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チームで活動すること:KANEAKI SAKAI POTTERY

 

7月15日16日に開催されるVillageでは、

個人で完結する作家が参加をするA&C静岡と違い、

チームで活動する作家たちが参加を致します。

そんな彼ら彼女らの成り立ちと現在を紹介するのが本インタビューの目的。

長文となりますがご覧ください。名倉

 

 

KANEAKI SAKAI POTTERYは、

『金秋酒井製陶所』の社員として働く

河野季菜子さんと岸弘子さんが立ち上げた社内ブランドだ。

岐阜県土岐市にある金秋酒井製陶所は、

100年以上続く業務用のうつわを作っている製陶所であり、

工場には大きな窯が鎮座し、

天井には成形したうつわを乾かすためのゴンドラが配置され、

空間をめいいっぱい利用して大量のうつわがつくられている。

製陶所の4代目となる代表の意向で、

お客さんの思い描くうつわを制作するオーダーメイドの仕事を始めることになり、

それに取り組むために河野さんと、1年遅れて岸さんが入社した。

オーダーメイドの制作に取り組むも、

労力の割には値段がつかず、折り合いがつかないこともあった。

二人は、自分たちでうつわのラインナップを持ち、ブランドを作ることを考えた。

当時代表は、二人がやろうとしているビジョンが見えず快く思っていなかった。

しかし、売れることが証明できれば認めてもらえるのではと、

日本三大陶器まつりのひとつ『土岐美濃焼まつり』に出展し、

予想以上に売れたことをきっかけに、

徐々に代表が二人の活動を見守ってくれるようになった。

現在、KANEAKI SAKAI POTTERYとして、

イベントの出展や取扱店が増えていき、

お客さんと繋がりを持ったことで作ることとはまた違うやりがいを感じている。

 

 

河野

「お客さんがお皿に料理を盛ったところや

 購入品として写真をSNSに載せてくださって、

 それを見てクラフトフェアに来て

 『これが欲しくて来ました』という方がいらっしゃいます。

 ずっと籠りっきりで作っていることが多いので、

 役に立っているんだなという実感を持てます。」

 

 

「昨年、ここの製陶所で蔵出し市を開催しました。

 告知に特にお金をかけず、取扱店さんにチラシを置いてもらったり、

 FBで発信したり、できる範囲でしかやっていないのにも関わらず思いがけず

 お客さんに来て頂けて、誰かが見てくれているのだなと思いました。」

 

KANEAKI SAKAI POTTERYのうつわは、

和食でも洋食でも、料理に対して包容力を持たせることを目指している。

河野さんがカップやボウル、

岸さんが平皿や六角形のうつわを担当し制作している。

驚くことに、デザインに関しての話し合いは特に行われないという。

 

「『こっちと、あっちのピンクだったら、こっちのほうが大人っぽいね』

 とか、そういうことは話します。

 大人っぽいというのは、くすんでいるだけなんですけど、

 そういうニュアンスで話すことがあります。」

 

河野

「岸さんはセンスがいいと思っているので、それに関してはすごく信用しています。

 提案されても『え?』と思うことがそんなにないですね。

 『そういうものもアリなんだな』と思えるから、

 同じ方向が見えるのかもしれないです。」

 

 

それぞれがデザインした作品に責任を持ち、制作から写真撮影までも個々に行う。

そして、なにか問題があればデザインを始めたほうが請け負うことにしている。

ひとつのチームでありながら、“個”にも見える。

それでいて、作品に関しては特に相談をせずともブランドとしてまとまりを見せる。

ニュアンスで通じ合える二人だからこそ出来ることであり、

互いに信頼し合っていることが窺える。

そんな二人は、互いのことをどう思っているのだろうか。

 

河野

「二人でいると、とにかく安心感があって、心強いです。

 私は、一人だと悪い方向に考えていっちゃうタイプなので。

 岸さんはポジティブというか、すごく引っ張っていってもらっています。

 二人でいると挑戦してみようと思えることが増えますね。」

 

「例えば、私はお客さんが何を考えているのかわからないと思ったら、

 取り扱いの店舗さんにアンケートをさせてほしいとお願いします。

 そういうことをパッとするんですよ。

 でも、波があって落ちるときは落ちてしまって。

 彼女の淡々と仕事をしている姿を見ると安心します。

 私には一番大事なところなんです。」

 

 

深い歴史を持つ美濃焼の地で制作をしている二人には、

この地の当たり前とされる事を理解できないことが多々あり、戸惑うこともある。

それもそのはず、二人は関西出身で、就職のためにこの地に来たからである。

 

SAKAI KANEAKI POTTERY

「大量生産ができるから、ここの産地はすごく技術が高いんです。

 例えば釉薬屋さんがいて相談しながら制作ができますし、

 そういうことはうちの製陶所との今までの信頼関係があるので使わせてもらえます。

 私たちで全部やっていれば、自分たちの思い通りにできることもあると思います。

 でも、横の繋がりがあるからできることもあるんですよね。」

 

KANEAKI SAKAI POTTERYは今年で3年目。

歴史ある美濃焼の地に向き合いながら、

横の繋がりを活かした制作で自分たちの理想を形にするために、

思考錯誤の真っ最中だ。

 

KANEAKI SAKAI POTTERY

HP http://kaneaki.com/

 

  テキスト 米澤あす香

  企画 Village mishima rakujuen

 

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Village mishima rakujuen

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