- 「 テーマ:black&white 」公募案内(#静岡手創り市2021春)
- 2021.01.29 Friday | BLACK&WHITE | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
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ARTS&CRAFT静岡手創り市
2021年春季テーマ
「 black & white 」
これまでこんな案内しております。
https://www.instagram.com/p/CJLVfKxMJ_E/
https://www.instagram.com/p/CJLcqjmsniP/
ご応募を検討の方には必ずご覧になって欲しいものですが…
前出のリンク先で書いてることをひと言で云いあらわせば、
「好きにしてくれ」ということかもしれません。
この物言い。
いい加減でしょうか?
乱暴ではある…と思いますが。
タイトルは明確に。
内容は不透明。
そんな開催があってもいいのでは?
そんなクラフトフェアがあってもいいのでは?
作り手の意志を管理しない。
なにより。その挑戦を傍で見守りたい。
そして、伝える役目を担うこと。
ご応募をお待ちしております。
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=1612
開催日 2021年4月10日(土)11日(日)
両日ともに9:00〜16:00
※原則、雨天開催。
※荒天の場合、中止の可能性もございます。
注)新型コロナ感染の影響により中止の場合も御座います。(12/26付)
会場 静岡縣護国神社
静岡県静岡市葵区柚木366番地
注)神社へのお電話でのお問い合わせはご遠慮ください選考 申込み〜選考〜発表 の手順を踏みます。
出展者発表はHPとインスタグラムにて行われます。
出展料 工芸クラフト部門 15000円
フード部門 18000円
◯上記出展料は1区画(3.0M×3.0M)の料金です
◯出展料は2日間の出展料です
◯原則2日間出展できる方を対象としています
※出展料のお支払いは事前振込です。出展者発表後、メールにてお知らせ致します。
※開催中止となった場合、ひと区画あたり事務手数料(5000円)を差し引いた金額を指定口座まで返金致します。
返金の際の振り込み手数料は手創り市の負担とします。
申込期間 1月4日消印〜2月4日事務局必着まで有効
申込み 〜ご案内〜
工芸クラフト部門は「テーマ:black&white」に該当する方のみ応募を受け付けます。
フード部門はテーマに関連するしないは問われません。
▽申込書ダウンロード
※申込書の書き方はこちらを参照してください。
▷shizuoka2021spring_how-to-entry.pdf
※フード部門をお申し込みの場合には必ず出展規約をご確認下さい。
▷http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=1149
※申込書の発送は行っていません。
<郵送先>
〒173-0021 東京都板橋区弥生町68-1手創り市事務局「ARTS&CRAFT静岡手創り市」係
テーマ
ブース内におけるテーマに関連する作品の割合は問われません。
◯すべての作品がblack&whiteに関連するもの。
◯一角のみblack&whiteに関連するもの。
出展者ご自身が決めてください。
なお、一角のみblack&whiteに関連するものを出品する際には、お客様に伝わりやすい案内をお願いします。
出品する内容は出展するだろう皆様にお任せ致します。
同時に、伝えることの準備もしっかりとお願いします。
お申し込み、出展に関してのご質問は下記メールまでお気軽にどうぞ*
Mail : shizuoka@tezukuriichi.com
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▽来春の案内▽
#静岡手創り市2021春
会期:4月10日(土)4月11日(日)
申込期間:1月4日消印〜2月4日事務局必着まで
春のテーマは「black&white」です。
運営スタッフ募集してます
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=850
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- 「black&white:アンケート公開」
- 2021.01.17 Sunday | BLACK&WHITE | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
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先日行いました今春のテーマ「black&white」のアンケートを公開致します。
こちらアンケート。一部を抜粋したもの、且つ、お客さんにもご参加してもらってます。
テーマ自体がこの上なく明確なタイトルですが、、
その内容は受け取り方次第で如何様にも。
わかりやすくても、わかりづらくてもいい。
そこに正解はありませんから。
応募の際のヒントになれば幸いです。
【black&whiteの印象】
・シンプル、洗練されている雰囲気、コーヒーとミルク。
・クール。モダン。
・モノトーン。
・端と端、表裏一体、美味しそう。
・対象的なもの。
・陰と陽。
・難しい…
・表裏一体
・はっきり、きっぱり。シックなイメージ。
・オセロ。勝負。柔らかさと固さ。
・黒は鋭利、白は柔らかいイメージ。朝と夜。
「◯◯さんが「わかりやすさ」について語ってらしたからか、第一印象は『白黒つける』でした。」
→自分と白黒つけるのはいいですねえ。他人とは…なかなか億劫ですねえ。
「文字だけでみれば、現代的でストイック、かっこいい印象。深掘りすれば、あらゆるものを受け入れる器の大きなテーマだと分かります。」
→そうですね。表層のことから深層なことまで楽しみにしています!
「明瞭なようで投げかけられた”好きにしてくれ”によって掴めそうで掴めないような感覚にいま居る」
→はい、その為の”好きにしてくれ”ですから。すぐ見つかる答え、すぐには見つからない答え。模索したいですね。
「答えが分からないので開催日までの楽しみになる。出展者さんの考えが気になる。」
→そう言っていただけて嬉しいです。私たちも”考え”気になります!
【どんな作品を出品してみたいか】
「視覚的に黒白ではないものに挑戦してみたい。これはアリですか?」
→有り無しで云えば、どちらでもありません。最終的に、自身の提案に対して見た人が判断する訳ですから。おお〜と感嘆の声があがるのか無視されるかはあなた次第。
「きれいなもの」
→シンプル!
「白と黒、ベージュとグレーは既に制作しているラインナップですが、その他に、black & white という"対比構造"を踏まえ、色彩の対比だけでなく、質感や造形、使い方の対比などは既に頭にあるので、それらを精査して当日を迎えるのだと思います。」
→すでに頭の中の設計図、出来上がってます?
