- 日日はさむ:作家紹介まとめ(2018秋季A&C静岡小屋企画)
- 2018.09.27 Thursday | 日日はさむ | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
-
【今秋開催の小屋企画】
タイトルは「 日 日 は さ む 」
日日はさむでは ”生活とアート” をテーマに開催致します。
例えばそれは…
・
舞台は本の上。
ベッドの上で本を眺めているとき、配達のお兄さんがやってきた。
いつもやってくる配達のお兄さんは笑顔が素敵な方。
ぴんぽーん。はーいー。
この時、人がとってしまう行動は2択だろう。ぜったい。
1、ふと目の前にあったマグカップを本に”はさみ”玄関へ駈けた
2、ふと目の前にあった円形を本に”はさみ”玄関へ駈けた
・
方や機能があるものを。もう一方は機能がないものを。
同じ”はさむ”という行為でも見える景色はまったく違う。
けれど、どちらも日常の光景のひとコマ。
用途が決まっているモノとそうではないモノが小屋企画にて展示されます。
どうぞ宜しくお願い致します。
企画原案 / 望月
写真 / 名倉
・
以下、参加作家紹介となります。
画像をクリックすると該当する記事へ移ります。
是非ともご覧ください!
・
【参加作家紹介】
*noriyuki watanabe_スタッフ松村*CLICK!!
*Nakari Watch JP_スタッフ齋藤*CLICK!!
_
【日時】
2018年10月13日(土)14日(日)
13日…10:00〜16:00
14日…9:00〜16:00
※雨天の場合、開始時間が遅くなる場合が御座います。
※荒天の場合、中心になることも御座います。
【販売について】
展示場所にて作品の販売をしております。
クレジットカードでの購入は合計5000円以上からとなります。
【場所】
A&C静岡場内「★」印の場所
____
《A&C静岡手創り市・運営スタッフ募集中》
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=850
○気になることがあればお気軽にご連絡ください
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- 「 日日はさむ:上治良充 」(担当スタッフ:佐藤)
- 2018.09.25 Tuesday | 日日はさむ | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
-
2018秋季A&C静岡・小屋企画
「日日はさむ」Q&A
上治良充
https://www.instagram.com/ysmchjoji/
※「日日はさむ」のみ出品しております。
担当スタッフ:佐藤
_
『生活とアート』をテーマに開催する今季小屋企画「日日はさむ」。
機能があるもの・ないものが並ぶのなら私は、後者でいきたい!と、それだけは直ぐに強く決めていました。
私は上治良充さんの「球体」を機能のないものとして今回は捉え、出品のお願いをしました。
・
佐藤:まずは自己紹介をお願いします。
上治良充:
1986年、東京都生まれ。
革のものを中心に素材の特徴と向き合い制作。
現在千葉県にて活動。
佐藤:今回の出品作品についてご紹介ください。
上治良充:
革の球体、重り。
和紙を表面に貼り付けて透けによる色の奥行きを出したものを新しく作りました。
制作で使用した釘が中に詰めてあり、傾けると小さくシャリシャリと音がします。
佐藤:革の球体は硬式の野球ボールでしか見たことがありませんでした。
上治さんのブースを初めて見た時、目に止まったものが球体でした。
革で球体を作られたきっかけはなんですか?
上治良充:
手書きの文字に個性があらわれるように、誰もが共有している単純な形にこそ素材らしさや自らの思想が表面化するような気がしたから、、なんてのは全部ウソで、本当はただの球体フェチだから。
佐藤:手書きの文字には個性が表れますよね…うんうん。
『球体フェチ』初めて聞きました(笑)。もしかしたら私もそうなのかもしれません。
そんな上治さんが現在の活動を始められた経緯やきっかけなどを教えてください。
また、様々な素材がある中で皮革を選ばれた点も併せて教えていただきたいです。
上治良充:
もともと家具修理をしていて、椅子の座面を革で張る際に出る端材を持って帰って自分用の道具入れなどを作ってみたのがきっかけです。
始めた時は手元にあったのが革だったからなんとなく、でしたが最近は革のもつ表情の豊かさや平面と立体の中間のような素材としての立ち位置にも興味が湧いています。
佐藤:ひょんなことがきっかけだったのですね。きっかけはいつでもそのようなものなのかもしれません。
『平面と立体の中間のような素材』という言葉、上治さんの作品を表しているとも感じました。
上治さんは今回のテーマを聞いた時にどんなことを考え、引き受けてくれたのですか?
