと思います。」

 

なるほど、製作の段階から、ペーパーコードが経年変化で柔らかくなった頃をイメージしているのですね!
使っていくうちに、その人の身体にフィットしていく…
そんなものづくりの印象を受けました。
椅子の背板、抜き、座枠に関しても、シンプルなデザインの中に、
既製品では表現できない独自の美しさを感じます。

 

 

作品のお写真を拝見すると牧瀬さんの座編みは"封筒編み"と呼ばれる編み方とお見受けします。

編み目が本当に美しいですね。

この編み方にはどのような特徴があるのでしょうか?

 

北欧家具の張り直しでは平編み(Level weaving)もしますが、基本的に自分の製品においては封筒編み(Envelope weaving)をします。
その理由としまして、圧倒的に強度が強いからです。
編み方にもよりますが、一般的な平編みだと縦糸が飛び飛びで支える本数が少なくいつかは切れてしまいます。
一方、封筒編みの座面は3層構造になっていてすべてのペーパーコードが支えてくれるのでより長く使用いただけます。
また、私が使用している和紙のペーパーコードでは座面の中に端材を詰めてクッション性を出せるのも封筒編みの長所です。
それによって座面に厚みを持たせることで座りやすくもなり、一般的なペーパーコードよりも座面が凹みにくくなっています。
もちろん平編みでの製作も可能なのでそちらのほうが好みとのことであればご相談いただければと思います。」

 

まさに美しさと実用性を変え備えた、そんな編み方なのですね!

それでは最後に、今回の出展に対する意気込みをどうぞ!

 

2024年初めてのクラフトフェア、また静岡県では初めての出展となります。
普段は工房にこもっての作業が多いので、お客様や他の出展者の方々とお話できることを楽しみにしています。
主に持っていく予定の座編みの椅子は手間のかかる技術で価格が安くないものが多く、その場で決めるということが難しいですが、会場で実際に触ったり座ったり体感して『いつかは…』と思っていただけるだけでもありがたいです。
皆様とお会いできることを楽しみにお待ちしております!」

 

 

私も早く手に取って体感してみたいです!
皆さんもこの春、新生活にお気に入りの座編みの椅子を見つけてみてはいかがでしょうか?出展場所は
エリア3-17牧瀬さん、今回はQ&Aにご協力いただき誠にありがとうございました!

 

担当スタッフ

むかい

 

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#静岡手創り市2024春

会期:2024.4.13sat_4.14sun

時間:9時〜16時 雨天決行
場所:静岡縣護国神社

 

HP https://www.shizuoka-tezukuriichi.com/index.html 

Insta https://www.instagram.com/a_c_shizuoka/ 

MAIL shizuoka@tezukuriichi.com 

 








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