「自分の心を見つめてみたときに、これだとはまるような言葉を作る。」
→その言葉。お待ちしております。
「色に囚われ過ぎずblack&whiteを表現できたらかっこいい、と思う。」
→なかなか難しいこと言いますね…
「分かりやすいものの方が客としては楽しめるかなと思います。」
→はい。それはそれで必要なことかもですね。果たして…
「シックで半永久的なもの。」
→意味不!
「陶芸作家として今年2年目になる者です。私は絵や模様を描くことが好きで、絵は主に私が観たり読んだりした映画や本にインスピレーションを受けて描いています。感じた雰囲気を線に乗せて、今までは色をたくさんつかってきましたが、今回はblack &whiteで表現できたらと思っています。」
→ご自身なりの冒険?挑戦?その為のテーマでもあると思ってます!
【どんな作品、空間を見てみたいですか?】
「それぞれの作家さんなりのブラック&ホワイト」
→そりゃそうだ!
「わかりやすいものから、わかりにくいものまで。」
→全く同感です!
「そうくるか!っていうような意表を突いた答え。」
→…は当日のお楽しみですね。
「冠婚葬祭、白と黒にはウエディングのイメージもあります。そんな雰囲気を纏わせた空間も見てみたいなーと思います。あー萌える。悶えます。未だに悶えてしまう…。」
→ウェディングのイメージ。いつか結婚してその感覚を学んでみたいです!
「でも見たいのは極端に白と黒しかない空間。」
→極端な空間ほど力量が問われるのでしょうか?
「ぱっと見てblack whiteなもの。はたまた?と考えてしまうようなblack whiteも。」
→?という理解不能や疑問から生まれるやりとり。期待してます!
「そこだけモノクロ映画のワンシーンを切り取ったような空間。食べ物とセットでblack&whiteとかも見てみたい!黒いお皿にチーズケーキとか…カルボナーラとか…」
→黒いお皿にチーズケーキとカルボナーラの相盛りを想像しました。かなり奇妙な絵面ですね。。
「表でも裏でもある様な不思議空間。」
→わたしはよく靴下の表裏を間違えるけど不思議と違和感ありません。
「白と黒、という大好きな色に加え、作家さんたちがどんな風に表現されるのか。楽しみでしかない。」
→そう言っていただけて嬉しいです。楽しみでしかない。断言いただきました!
「他の作家さんたちの感じたblack&whiteを見てみたいです!」
→出展者同士が前向きに講評し合う。そういうのもいいですねえ。(喧嘩はダメ)
最後に。
【ご自由にどうぞ】
「テーマが悩ましすぎて質問まで辿り着かない!」
→ありがとうございます!!
「ちょっとテーマが難しくて、まじめな人ほど出展を躊躇するのでは、と思った。」
→それも選択のひとつですね。やらない、という。
「逆の『white&black』って聞かないな、と思いました。英語ならwhiteが先に来そうなのに不思議だなと思いました。」
→あ〜確かに。ごめんなさい、他に言えることなくて。。
「ドレスコードがあるなら白か黒の服、ですかね?用意しておきます(笑)」
→ドレスコードはモノトーンで!(ご自由に)
「テーマのあるクラフトフェアは珍しいと思いますがだからこそ、こうなった!という事は今までありますか。良かったこともそうでない事も。そして長く続ける秘訣は?」
→この質問。お客さんでしょうか?作家さんでしょうか?別途ご回答申し上げます。
ARTS&CRAFT静岡手創り市 2021年春季テーマ
「 black & white 」
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=1610
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▽来春の案内▽
#静岡手創り市2021春
会期:4月10日(土)4月11日(日)
申込期間:1月4日消印〜2月4日事務局必着まで
春のテーマは「black&white」です。
運営スタッフ募集してます
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=850
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- B&Wのルポ後編(side:WHITE)
- 2017.11.14 Tuesday | BLACK&WHITE | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
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B&Wのルポ後編(side:WHITE)
会場には、
出展者がそれぞれに考えられたBLACK&WHITE(以下B&W)が並ぶ。
作品の色を白や黒にし、
視覚から伝わるものはもちろん、
白と黒の釉薬を混ぜた緑色の作品、
素材の表面と断面の対比を意識させた作品、
光と影を意識したブースづくり。
また、普段人目に触れない工房を黒、
こうしたハレの舞台を白としてブースを作った方もいた。
出展者の数だけB&Wがあるのだ。
陶のうつわを制作する石川隆児さんは、
普段から白と黒のうつわを制作している。
B&Wのテーマは、
「あなたは何を出品するのですか?」という
自分への挑戦状のように受け取ったと話す。
『挑戦状』という言葉から、
始まったインタビューは口を挟む隙もないほどに言葉が溢れだした。
「僕はひねくれ者ってわけじゃないんですけど、B&Wにグレーを出したいと思って。白と黒という言葉も完全な存在に見えて意外にグレーに助けられている部分があって。白と黒がパキっとしている中でグレーがいるのは、なんか和むかなと思って。B&Wに普段の白と黒を出せばいいのか、そこに内容はあるのかというと、僕には物足りないというか。スタッフの皆さんが、石川さん、面白い準備してきたな、と思われたら、お客さんにも絶対伝わるので。」
B&Wのような仕掛けがあると自分は燃えるタイプだと笑う石川さんは、
白と黒を“色”ではなく、“言葉”と表現した。
B&Wを何方向からも考察していることが窺える。
今回の全体を統一するテーマを掲げることは、
賛否があるとも思ったと石川さん。
応募できるはずのクラフトフェアに
普段白と黒の作品を作っていなかったら応募がしづらい
と思うこともあるかもしれない。
けれど、挑戦的にならないと勿体ないと話す。