上治良充:
「重り」ほどの意味しか持たない球体が、今回描かれるシーンからそうズレてない上に、それが置かれた画自体も面白いのではないかと思い出品しました。
今回のようなざっくりとしたテーマに対してスタッフの方々がどういった基準で作家や作品を選び、またそれぞれが集まることで全体からどのような新しい魅力や価値観が見えてくるのかもとても楽しみです。
個人的に作品づくりをする上で向き合った点としては、シーンが定まっている以上最低限栞のようなものとしても機能すること(重さ)、そしてただとっさの栞になりましたということで終わりではなく、本にまた戻る前に手の中で転がしたいとかじっくり見たいとか、一瞬でも心を惹きつけられるようなものであること(質感)を目指して制作しました。
佐藤:『重りほどの意味しか持たない球体』という部分、制作者ならではの言葉だと感じました。
また、今回のテーマに向き合った結果、逆質問をしてくださりました。正直困りましたが、そのおかげで私は向き合い始めることが出来た…と思います。
球体は生活の中に必ず必要なものではないと思います。
(コロコロとマッサージの道具に使ったり、キャッチボールが出来ますが)
一見何に使うか分からないもの、そんなものに心惹かれることが多い私ですが、そこで何故?と考えました。
人間だって種類様々。色んな人が居て良いと思いたい願望からでしょうか。分かりません。
上治さんが一瞬でも心を惹きつけられるモノや瞬間はなんですか?
上治良充:
その素材らしさとか、そのものらしさが見える時です。
『らしくなさ』の中に『らしさ』が見えたりして、良い意味で裏切られた瞬間が一番心惹かれます。
佐藤:最後に、今回は「日日はさむ」の出品のみの参加となりますが、来場される方に向けて一言いただけますか?
上治良充:
一家に一球、どうぞ宜しくお願い致します。
・
『一家に一球』ストレートで今回の作品にぴったりな言葉で締めくくってくれた上治さん。
今回のやり取りを通して、彼の柔らかさの中に見え隠れする芯の部分を感じました。
少し癖のあるテーマなので質問をする側はいつもより頭を悩ませましたが、答える側は答える側で難問だったのかも、、?
今回ならではの質問を…と考えるのは頭と時間を使いましたが、やり取りをしていて楽しかったです!
始まる前になんですが、機能がないものは無いと思います。
同じものでも受け取る人によって機能のある・ないは変わると今回の企画と出会ったことでそう考えました。
なんやかんや言いましたが、ぜひ球体を手にとって遊んでみてください。
当日どんなものが並ぶか楽しみにしています。
上治さん、ありがとうございました。
スタッフ
佐藤
____
《A&C静岡手創り市・運営スタッフ募集中》
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=850
○気になることがあればお気軽にご連絡ください
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- 「 日日はさむ:山木常江 」(担当スタッフ:藤本)
- 2018.09.25 Tuesday | 日日はさむ | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
-
2018秋季A&C静岡・小屋企画
「日日はさむ」Q&A
山木常江
※「日日はさむ」への出品のみとなります。
担当スタッフ:藤本
_
A&C静岡手創り市まで、あとわずかとなりました。
今回参加して5年目に突入、スタッフの藤本です。
シンプルで、やさしい味わいの陶芸作品をつくっていらっしゃる、山木常江さんにインタビューをさせていただきました。
出店、企画展ともに、静岡手創り市と永くお付き合いさせていただいている作家さんです。
藤本:小屋企画「日々、はさむ」にご参加いただきありがとうございます。
さっそくですが、自己紹介をお願いします。
山木常江:
岩手県北上市で『ちいさな ちいさな 生き物たち』を作陶しています、山木常江(ヤマキ ノブエ)と申します。どうぞよろしくお願いします。
藤本:山木さんの作品は、どこかなつかしくて、誰もが親しみやすさを感じられるような、やさしい味わいが感じられますね。
今回ビジュアルとして撮影させていただいた花のブローチも、手のひらに乗せたり、飾ったりする楽しみもある作品で、いつも使わせていただいてます。
山木さんの制作において、どこから作品のインスピレーションを受けることが多いですか?
また、自分がいいなと思ったものは普段、どのようにストックされていますか?