「テーマを設けたことで、間口を狭めたと思っている人もいるかもしれないけど、先を見たら広がるアプローチだし、意外に全国的にテーマを設けてやっているクラフトイベントはあんまりないので、すごく面白いと思いました。そのときの小屋企画なり、その人の自分の状態なり、そのときに出すべきモノを出さないと。そういう流動的な、春と秋の開催が来る。それにどう取り組むか、毎回毎回、与えられるものにわくわくしますね。」
アロマキャンドルを制作しているnicoriさん。
薬瓶を使ったキャンドルには、
香りをイメージさせる小物が入っており、
かわいらしく目にもたのしい。
また、定番のキャンドルの中にはサイズ展開されているものもあり、
特別な日だけでなく、
毎日の暮らしのそばにあるキャンドルの提案をしている。
nicoriさんはB&Wは、
自身にとって身近なテーマだったと話す。
「キャンドルは光と影の側面が変わるから、B&Wは割と身近なテーマとも言えますね。それだけにいつも表現して考えているからこそ、どうやって変化をつけていくかがすごく難しいなと考えていました。でも、単純に光と影を抽出してもっと鮮明というか、精製させていくということが、B&Wというものが与えられたことで出来たのですごくよかったなと。」
B&Wに寄せた作品の1つは、
インクを水に垂らしてゆらめきながら混ざっていくように見えるキャンドル、
INKシリーズの『墨キャンドル』。
他のかわいらしいキャンドルとは一線を画すような、
シンプルな見た目のキャンドルだ。
「墨色の顔料を使って表現しました。香りは、パチュリという墨の香り付けに使われるものから枝葉を広げて考えました。今まで華やかな香りが多かったので、シンプルに絞っていって、大人の香りを表現しました。『墨キャンドル』はこのテーマがないと絶対ここまでの形にはならなかったなと思うのでよかったです。このための素材を研究するのも楽しくって。」
nicoriさんのブースには、
カレーやジンライムの香りなどアロマキャンドルとしては意外性のある作品も並ぶ。
「普段から色んな香りを嗅ぐのが好きなんです!」
と楽しそうに話すnicoriさんは、
これからもキャンドルの可能性を広げていくのだろう。
今回の会場で大きく変わったことは、
B&Wに参加するフード部門の出展者が一般部門のエリアに出展していることだ。
その一組である静岡市清水区で洋菓子屋を営むanchorさん。
普段、育児や仕事で頑張っている大人のためのご褒美や、
ちょっと贅沢をしたいなというときに、寄り添えるお菓子を目指している。
anchorさんのお菓子は、素材そのものの味や香りを感じることができる。
大人のためのお菓子は、一度にたくさん食べるものではなく、
じっくりと味わえるものが嬉しいと思う。
anchorさんは、B&Wのテーマを聞いて、すぐにお菓子の発想が浮かんだと話す。
「うちの人気商品のレーズンサンドは、小さいダックワーズにバタークリームとラムレーズンが挟まれたもので、見た目が白なんです。その対照的な黒のお菓子として、竹炭を使ってダックワーズを真っ黒いものにし、チョコレートのバタークリームとオレンジピールを挟みました。」
その他、お菓子の色からの連想だけではなく、
素材から考えられたお菓子もある。
例えば、
白いちじくや黒いちじく、上白糖や黒糖、
白味噌や黒胡麻などを使用したお菓子も並び、
初めて使う素材にも挑戦した。
「製菓材料屋さんに、ブラックカカオは色がけっこう黒く出ますよ、と教えてもらって。竹炭で黒を出すことも考えましたが、チョコレートのタルトなので、せっかくだったら使う素材はカカオで統一したかったんです。使ってみたら想像以上に色が出ましたね。笑」
お菓子でB&Wの世界観を作れたことは楽しく、
挑戦したことでお菓子作りの幅も広がったように思うとanchorさんは話す。
今回一般部門のエリアにフード出展があったことは、
エリア作りに違和感がなく、
新たな発見であったとスタッフから声があった。
それは、こうしてB&Wに向き合った方々がいたからこその景色であったのだろう。
1年ぶりに出展申込をした、
布花やアンティークビーズなどでアクセサリーの制作をするハナザラさん。
第1回目の開催から出展をし、
諸用で1度申込を見送った以外はこれまで出展し続けていた。
しかし、自身の出展の形について思うところがあり、
手を休めて考える期間を設けるためここ1年は制作をお休みしていたという。
そんなとき、作家仲間からB&Wの話を聞いた。
「ARTS&CRAFT静岡のブログを確認したら、名倉さんが、単に白と黒じゃ面白くないよね、というような内容を書いていて、B&Wをテーマに掲げていて、それを言っちゃうんだと思って。それが衝撃的で、B&Wに出るか出ないかは別として、自分ならこうやるなとメモ書きを残しました。」
そのメモは、
「BLACK&WHITEと言われ、私が思う事は両極端。0か100か。そしてそれは静か動か。静かなデザインと動くデザイン。余分なものを捨ててシンプルなものだけど惹きつけるデザインを提案したい。」と書かれた。
「半年の休みの予定が、答えが出なくて1年休んで。そんなときにテーマがポンと出てきて、火が付いたというか。そこを私ならこうする!って提案するのが好きなんだと思う。自分なりの挑戦。A&C静岡の第1回目の一番に来てくれたお客さんは、私が出展していると今でも必ず来てくれる。お客さんをがっかりさせたくないという挑戦でもある。」
A&C静岡は、
出展者の発表の際に同時に出展エリアも発表される。
そのときからハナザラさんの挑戦が始まっており、
両隣の出展者、出展場所の光の入り具合などを考えて出展に臨むそうだ。
そんなハナザラさんは、
インタビュー中はレコーダーを前にしても緊張する様子もなく、
名古屋弁で軽快に話をされ、とても楽しそうであった。
お客さんは、ハナザラさんの作品はもちろんだが、
お喋りできることを楽しみに来る人も多くいるのだろうと感じた。
スタッフ、出展者両者が挑戦をしたB&W。
今回の開催について『green』での反省を指摘したスタッフの高山さんはこう話す。
「B&Wは、色々と考えて下さった出展者の声やスタッフからも案が出て、ひとつの方向へ向かえたという意味ではテーマを設けることは良いことだなと思いました。ただ、申込数は激減して、テーマを考えすぎて応募できなくなってしまった方がいたかもしれない。一体感が生まれる反面、辞退する方もいて、一概にバンザイとは言えない。今後もこういうことをやるのかは、今一度考えなければならないと思う。」