山木常江:
日常の中で、ふと気付くこと、こんなものがあったらいいな、と思うものをカタチにしています。
手触りや匂いなどで思い出す、子どもの頃の記憶からつくりたいものが浮かぶこともあります。
心惹かれるものは、そっと箱の中にしまっています。
箱に入れられないものは、簡単な絵や言葉で紙の上に残しています。
藤本:箱の中には、山木さんの作品のエッセンスが詰まっているのですね。
いいなと思ったかたち、言葉を見逃さないように・・・
簡単なかたちほど奥が深くて、むずかしいですよね。
そのエッセンスの中から、山木さんのフィルターを通してうまれてくるものに、自分なりの解釈をあわせることで、より親しむことができると感じています。
最後に。作陶を続けながら、お住まいやアトリエを移されたり、日常にも色んな変化があるかと思います。作陶をしていて、一番よかったなと思える瞬間はどんな時ですか?
山木常江:
つくったモノを通して、誰かと想いを交わすことができるとき。
今、ここ、に集中して、夢中で手を動かしカタチをつくることができるとき。
そんな時間を過ごせることに感謝します。
・
つくったモノがそれぞれの方の手に渡った後で、また次のストーリーが生まれますよね。
私も、いただいた作品がどのようにして生まれたか、どんなことに心を動かされてつくっているか、
思いを馳せるとしあわせな気持ちになります。
当日は、山木さんのブローチ達のかたちが、本の中の小さな挿絵のように、そこに在る、というような展示にできればなと考えております。
ぜひ静岡の皆さんにも、山木さんの作品の魅力が伝わりますように。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
スタッフ
藤本
____
《A&C静岡手創り市・運営スタッフ募集中》
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=850
○気になることがあればお気軽にご連絡ください
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- 「 日日はさむ:栗原志歩 」(担当:齋藤)
- 2018.09.25 Tuesday | 日日はさむ | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
-
2018秋季A&C静岡・小屋企画
「日日はさむ」Q&A
栗原志歩
https://www.instagram.com/shiho_kurihara.gs/
※「日日はさむ」への出品のみとなります。
担当スタッフ:齋藤
_
齋藤:今回、私が小屋企画への出品をお願いしたのはガラス作家の栗原志歩 さんです。
まずは自己紹介をお願い致します。
栗原志歩:
ガラス作家 栗原志歩です。
主に吹きガラスで器を中心に制作しています。
水と光をイメージして、日常へすんなりと溶け込むようなガラスができたらいいなと思っています。
自然光に照らされるガラスがとても美しいなと思うので。
齋藤:直接、企画のご相談をしたのが真夏の楽寿園でしたね。
あの時はびっくりするくらい強い日差しと暑さに朦朧としてしまいましたが、栗原さんのブースに並ぶガラス作品は、大きな雫をそのまま切り取ったような印象で何か涼しささえ感じるそんな空間だった事を思い出します。
水と光をイメージしてという言葉がありましたが、まさに水の塊というような栗原さんのペーパーウェイトがその時なぜだか心から離れず、今回の「日日はさむ」に出品をお願いする事にしました。
さてさて。それでは作品について教えていただけますか?
栗原志歩:
『湧水』というペーパーウェイトを出します。
この作品は柿田川の湧水を掌にすくってきたイメージした作品です。
齋藤:なるほど!自然体な造形、動きのあるガラスの表情が「湧水」という名前に現れていて思わず納得してしまいました。
今回の企画では開いた本の上に作品を並べる展示となるため、透明なガラスならではのまた普段と違った見え方、ガラスの良さが見られるのではないかなと期待しています!
栗原志歩:
ありがとうございます。
意図を汲んで頂けると、とても嬉しいです!
そうですね、いつもと違った景色が湧水で見られそうですよね。
どうか、よろしくお願いいたします。
齋藤:最後に栗原さんが作品を作る際に意識していること、大切にしていることがあれば教えていただきたいです。
栗原志歩:
文章力が乏しいので、取っ散らかる感じになるかもしれませんが、ご容赦ください。
私はなかなか牛歩で、センスも特別あるわけじゃないですし、自分の中の表現したいことがすぐに見つからずモヤモヤすることも多々あります。
ですが、じっくりと技術とセンスを体得し、感じて考えながら、生きるように働くように営むように作ることを意識しています。
ガラスにもいろんな表現方法がある中で、『吹きガラス』は無色透明で純真無垢な美しい溶けたガラスはを竿に巻き取り、自分の見たい景色(テクスチャーなど)を吹き上げていくことは、一生かけてやっていきたい(願望)であり、今やりたい(行為)でもあります。
制作を通して、自分の思考と感覚と感情にも出会える、私にとって大切な営みなのです。
幼い頃になぜかガラスと出会い紆余曲折しながらも、今はそれが生活の大半として生きていることは本当に幸せなことです。
その今を大切に感じながら作っています。
この私のガラスを通して、様々な景色や感情を動かせたら本当に嬉しいです。
なんか、話が大きくなりました?