主宰の名倉さんは、
今回のフード部門のピンポイントでのB&Wの提案は、
来場者からもわかりやすく購入の動機や、
会話のきっかけともなっていて成功しているように見えたという。
一方で、一般部門の出展者のB&Wの提案の仕方について
どれだけ準備をしたのかが気になったと話す。
「B&Wをわかりやすくキュッとまとめて提案している方もいれば、曖昧な方もいるし、人それぞれ違いました。今開催の感想を聞いてすぐに答えが返ってくる作家さんは、それだけの準備をしているなと思いました。特に、いまいちというまではいかないにしても、ちょっと反応が薄かった作家さんは、実際どれだけの準備をしたのかなと疑問に思いました。お客さんは目に見える情報からパッと判断して、引っ掛かりがあればB&Wの話になったり、ならなかったり。何を提案して、それがどんな形であれ、目に留まる状態をどこまで準備してきたか?B&Wのコーナーでいえば、そこで結果は分かれるのかなと思いました。」
まだ開催中ではあったものの、
今後も全体統一のテーマを設けるかを尋ねてみた。
「統一性のあるテーマを会場全体で設けることはやりたいとは思うけど、来年とか2年後にやりたいとか、実施目標のようなものは考えないかな。きっかけが生まれてから計画を立てる。思いつきでは絶対にやらない、ということです。」
…
以上が、開催2日間のインタビューです。
今回のルポルタージュは、
前編に黒子に徹しているスタッフのインタビューをBLACKとし、
後編に開催2日間主役となる出展者のインタビューをWHITEとして書きました。
ルポに登場されていない出展者にも、
今回の全体統一のテーマを設けたことについて伺いました。
そのうちの一人の方は「どんなテーマでもやるしかないです。作ることで生活しているので。」と答えました。
A&C静岡の参加資格のひとつに『趣味としてではなく、生業として活動されている方。それを目指す方。』とあります。
1年間の準備を積み重ねる必要があったことは、この参加資格を掲げていることもあるのでしょう。
そして、これまでの開催以上に準備が必要であったのは出展者も同じです。
会場で見たハッとした景色や思わず手に取ってしまうような作品に出合えたことは、B&Wに真摯に向き合った方々が大勢いたからだとわかります。
後日談ですが、開催後に名倉さんのブログにはこう書かれていました。
「またいつかBLACK&WHITEをテーマに開催してみたいと思う。
けれど、今はまだ、私たちスタッフがもっと積み上げてゆかねばならないものがあり、
いつかの為に、これからの開催のひとつひとつを真っ当に向き合ってゆきたい。」
またいつかのB&Wの開催にはさらなる”準備”が必要です。
次のB&Wの開催の際にも、ぜひスタッフと出展者にインタビューをしたいと思います。
(後編おわり)
ライター
米澤あす香
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2018年春季ARTS&CRAFT静岡手創り市
開催日:4月7日(土)8日(日)
申込期間:1月4日〜1月31日事務局必着
※小屋企画は”本”をテーマに開催!
ARTS&CRAFT静岡
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- B&Wのルポ 前編(side:BLACK)
- 2017.11.14 Tuesday | BLACK&WHITE | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
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B&Wのルポ 前編(side:BLACK)
第15回目のARTS&CRAFT静岡(以下A&C静岡)は、
全体統一のテーマ『BLACK&WHITE』(以下B&W)を掲げた。
B&Wの企画が考案されたのは、1年前に遡る。
‘16年の秋季開催に向けて担当スタッフたちが小屋企画を考えていたときのこと。
道具に興味があった一人のスタッフから
「普段から使うモノは、白と黒を持つことが多い」という発想から、
白と黒を集めた企画があがった。
当初はテーマを会場の一部だけに絞ることを考えていたが、
主宰の名倉さんの意向で全体統一のテーマとして広がった。
一般部門の参加資格には、
ブースの3分の1をB&Wのコーナーにすることを条件とした。
フード部門は有志のみB&Wに参加することが可能だ。
ここまでテーマに沿った参加の条件を提示したことは初めてであった。
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全体統一のテーマはこれで2回目である。
1回目は、‘15年春季の開催『green』。
開催10回の節目で、
回を重ねるごとに変化と成長を繰り返していくことに改めて意識するとして、
『新緑からときを経て深まる緑になる』として
『green』を全体統一のテーマとした。
しかし、この時の開催を成功したとは言い難い…
とA&C静岡の立ち上げから関わるスタッフの高山さんは話す。
「B&Wのテーマが発表され、まだ参加資格を検討しているときに、どのくらいの作品量をB&Wに合わせたらいいんですか?と作家さんから問い合わせがありました。『green』の開催の際にテーマに沿ったものを作ったけれど良い結果がでなかったようで、B&Wに応募することを迷っていると話がありました。」
そういった『green』での経験もあり、B&Wは1年間の準備期間を設けることになる。
これまでの小屋企画であれば、担当スタッフ3名ほどで1つの答えを持ち、
企画を進めていたが、全体統一とならば、
スタッフ全員が同じ方向を見て進むことが必要となる。
その訓練として、
‘17年春季の小屋企画『春の雑貨店』はスタッフ全員が参加をする形をとった。
スタッフがそれぞれ出展者1人を選出し担当となった。
作品のことや出展者自身のことを知り、
スタッフが自分の言葉で説明をする作業を名倉さんは重視した。
スタッフの数だけB&Wの解釈があるのは当然で、その解釈に正解、不正解はない。
それがまたスタッフたちを悩ませることになる。
解釈について頭を悩ませているのは出展者も同じである。
テーマの影響からか、今回の出展申込数はこれまでの数を大幅に下回った。