ガラスが、より透明でより美しく感じられるように、そして、誰かの生活・日常にするっと溶け込ませていきたいです。
・
ありがとうございます。
今回栗原さんは一般ブースでの出展はありませんが、小屋に並ぶ作品からはきっと栗原さんのガラスに対する想いが伝わってくるはずです。
本の上に置かれた「湧水」は、その一つ一つに違ったガラスの表情があるので並べて比べてみたり、光にかざして眺めてみたり、まずはたくさんの方に手にとっていただきたい。
生活のシーンを切り取ったような今回の展示、皆さんの日常にガラスがするっと溶け込む そんな良い機会になればと思います。
スタッフ
齋藤
____
《A&C静岡手創り市・運営スタッフ募集中》
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=850
○気になることがあればお気軽にご連絡ください
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- 「 日日はさむ:仕草 」(担当スタッフ高山)
- 2018.09.25 Tuesday | 日日はさむ | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
-
2018秋季A&C静岡・小屋企画
「日日はさむ」Q&A
仕草
https://www.instagram.com/sadokatsuyuki/
※エリア1−14にて通常出展もしております。
担当スタッフ:高山
_
「日々、はさむ」の企画を行うことが決定して、どなたに依頼するかを考えた際に、高山が真っ先に浮かんだのは「仕草」さんの手ぬぐいでした。
何かを食べながらであったり、飲みながらでも、なんでも良いのですが、それと一緒に手元には本と「仕草」さんの手ぬぐいがあって、それを何かの拍子に本に挟む。
そんな情景が自然と浮かんできたのでした。
高山:高山の勝手な妄想にお付き合いくださることになった仕草さん。
まずは、自己紹介をお願いします。
仕草:
長野県で植物染めをしている工房です。
伝統的な素材、晒しを染めて手ぬぐいを制作しています。
染料は植物から抽出した色素。技法は注染、型染めです。
高山:最近では、一部の工程を外注している染織の作家さんも多い中、仕草さんは意匠から染付まで全行程を行っています。
自分は、仕草さんの作品の中でも山の柄の手ぬぐいが好きで、今回お願いさせていただきました。
今回の出品作品についてご紹介ください。
仕草さん:
今期は白地を基調とした作品を多く染めました。
晒しの軽やかさが伝わる白地と藍の色。
コントラストのはっきりとした染色です。はっきりとしているのですが白と青が自然となじむ意匠をこころがけ作りました。
高山:今期は白地を基調とした作品を多く染めたとのことですが、これはどういった考え思いがあって、このようにされたのでしょうか?
仕草さん:
実は気づいたら白地ばかり染めていた、、。という感じでして。
後で思うことは、白地の軽さというか、ライト感を今の自分は心地いいと感じているんだなぁと。
素直に『心地よい』とか『何かいい』と感じた事柄が自分の考え以上に万能であると思うことがあります。感じたことの因果関係として周囲とのバランスがとられていたり浄化するような作用が含まれていたりと。
そういったことが感覚を信じて作ることの信憑性につながっていると思います。
高山:気づいたら白地ばかり染めていたということは、無意識なんですね。
作り手が、素直に心地よいとか、何かいいと感じ、信じて作った物は、使い手にとっても同じように感じてもらえるように思いますし、そうであってほしいと思います。
来場者の方々にも、そんなふうに感じてもらえたら良いですね。
・
これで、Q&Aは終了となります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
仕草さんは「日々、はさむ」の企画だけでなく、通常出展(ブースNo.1-14)もされています。
そちらにも、是非伺っていただき、仕草さんの作品だけでなく、考えや、思いにも触れていただければと思います。
スタッフ
高山
____
《A&C静岡手創り市・運営スタッフ募集中》
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=850
○気になることがあればお気軽にご連絡ください
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- 「 日日はさむ:ミツメ 」(担当スタッフけいご)
- 2018.09.25 Tuesday | 日日はさむ | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
-
2018秋季A&C静岡・小屋企画
「日日はさむ」Q&A
ミツメ
https://www.instagram.com/taiyo_yasuda/
※「日日はさむ」にて出品のみとなります。
担当スタッフ:けいご
_
けいご:今回、ぼくはアクセサリー作家『ミツメ』という屋号で活躍されているヤスダタイヨウさんにQ&Aをしてもらいました。
先ずは、自己紹介をお願いします。
ミツメ:
埼玉県川越市で活動しています。
川辺の石ころ、クシャクシャの紙、割れたガラス、虫に食べられた葉。
あるとき、なんてことのないものに、心を動かされました。
『なんてことのないもの』それは、とても暖かい気がするのです。
けいご:一度用を終えてしまったものをモチーフに制作されていると聞きましたが、どのようにモチーフと出会い、選ばれるのでしょうか?