そういった中で、自分たちの考えに真摯に向き合って応募してくださった方々が、
とても有難かったとスタッフたちは口を揃える。
開催当日、B&Wの小屋展示は『はじまりの小屋』と題し、会場の入口として鎮座している。
小屋では、スタッフが選出した出展者の作品と紹介文を添えて展示している。
今回小屋の展示などをまとめる中心的な役割となったスタッフの橋本さんは、
『春の雑貨店』からB&Wまでの1年をこう振り返る。
「今までの企画って、担当のスタッフたちのこだわりの空間が小屋と企画に詰め込まれていた。これまで、小屋企画に対する熱量や思い入れ、開催時の小屋の中での仕事の把握まで担当スタッフとそうでないスタッフには差があって。けれど、それぞれ小屋に出品してほしい作家さんの担当となって、売上に貢献したい!といった思いを全員が持つことが出来た。これは大きな変化だったなと思います。」
今年でスタッフ7年目である橋本さんは、
これまでの全ての小屋企画を見てきていて、
自身も何度か小屋企画のスタッフとなり、
理想を実現させる難しさを経験している。
B&Wも同じく思い描いた通りにはいかないこともあったようだ。
スタッフの誰もが頼りにするお姉ちゃんのような存在の橋本さん。
最長スタッフとしてやるべきことがあると話す。
「スタッフたちが、選出した作家さんの作品のどこにB&Wを感じたか、伝えたいこと、見せたいこと、それをちゃんと展示の仕方やお客さんたちへの説明で魅せていくことが個人的に達成したいことですね。」
同じく、小屋の展示販売を担当するスタッフの1人、
青木さんは接客業の経験が長く、
来場者の様子をみながら声かけをし、
会話を楽しんでいる。
「話し掛けても大丈夫そうな人には作家さんのお話をしています。お客さんのお土産話じゃないけど、買わなくても繋がっていけばいいなと思っていて。逆に、お客さんから、この作家さんは会場にはいないの?他に作品は置いてないの?と聞かれると、通だな!と。お客さんとも話が盛り上がりますね。」
青木さんは自身のことを白黒ハッキリつけられない性格だと分析する。
B&Wのテーマを聞いたとき、自分とは一番遠いものだと感じたそうだ。
それでも、このテーマに取り組んだときに
自分の中で何かが変わるかもしれないと思ったが…。
「私は変わらず、白黒ハッキリつけられないということがわかった…ということに、白黒ハッキリつきました。笑 作家さんに、白と黒、光と影、どっちが好きですか?と聞いたら、断然黒だね。闇の方が好きだよ、と。私は聞かれたら、どちらかと言えば〜と話し始めるんですよ。ハッキリ言えないなと思って。でも、それが自分なんだなと。」
物事に対峙すると、自分のこともより深く知ることになるのだろう。
接客業の経験があるだけでなく、
青木さんの白も黒も受け入れられるような人柄が、
自然と他人の心を開かせるのかもしれない。
終始、柔らかな口調でインタビューに答える青木さんを見ていてそう感じた。
開催前から楽しかったと話すスタッフの佐藤さんは、
開催の直前までA&C静岡の公式インスタグラムで宣伝を担当していた。
B&Wにまつわる作家さんの投稿をリポストしながら、
人一倍たくさんの作品を見て、
わくわくを加速させていたからだろう。
「この目で見たい方がたくさんいました。そう迎えた開催は今回が初めて。時間の都合上、見たい方を厳選して駆け足で周るのが精一杯でした。直接見ることで話すことで伝わることがあり、お客さんとして来たい!そう思いました。」
今回の選考会、
申込書の様式は特に変わらないのに、
受けた印象は今までになく新鮮であったそう。
それはB&Wのテーマに作家さんが向き合ってくれたから。
当たり前のようになっていたところに
新しい風が吹いてきたような感じだったと話す。
「次いつテーマを設けるかは分からない。会場側は待つだけじゃないということが今回で分かった。それは私の中で発見であり収穫したもののひとつであった。けれど、簡単にできることではない。ただテーマを設けることは我々も出展者もお客さんも誰も楽しめない。自分たちがまずは向き合い、そして過程を大切にする。そうでなければ自分の外へ出すことはできないから。」
佐藤さんは開催までの間、
白と黒のものを見るとついB&Wに関連づけてしまうほど、
頭にはいつもB&Wがあり、とても楽しみにしているようだった。
けれど、全体統一のテーマを今後設けることについては、とても慎重な意見であった。
それは、真摯にテーマに向き合ってきた1年があるからこそ話せる言葉であると感じた。
スタッフの高木さんは、
B&Wについてそれぞれが自分なりの答えを持たなければならなかったが、
スタッフ全員の参加でB&Wが1年かけてA&C静岡らしく育っていったと話す。
「A&C静岡を今後続けていくために、いろんなことに挑戦してきたいですね。作家さんの負担になることはあると思うんですけど、共に挑戦していければ嬉しいです。時には緩く、時には今回のように全体を巻き込んで。作家さんが追いてきぼりにならないように、具合を見て挑戦していきたいですね。作家さんとしては、設定したテーマにぶつかってきていただくのも、テーマを設けていない通常の開催のときに応募することもできます。どんなスタンスでも良いと思います。テーマを設けた場だからこそ、映える作家さんもいますし、逆もしかりです。作家さんの良い部分がちゃんと見える場所になると嬉しいですね。」
高木さんは、
毎年7月に三島市で開催される『Village』の中心メンバーとしても活動している。
穏やかな口調で語るが、
これからのA&C静岡や、
来年で3回目を迎えるVillage開催に向けて、
沸々とアツいものがあると感じる。
「個人的には、スタッフにはもっと手創り市を利用してほしいと思っていて。手創り市がバックにあるから出来ることを挑戦してみてほしいと思います。つまり、スタッフが名倉さんをもっと利用してやろうぜ、ということですね。笑」
また、B&Wの準備を経てスタッフがより出展者へ近づくことができたと高木さんは話した。
スタッフと出展者の距離が近いということが、A&C静岡の強みになれば良いと思う。
(前編終わり)
B&Wルポ後編は11月14日公開。
ぜひともご覧ください!
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2018年春季ARTS&CRAFT静岡手創り市
開催日:4月7日(土)8日(日)
申込期間:1月4日〜1月31日事務局必着
※小屋企画は”本”をテーマに開催!