ミツメ:
モチーフとの出会いは普段の生活の中で突然やってきます。
世の中に職業病という言葉がありますが、私もミツメという職業の病と付き合っているかもしれません。
わたしは特殊なフィルターの入ったメガネをかけて世の中を見ています。
そうして日々過ごしていると、なんてことのないものが自ずと視界に入って来るのです。
けいご:なんてことのないものは普段そこら中にありますが、日常の中で忙しさにかまけて見落としがちな気がします。
それを見つけ、手を加え、身に付けてしまおうという発想が魅力的だと思いました。
けいご:今回、小屋企画に出展して頂ける作品はリング状の形をしていますが、手に取ってみると表面にドットを打ってあったり、渋く輝いていたりと、手間暇かけて作られているのが見て取れます。
『なんてことのないもの』がどのようにしてミツメさんの作品となってゆくのでしょう?
ミツメ:
素材に対して、こうであってほしいという想いが作品になります。
特に既成概念に囚われないように意識しています。
社会に身を投じて日々を過ごしていると、良くも悪くも何もかもが当たり前になってしまいます。
一歩立ち止まり、俯瞰でもう一度物事をみつめ、こうあるべきではないか。
という私の仮説を具体化し、作品にしています。
・
ミツメさんのものに対する想いが作品に吹き込まれてゆくのですね。
そして、見る側に『なんてことのないもの』を見つめる心の豊かさを伝えてくれてる気がします。
小屋企画『日日、はさむ』へ来られた際には、
リング状のアクセサリーを入り口にミツメさんの世界観を楽しむきっかけにして頂けたらと思います。
スタッフ
けいご
____
《A&C静岡手創り市・運営スタッフ募集中》
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=850
○気になることがあればお気軽にご連絡ください
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- 「 日日はさむ : ラフイユ 」(担当:名倉)
- 2018.09.13 Thursday | 日日はさむ | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
-
2018秋季A&C静岡・小屋企画
「日日はさむ」Q&A
ラフイユ
https://www.instagram.com/lafeuille8/
ラフイユスール(プランツジュエリーのライン)
https://www.instagram.com/lafeuille8_rino/
※ラフイユさんはエリア2−1で出展もしております
担当スタッフ:名倉
_
今回、私は「日日はさむ」にてラフイユさんのブーケを出品として担当しました。
早速ですが、Q&Aに入りたいと思います。
名倉:まずは自己紹介よりお願い致します。
ラフイユ:
愛知の山の近くにある、植物にまつわる古く小さなアトリエを夫婦で営んでおります。
植物とは、既に完成された美。
植物本来の魅力を損なわない様、制作に励んでおります。
『植物とは既に完成された美。』
とても印象的な言葉ですが、私個人としては、ラフイユさんのつくる作品は、いわゆる植物をつかう作家とは一線を画す造形に特徴があるように感じています。
名倉:今回の出品作品についてご紹介いただけますか。
ラフイユ:
植物の声に心を傾けながら、美しいと感じた植物本来の魅力を紡ぎ合わせてお作りした、ラフイユオリジナルの枝物ブーケです。
日々の暮らしの中で、時折、手にとって頂ける様な品となれたらと思います。
_
ラフイユさん。ありがとうございます。
今回、ラフイユさんは「日日はさむ」の出品だけではなく、場内にご自身も出展しております。
毎回、様子の変わるラフイユさんのブースは、会場内でもひと際、作家としての魅力を放つブースとなります。
ご来場の際にはぜひ、ラフイユさんのブースにも訪れてみてくださいね。
ご覧頂きありがとうございました。
スタッフ
名倉哲
____
《A&C静岡手創り市・運営スタッフ募集中》
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=850
○気になることがあればお気軽にご連絡ください
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- 「 日日はさむ : noriyuki watanabe 」(担当:松村)
- 2018.09.13 Thursday | 日日はさむ | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
-
2018秋季A&C静岡・小屋企画
「日日はさむ」Q&A
noriyuki watanabe
https://www.instagram.com/_noriyukiwatanabe_/
※日日はさむへの出品のみとなります。
担当スタッフ:松村
_
noriyukiwatanabeさんの古材と錆鉄できた小さい“ 家 ”や“ 舟 ”。
錆鉄の独特な質感と色合いの電灯や扉などの細部と風化した木の肌を持つ作品。
そのひとつひとつに海辺の一軒屋や荒れ野の小屋などの想像は広がります。
『日々、はさむ』に並ぶ“機能のあるもの”と“機能のないもの”。
後者であるオブジェ。
私はこの展示に向け、noriyukiwatanabeさんに“家 ”と“舟 ”をお願いしました。
noriyukiwatanabeさんのQ&Aをご覧ください。
・
松村:小屋企画 『日々、はさむ』 へのご参加ありがとうございます。さっそくですが、自己紹介をお願いします。
noriyukiwatanabe:
古材や錆鉄などで家や舟のオブジェを作っています。
古く加工したものではなく実際に風化した材料を使っています。
松村:製作時に考えていることをお伺いできますか?」
noriyukiwatanabe:
作る時は実際にあるものを模倣せず、どこかで見た事があるようなものを想像して作っています。
物語性は意識していませんが、それぞれの想いで眺めていただければ嬉しく思います。
・
松村:どんな作品もそうですが、 noriyukiwatanabe さんの手を離れ、それぞれ人にゆだねられた“ 家 ”や“ 舟 ”が新たな居住いをえるのですね。今回の企画展では、手の届くところにあったこのオブジェが、本にはさまる。生活のヒトコマが並んでいきますが、noriyukiwatanabeさんにとっては、錆鉄や古材が身近だったんですか?
noriyukiwatanabe:
錆びたものや古木が好きで、集めてるうちにそれで何かを作ったら面白そうだなと手を動かし始めて、色んなオブジェを作ってるうちに“家 ”の形に行き着きました。
作家活動はまだ1年目ですが、家 ・小屋のオブジェはかれこれ10年くらい作り続けています。
“舟 ”のオブジェは作家活動を始めた頃から作り始めました 。
よく色んな方から、家のオブジェは色々あるけどこれは見た事がないし面白いといわれる事が多いですが、自分自身、他の人が作ってないものを作ろうとかいう気持ちはなく、ただ自分が好きで自然な形で生まれたのが今の作品です。
松村:作家活動は1年目だけれど、個人的に10年間作り続けてこられて、ご自身が好きで自然な形になっていった作品なんですね。
10年の間は、だれか(他者)に見てほしいなという気持ちにはなりませんでしたか?
noriyukiwatanabe:
10年前に作り始めて、毎年作っていたわけではなく、3年ぐらい作らなかった時期があったり、作ったとしても一年のうち冬の間だけと、趣味の程度でした。
時々、他のイベントなどに出展した事もありましたが本当に売れず、こんなものなんだろうなと思いつつ、でも、すごく好きって言ってくれる人もいて、心の奥では真剣に取り組んで、出るイベントを厳選しないと売れないだろうなと思うようになりました。
ありがたい事に1年目にして静岡手創り市、にわのわと大変恵まれたクラフト市に出展させていただきました。11月には灯しびとの集いにも出展できることになりました。
本人が一番びっくりしていますが、素人同然の自分がそれはそれは素晴らしい作家さん達と一緒に素晴らしい作家さん達と一緒に出展していることが不思議でなりません。
人生何が起こるかわかりませんね。
_
ずっと温めてきたものが、たくさんの方の目に留まったこの一年だったのですね。
自分自身が好きで自然な形になっていくその過程を経た作品と、高揚感のある今のお話とお伺いできてよかったです。ありがとうございました。
担当スタッフ
松村
____
《A&C静岡手創り市・運営スタッフ募集中》
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=850
○気になることがあればお気軽にご連絡ください
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- 「 日日はさむ : Ren 」(担当:青木)
- 2018.09.13 Thursday | 日日はさむ | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
-
2018秋季A&C静岡・小屋企画
「日日はさむ」Q&A
Ren
https://www.instagram.com/ren_nakane/
※「日日はさむ」への出品のみとなります。
担当スタッフ:青木
_
今回スタッフ青木が日日はさむの担当をお願いしましたのは 京都に工房を構えていらっしゃる、金工作家 Ren 中根さん です。
青木:Renさんが制作する、平らな本から浮かび上がったような、そんな生命力を感じる作品たち。
ひとつひとつを金槌で叩き上げて作られる、オブジェとモビールの繊細な美しさはハッとさせられます。
中根さんは制作する際に心がけていることはありますか?」
Ren:
金属を触るようになって僕自身が驚いたようなこと。
例えば硬く無機質で冷たいような印象のある金属ですが、火にかけたあとの金属は思いの外柔らかく、錆びの出た金鎚で叩くとその凹凸を写し取ったり、経年変化で色々な色に変わったり、仕上げ方で温かみのある表情を出すこともできます。
そういった金属の面白さを活かすことを心がけています。
青木:製作中にはどんな事を考えますか?