ARTS&CRAFT静岡
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- はじまりの小屋 Q&A / 田中友紀(金工)
- 2017.10.02 Monday | BLACK&WHITE | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
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2017年秋季A&C静岡手創り市
小屋企画「はじまりの小屋」Q&A
「作家名」
田中友紀
https://www.instagram.com/yuki_hosinohada/
「出品作品」
はじまりのかたち
tray・card(銅)
ーーーーー
今回のテーマが『BLACK&WHITE』に決まった時、その色について考えました。
よく「白黒つける」というように、その色は対極にあるもののように扱われるし、
わたし自身、その色のイメージは「光と影」「軽い・重い」といった、やはり対極のものでした。
しかし、白と黒が合わさる、といいますか。
そのふたつが同じように存在するとき、白も黒も垣根がないもののように思いました。
そしてその時、田中友紀さんのことが思い浮かびました。
田中さんの作品は、カトラリーはもちろんですが、
制作されているアクセサリーにおいても、
女性のために、というものを感じないな、と思ったのです。
バングルも、ブローチも、男女関係なく身につけられる作品たち。
フラットで、ニュートラルな印象を受けました。
実際、田中さんはどんなことを考えながら制作をされているのでしょうか。
前置きが長くなりましたが、
荒巻:
田中さん、まずは自己紹介と普段制作時に考えていることを教えてください。
また今回の『BLACK&WHITE』についてどのような印象を持たれましたか?
田中さん:
金属でアクセサリー、暮らしにまつわる道具など幅広く制作しています。
先月に出身の愛知県から、群馬県へ移住をしました。
旅、音楽、暮らしを愛しており、“ 日々の当たり前 ”に強く魅了されています。
制作時の頭の中は...、大きく分けて二つの意識があり、一つは「らしさ」です。
それは素材だったり、自身、人という生き物、自然だったり、様々なことへ共通していて
そうであるためには と、問い続けています。
時には普段の生活でも。答えは無限にあるからです。
もう一つ大きく占めている考えは、固定概念を崩したい、ということです。
例えば、金属という素材は、冷たい印象があり他素材に比べるといくらか心の距離を感じると思います。
かつての私自身もそうでした。
しかし、手を加えていくことで、あたたかみを帯びることができます。
金属といっても、様々な表情、特性を持っていて、いかにそれらを引き出せるか
駆け引きをするのも、私なりの工程の一つです。
概念を取っ払いつつ、らしさを求める。
二つの思考は、正反対に位置するように見えて、とても近く似ています。
荒巻さんが “ 男女関係なく ” と触れていただいていることについては、
私自身が上記のように矛盾性を好むこと、また“ もの ”に性別を望まない思いに由来し、
社会問題に強く関心があることも影響しています。
「 BLACK&WHITE 」は、なんというか鋭利なもので外殻を突かれたような衝撃でした。
新鮮な思考が巡って。
そして刺激を受けたことで、段々 じっくりと自己を見つめ直しているのに気がつきました。
答えを用意するために、機会をいただいたようでした。
荒巻:
とても興味深いです。
概念を取り払い、らしさを求める。
そうしていくことで、田中さんのもつフラットでニュートラルな印象が生まれてくるのですね。
それに対して今回の小屋企画「はじまりの小屋」は視覚的に白と黒を配置する展示となり、
田中さんには新たな作品作りに挑む、そういった機会になったと伺いました。
今回の展示に際し、田中さんはどんなことを考えたり、またイメージしたのでしょうか。
田中さん:
より素材の美しさを試せると考え、道が開けた感覚になりました。
以前から頭の中に仕舞い込んであったことも、やっと日の目を浴びることができて…。
始めは、自分は白黒でなく、grayなんじゃないかと戸惑いもありました。
それでも双方があるからこそ中間色は生まれるのだと観点を変えたら、すぐに希望へ繋がっていました。
長々と綴らせていただきましたが、このような機会をいただきとても感謝しております。
なかなか頭や心の内をお話することはないので。本当にありがとうございました。
荒巻:
こちらこそ、ありがとうございました!
田中さんの頭や心の内といった深い場所のお話を伺えたこと、とても嬉しく幸せに思います。
双方があるからこそ中間色は生まれる。
田中さん自身も、自分自身の中の概念を取り払い、そして自分らしさを求めたように思います。
そうして見つけた答え。
ぜひ「はじまりの小屋」で、田中さんの作品をご覧ください。
______
本記事はB&Wの小屋企画「はじまりの小屋」に出品する方々とのQ&Aとなります。
出品された商品はすべて販売を致します。
まとめ記事は<こちら>clicksをご覧ください。
*小屋企画「はじまりの小屋」は下記マップ★印の場所となります*
今回の募集は来春にむけての募集となります!
※一般部門はBLACK&WHITEに参加する方のみとなります
ARTS&CRAFT静岡
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- はじまりの小屋 Q&A / 羽生直記(鉄・金属)
- 2017.10.02 Monday | BLACK&WHITE | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
-
2017年秋季A&C静岡手創り市
小屋企画「はじまりの小屋」Q&A
「作家名」
羽生直記
http://hnytme.html.xdomain.jp/hanyumetalworks/
「出品作品」
黒と白の鉄
担当スタッフ
はしもと
____
一年前、この秋の企画が"BLACK&WHITE"になると決まった時、
私が一番最初に出てほしいと思ったのが、羽生直記さん。
私は羽生さんの鉄が好きだ。
何度も叩いて叩いて成形される鉄のフライパンなんて、
まさに"BLACK&WHITE"だと思って。
一見、ただ堅い塊にも見える黒い鉄。
でもその塊は、熱を加えたり、叩いたりして、さまざまなカタチに姿を変える。
私が思い描いた"BLACK&WHITE"は、
強さと、しなやかさ。
いつもは黒い鉄と、石や木を組み合わせて制作されている羽生さんは、
だから最初は「黒ならば。」と言っていたけれど、
でも、いつものとは違う「白」を、ずっと模索してくれたようだ。
今回の小屋にはいつもとはちょっと違う、「白い鉄」も並ぶ。
「白は塗装で色を出しています。
白色塗装あとに バーナーの炎であぶり 熱で劣化した部分を水で洗い流し、
残った白色と地肌の鉄材の黒色で仕上げてあります。
いろいろ白色試してみたのですが、普通に塗るだけだと綺麗すぎて…
そんなとき試した、炎で劣化したくすんだ白色がすきだったので採用しました。」
いつもの黒と違う白色イメージの作品たちは、やわらかい。
鉄なのに、重厚感とかよりも、優しい。そんな感じ。
「ほぼ 普段のカタチを踏襲しているのですが、
雨音フックや壁掛け、置き型オヴジェなどは白色を意識してできたカタチです。
白が入ることでカタチにリズムが出せるかな… って柄にもないこと考えまして…
電車の線路や雨の「音」を表現してみたつもりです。」
色形に見える"BLACK&WHITE"を、「はじまりの小屋」で感じてくださいね。
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本記事はB&Wの小屋企画「はじまりの小屋」に出品する方々とのQ&Aとなります。
出品された商品はすべて販売を致します。
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- はじまりの小屋 Q&A / n i c o r i (キャンドル)
- 2017.10.02 Monday | BLACK&WHITE | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
-
2017年秋季A&C静岡手創り市
小屋企画「はじまりの小屋」Q&A
「作家名」
nicori
https://www.instagram.com/nicori_candle/
「出品作品」
光と影のキャンドル
担当スタッフ
齋藤
____
スタッフの齋藤です。
私はキャンドル作家のnicoriさんにお話を伺いました。
小さな瓶の中に詰め込まれた独特の世界観。
その作品にはいつもワクワクさせられます・・・
今回「BLACK&WHITE」というテーマをどのように瓶の中小さな世界で表現されたのか、早速お話を聞いてみましょう!
齋藤:
まずは自己紹介をお願いいたします。
nicori:
東京でアロキャンドルをメインに制作しているnicoriと申します。
キャンドルを通じて、毎日にささやかな「ニコリ」というほほ笑みを届けられたらと思っております。
制作のきっかけは、友達が主催していたNPOのキャンドルナイトをお手伝いしたこと。
キャンドルは灯すことで、単に光源というだけでなく、
素敵な空間や時間も創りだすものだということ感じました。
それから、独学で制作を始め、色々な素材を試したり、香りを付けたり・・・。
様々な表情を見せてくれるキャンドルの奥深さにますます惹かれていく毎日です。
齋藤:
いつもその時の季節やテーマに合わせた作品で楽しませてくださるnicoriさんですが、作品創りの際に意識していることがあれば教えてください
nicori:
揺らめく炎、ほのかに立ち上がる香り、パチパチと燃える木芯の音など、
小さな灯りは、いつも五感を心地よく刺激してくれます。
そんなキャンドルの持つ力を最大限に生かせるように制作したいと思っております。
齋藤:
目でみて感じるだけではなく香りや音でも楽しむことができるキャンドル、非常に奥深いですね。
今回のテーマであるB&Wをどのようにとらえ、作品で表現したのか教えてください。
nicori:
B&Wというテーマについては、シンプルに『光と影』ととらえました。
キャンドルだからこそ作れる光と影(B&W)があるのではないか。
例えば、闇の中に灯る1本のキャンドル。
あるいは、揺らぐ炎から落ちる形のない影。
単にオブジェとしての美しさだけでなく、
もう一度「灯す」というキャンドル本来の魅力と向き合いたいという気持ちで制作しました。
今回のテーマに沿った作品では、ブラックバージョンの着色に「墨色」の顔料を使用。
水に落ちた墨汁のように、漆黒から始まる無限のグラデーションが、無数の光と影を作り出します。
それぞれのキャンドルが作り出す光と影を楽しんでもらえたら嬉しいです。
齋藤:
ありがとうございました!
はじめて「Black&White」のテーマについてお話伺った時にこんな事を話されてました。
「シンプルなテーマだけどすごく難しい・・。でもいつも考えているテーマでもあるのでチャレンジしたいです」
今回このテーマに向き合っていただき生まれたnicoriさんBLACK&WHITE、ぜひ「はじまりの小屋」で手にとり感じてみてくださいね!
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- はじまりの小屋 Q&A / 山木常江(陶磁)
- 2017.10.02 Monday | BLACK&WHITE | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
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2017年秋季A&C静岡手創り市
小屋企画「はじまりの小屋」Q&A
「作家名」
山木常江
「出品作品」
アクセサリー・箸置き
担当スタッフ
藤本
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A&C静岡手創り市まで、あと1週間となりました。
今回参加して5年目に突入しそうな、スタッフの藤本です。
白と黒、というテーマから連想すると、シックで上品なイメージの作品を想像しがちですが、
今回私がお声がけさせていただいた山木さんの作品は、またひと味違います。
優しいお人柄と、シンプルながら味のある作風の陶芸家、山木さんにインタビューをさせていただきました。
藤本:
山木さん、よろしくおねがいいたします。
まずは、皆さんに向けて簡単に自己紹介をお願いします。
山木:
こんにちは。
山木常江(ヤマキノブエ)と申します。
岩手県北上市で「ちいさな ちいさな 生き物たち」を作陶しています。
どうぞよろしくお願いします。
藤本:
私がはじめて手創り市にスタッフとして加わった時、はじめて作家さんでお声がけさせていただいたのが山木さんでした。
山木さんの作品から、やさしいお人柄を感じてホッとしたことを今でも覚えております。
山木さんが、陶芸という手法で表現をするときに大切にしていることなどありますか?