Ren:
普段使っている銅や真鍮、銀といった素材は自然には朽ちることはなく、僕の人生よりもずっと長くその形を留めます。
それは素材としてとても良い事である反面、作り手としてはプレッシャーでもあるように思います。
ずっと残ってしまうので下手なものは作れないなと…
オブジェだけでなく色々なモノを作っていますが、共通して『形として魅力のあるものを作れれば』と思っています。
_
_
ありがとうございます。
中根さんの手から生まれた作品たちはずっと残っていくもの。
もしかしたら私の手元にあるものも、いつか知らない誰かの手に渡って本の世界のように遠いところにいる誰かへ繋がっていくのかもしれない、と思うと、今この瞬間に表情を見せてくれる作品たちの
尊さと儚さを感じました。
お話お聞かせ頂きありがとうございました。
日日をはさみこむように、いま目の前にある景色、じっくりと眺めてみる時間。
来場されるお客さん達にも中根さんの作品に手を触れ、そんな時を過ごしてもらえたら幸いです。
担当スタッフ
青木
____
《A&C静岡手創り市・運営スタッフ募集中》
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=850
○気になることがあればお気軽にご連絡ください
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com
- 「 日日はさむ : フナハシトモハル 」(担当:荒巻)
- 2018.09.13 Thursday | 日日はさむ | posted by ARTS&CRAFT 静岡手創り市 |
-
2018秋季A&C静岡・小屋企画
「日日はさむ」Q&A
フナハシトモハル
https://www.instagram.com/tomoharu_funahashi/
http://funamoku.blog107.fc2.com/
※エリア1−12にも通常出展しております。
担当スタッフ:荒巻
_
「日日、はさむ」について自分はどうするかを考えていた、まだ寒い春の日。
こたつにもぐりながらうぬうぬ唸っていると、お菓子を入れている革のボウルに目がとまった。
そこでふと、祖母のことを思い出した。
祖父母の家に遊びに行くと、脚が悪い祖母が定位置としていたソファの横に小分けのお菓子が入った缶があって、祖母の了承を得てから姉と一緒にその缶を開けるのが楽しみだった。
だって開けるたびに、お菓子が変わっているから。
その中でも私たち姉妹のお気に入りはアルファベットチョコレートで、それを祖母も気づいていたのか、その時々で変わるお菓子の中にいつだってそれは用意されていた。
本を読むのはどこだろう。
わたしなら落ちつける場所。
定位置と呼ばれる場所かもしれない。
読み耽ることもあるだろうし、本を参考に何かを作っていることもあるだろう。
編み物とか。裁縫とか。わたしはしないけれど・・
そんなことを想像しながら、箱がいいなと思った。
大事なものをしまっておける箱。
大事なものの定位置となる場所。
急な訪問に、とっさにページを押さえるべく手近にあった箱をはさんでしまう。
本と、なにかが入った箱には、その場所にいる誰かの気配がきっとあって、その人がどんな人なのかを想像できる面白さがあるのではないか。
そんなことを想像して、フナハシさんのオーヴァルボックスが思い浮かんだ。
シェーカースタイルのオーヴァルボックスは、フナハシさんのブースを横切るたびに目に入った。
遠目からでも美しいその佇まいに、惚れ惚れしていたから。
荒巻:前置きが長くなりましたが、今回わたしはフナハシトモハルさんにオーヴァルボックスでの参加をお願いしました。
まずはフナハシさん、自己紹介をお願いします。
フナハシトモハル:
大学卒業後、家具メーカーに勤務し、1995年岐阜県立高山高等技能専門校木工工芸科を卒業。
家具工房、店舗施工会社、注文家具工場勤務を経て2016年愛知県の自宅にて独立。
身の回りの木の生活道具を制作しています。
お客様に直接お届けしたいという思いから、2006年からクラフトフェア中心に活動しています。
・
荒巻:今回出品いただくシェーカースタイルのオーヴァルボックスは、どういった経緯で制作することになったのでしょうか?
フナハシトモハル:
大学生の時、雑誌で一目惚れしてからずっと気になっていました。
一番好きな木である『なら材』のオーヴァルボックスが欲しかったのですが、見つけることが出来ず、曲げわっぱの作り方を参考に作ってみたところ、割と上手く出来たので2007年頃から販売しています。
今回小屋企画「日日、はさむ」に出品させて頂くオーヴァルボックスは、#2サイズで『なら材』を鉄漿染めで黒く染めています。
・
荒巻:オーヴァルボックスは通常どんな材が使われているのでしょうか?
またフナハシさんの一番好きな木という『なら材』、オーヴァルボックスにしたい!と思うほど魅力的なのはどんな点ですか?
フナハシトモハル:
私の参考にしている本によりますと、アメリカでは曲木部はメープルやチェリーで、蓋と底板は曲木と同じものもありますが、パイン材(松)でつくられているものもあります。
日本の作家では、メープルやチェリー、国産材では山桜、楓、ブナが多く、蓋と底板も曲木と同じ材を使うことが多いようです。
なぜナラ材を使うといいますと、単純に木目や色、質感が好きだということです。
特に柾目で製材した時に現れることがあるトラ模様の木目(虎斑:とらふ)が好きで、できるだけ虎斑の美しい材を選びます。
そのかわり、メープルやチェリーより加工が難しくなります。
荒巻:メープルやチェリーより加工が難しいとのことで、それで曲げわっぱの作り方を参考にしてみたということだと思うのですが、どういった点が難しいのでしょうか?
フナハシトモハル:
ナラ材はメープルやチェリーより硬く材質が粗く割れやすいので、オーバルボックスのような細かい細工をするのが難しくなります。
少しでも無理な事をすると欠けたりするので慎重に加工します。
なるべく年輪の細かい(柔らかい)のを選び、また、刃物が切れなくなったらすぐ研ぐようにしています。
・
荒巻:シェーカースタイルのオーヴァルボックスという形が決まった作品を作るうえで、自分の好きな材でつくりたいという気持ちと、そのための試行錯誤が、ものづくりとしてまっすぐでステキだなと思います。
話は少し逸れますが、作り方の参考にされたという曲げわっぱ。曲げわっぱはお弁当として使われることが多い印象ですが、オーヴァルボックスは収納に使われることが多いと思います。(フナハシさんのブースでも食べ物は入れないでください。という注意書きを拝見しました。)
見た目は似ているのですが、用途に違いがあるのは、どういった理由からなのでしょうか?
フナハシトモハル:
詳しくは分かりませんが、想像してみます。
曲げわっぱは針葉樹(杉や檜、椹)を使用し、吸湿できるよう厚くしても柔らかいので曲げ易く、木の香りが良いですが、オーヴァルボックスに使用する材料は広葉樹で材に含まれるタンニンが多く、鉄分に触れると黒く染まってしまいます。
また私の使っているナラ材は、食べ物を入れたりして濡れると独特のにおいがあり、食べ物の味を損ねると思います。
それを防止するために漆塗りやウレタン塗装をしたものがありますが、ナラ材の質感が無くなってしまいます。
食べ物でも乾いたもの(塩、砂糖など)やバターケースでの使用は大丈夫です。
・
荒巻:なるほど。とても勉強になります。ありがとうございます!
それでは最後に、フナハシさんはオーヴァルボックスをどのように使っているのでしょうか?
フナハシトモハル:
我が家では、ダイニングテーブルに大きいサイズ#6にハンドクリームやポケットティッシュ、爪切りなど散らかりやすいものをまとめて入れています。#5には妻の化粧品、#2にはコンタクトレンズを。
_
フナハシさん、ありがとうございました。
自分なら何をいれよう。
そんなことを想像しながら、ぜひ当日作品を手に取ってみてくださいね。
担当スタッフ
荒巻
____
《A&C静岡手創り市・運営スタッフ募集中》
http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=850
○気になることがあればお気軽にご連絡ください
Mail shizuoka@tezukuriichi.com
HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com