山木:
ありがとうございます。
大切にしていることは、眼や手で感じる触り心地です。素材のもつ、あたたかさ、柔らかさ、心地よさを常に意識してつくっています。
あとは、丁寧につくること。細部まで気を配るようにしています。
藤本:
今回、白と黒というテーマでの開催となりました。
作品に対して、「こんなところを見てほしいな」と思うところがあればぜひお聞かせください
山木:
今回、白は艶のある表情に、黒はマットな質感に仕上げました。
白と黒は、相反するからこそ、それぞれの美しさがより強調されるのだと思います。
肌触りの違いを楽しんでいただけたら嬉しいです。
藤本:
山木さん、ありがとうございます。
山木さんのブローチなどのアクセサリーは、砂糖のお菓子のような柔らかさも感じます。
身につけていても、手に取って撫でていても、安心する魅力がありますね。
これは実際の作品を手に取って、じっくり感じていただけたらと思います。
ぜひ静岡の皆さんにも、山木さんの作品の魅力が伝わりますように。
ありがとうございました。
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ARTS&CRAFT静岡
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- はじまりの小屋 Q&A / 阿部有希(陶磁)
- 2017.09.25 Monday | BLACK&WHITE | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
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2017年秋季A&C静岡手創り市
小屋企画「はじまりの小屋」Q&A
「作家名」
阿部有希
http://u--abe.wixsite.com/u--abe
https://www.instagram.com/uuabe/
「出品作品」
・罅絵マグカップ
・ガブカップ
担当スタッフ
中山
__
《BLACK&WHITE》をうけて、
このテーマに向き合っていただけるのなら、思想的で少し変態な方に。
そんな方が、白と黒をどう解釈するのかを見てみたい。
なぜなら、ただの白色、黒色ではない未知の白と黒を提示してくれそうだから…。
と少し勝手な考えを抱いておりました。
そんな想いもありながら、
「はじまりの小屋」へお声掛けをさせていただいたのは阿部有希さん。
阿部さんは春の開催に出展してくださり、
そのときに少しお話しをさせていただいたきました。
その印象は、研究者。もしくは芸術家。
探究心と行動力の有る方だと感じました。
ブースには花器に”稲穂”が生けてあり、
このユーモアに惹かれたのもお声掛けをした理由のひとつ。
(ユーモアのない人生なんて!)
●●土の表情の面白さに惹かれて●●
阿部有希さんは、愛知県は豊橋で作陶をされている作家さんです。
地面のひび割れとか、土壁とか、
泥だんごのしっとりツヤツヤ感とかになぜだか昔から惹かれてしまうそう。
そんな背景から、
「土が自ら動いてつくり出す、形や質感、模様のおもしろさ」
を大切に作陶なさっています。
今回、阿部さんが出品してくださるのは 「罅絵マグカップとガブカップ」。
ネーミングに溢れる阿部さんのユーモアに、ニヤりとしてしまいます。
ところで、罅絵とは…?
A.
罅絵は(ひびえ)と読みます。
罅絵の作品は、その名の通り表面にヒビ割れ模様を入れており、
これは土と、表面の白化粧土の焼いたときの収縮率の違いによって生まれています。
阿部さんは、
自然に入るヒビを自分でコントロールできたら面白いのでは?
と考えて罅絵に取り組まれているそう。
とはいえ、
「そっち方向にヒビ入れてきますか!」(阿部さん談)
とツッコミたくなるような予想だにしないところにヒビが入ったり、
全然ヒビが入らなかったり。
「筆やペンで書いた黒い線とは異なる、土の線、を見ていただけると嬉しいです。」
罅絵の作品は、言葉の通りひび割れているので、よおーく見ると、
表面の凹凸、割れ目の陰、割れ目に染み込んだ釉薬の黒、が見えてきます。
その先には…
土が見えてきそうな、内側が見えそうな。
(注:実際には見えません)
そこから阿部さんが読み取るのは、モノクロ写真の世界。
陰と陽、内と外、光と影と。
あなたは罅の先になにを読みますか?
その答えは「はじまりの小屋」にて。
鳥居のふもと、小さな小屋にてお待ちしております。
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- はじまりの小屋 Q&A / l i i r (ガラス)
- 2017.09.25 Monday | BLACK&WHITE | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
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2017年秋季A&C静岡手創り市
小屋企画「はじまりの小屋」Q&A
「作家名」
l i i r (リール)
「出品作品」
フォールグラス 透き
担当スタッフ
高木
_
私が紹介するliir(リール)さんは、福井県のガラス作家さんです。
作品は、「フォールグラス 透き」です。
本企画において、私とliirさんは BLACK&WHITE を ”対比” と捉え、
”時間の対比:過去と現在” をテーマとしました。
「こちらの作品は、重力によってガラスを伸ばして形を作っています。
ガラスが伸びていった時の動きの痕跡を泡の形や質感から感じることができます。
仕上げに磨きをかけ、口にかけて薄くしていますのでシャープな口当たりを楽しめます。」
liirさんのフォールグラスからは、ガラスが溶け落ちている様子が感じられます。
形作られていた時間の流れが、作品の中に閉じ込められているようです。
まるで写真のようで、”過去” がそこにあります。
そして、飲み物が注がれ、作品が使用される時、
使い手の ”現在” と混ざりあい、”現在”と”過去”が混在する空間がつくられます。
まさにテーマとする、”時間の対比:過去と現在” を体現する作品です。
そして、普段は薄緑色のガラスで制作されている作品ですが、
BLACK&WHITEのテーマをより明確にするため、
色の要素を省き透明のガラスで制作されています。
最後にーーー
liirさんの作品は、私が手創りスタッフになった原点です。
ふらっと行ったくらしのこと市で、作品に惹かれ、人生で初めて作家さんと話をしました。
それがliirさんです。
その後、「作家さんと作品の工程」に興味を持ち、手創り市スタッフに応募し今に至ります。
この私の原点が、本企画の「はじまりの小屋」にあります。
是非はじまりの小屋にお越しいただき、liirさんのフォールグラスをご覧ください。
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本記事はB&Wの小屋企画「はじまりの小屋」に出品する方々とのQ&Aとなります。
「はじまりの小屋」ではその場で作品をご購入いただけます。
まとめ記事は<こちら>clicksをご覧ください。
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