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「 日日はさむ : フナハシトモハル 」(担当:荒巻)

 

2018秋季A&C静岡・小屋企画

「日日はさむ」Q&A

 

フナハシトモハル

https://www.instagram.com/tomoharu_funahashi/

http://funamoku.blog107.fc2.com/

 

※エリア1−12にも通常出展しております。

 

担当スタッフ:荒巻

 

 

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「日日、はさむ」について自分はどうするかを考えていた、まだ寒い春の日。

こたつにもぐりながらうぬうぬ唸っていると、お菓子を入れている革のボウルに目がとまった。

 

そこでふと、祖母のことを思い出した。

 

祖父母の家に遊びに行くと、脚が悪い祖母が定位置としていたソファの横に小分けのお菓子が入った缶があって、祖母の了承を得てから姉と一緒にその缶を開けるのが楽しみだった。

だって開けるたびに、お菓子が変わっているから。

 

その中でも私たち姉妹のお気に入りはアルファベットチョコレートで、それを祖母も気づいていたのか、その時々で変わるお菓子の中にいつだってそれは用意されていた。

 

本を読むのはどこだろう。

 

わたしなら落ちつける場所。

定位置と呼ばれる場所かもしれない。

読み耽ることもあるだろうし、本を参考に何かを作っていることもあるだろう。

編み物とか。裁縫とか。わたしはしないけれど・・

 

そんなことを想像しながら、箱がいいなと思った。

 

大事なものをしまっておける箱。

大事なものの定位置となる場所。

 

急な訪問に、とっさにページを押さえるべく手近にあった箱をはさんでしまう。

 

本と、なにかが入った箱には、その場所にいる誰かの気配がきっとあって、その人がどんな人なのかを想像できる面白さがあるのではないか。

 

そんなことを想像して、フナハシさんのオーヴァルボックスが思い浮かんだ。

シェーカースタイルのオーヴァルボックスは、フナハシさんのブースを横切るたびに目に入った。

遠目からでも美しいその佇まいに、惚れ惚れしていたから。

 

 

 

 

荒巻:前置きが長くなりましたが、今回わたしはフナハシトモハルさんにオーヴァルボックスでの参加をお願いしました。

まずはフナハシさん、自己紹介をお願いします。

 

フナハシトモハル:

大学卒業後、家具メーカーに勤務し、1995年岐阜県立高山高等技能専門校木工工芸科を卒業。

家具工房、店舗施工会社、注文家具工場勤務を経て2016年愛知県の自宅にて独立。

身の回りの木の生活道具を制作しています。

お客様に直接お届けしたいという思いから、2006年からクラフトフェア中心に活動しています。

 

 

荒巻:今回出品いただくシェーカースタイルのオーヴァルボックスは、どういった経緯で制作することになったのでしょうか?

 

フナハシトモハル:

大学生の時、雑誌で一目惚れしてからずっと気になっていました。

一番好きな木である『なら材』のオーヴァルボックスが欲しかったのですが、見つけることが出来ず、曲げわっぱの作り方を参考に作ってみたところ、割と上手く出来たので2007年頃から販売しています。

今回小屋企画「日日、はさむ」に出品させて頂くオーヴァルボックスは、#2サイズで『なら材』を鉄漿染めで黒く染めています。

 

 

荒巻:オーヴァルボックスは通常どんな材が使われているのでしょうか?

またフナハシさんの一番好きな木という『なら材』、オーヴァルボックスにしたい!と思うほど魅力的なのはどんな点ですか?

 

フナハシトモハル:

私の参考にしている本によりますと、アメリカでは曲木部はメープルやチェリーで、蓋と底板は曲木と同じものもありますが、パイン材(松)でつくられているものもあります。

日本の作家では、メープルやチェリー、国産材では山桜、楓、ブナが多く、蓋と底板も曲木と同じ材を使うことが多いようです。

 

なぜナラ材を使うといいますと、単純に木目や色、質感が好きだということです。

特に柾目で製材した時に現れることがあるトラ模様の木目(虎斑:とらふ)が好きで、できるだけ虎斑の美しい材を選びます。

そのかわり、メープルやチェリーより加工が難しくなります。

 

 

 

 

荒巻:メープルやチェリーより加工が難しいとのことで、それで曲げわっぱの作り方を参考にしてみたということだと思うのですが、どういった点が難しいのでしょうか?

 

フナハシトモハル:

ナラ材はメープルやチェリーより硬く材質が粗く割れやすいので、オーバルボックスのような細かい細工をするのが難しくなります。

少しでも無理な事をすると欠けたりするので慎重に加工します。

なるべく年輪の細かい(柔らかい)のを選び、また、刃物が切れなくなったらすぐ研ぐようにしています。

 

 

荒巻:シェーカースタイルのオーヴァルボックスという形が決まった作品を作るうえで、自分の好きな材でつくりたいという気持ちと、そのための試行錯誤が、ものづくりとしてまっすぐでステキだなと思います。

話は少し逸れますが、作り方の参考にされたという曲げわっぱ。曲げわっぱはお弁当として使われることが多い印象ですが、オーヴァルボックスは収納に使われることが多いと思います。(フナハシさんのブースでも食べ物は入れないでください。という注意書きを拝見しました。)

見た目は似ているのですが、用途に違いがあるのは、どういった理由からなのでしょうか?

 

フナハシトモハル:

詳しくは分かりませんが、想像してみます。

曲げわっぱは針葉樹(杉や檜、椹)を使用し、吸湿できるよう厚くしても柔らかいので曲げ易く、木の香りが良いですが、オーヴァルボックスに使用する材料は広葉樹で材に含まれるタンニンが多く、鉄分に触れると黒く染まってしまいます。

また私の使っているナラ材は、食べ物を入れたりして濡れると独特のにおいがあり、食べ物の味を損ねると思います。

それを防止するために漆塗りやウレタン塗装をしたものがありますが、ナラ材の質感が無くなってしまいます。

食べ物でも乾いたもの(塩、砂糖など)やバターケースでの使用は大丈夫です。

 

 

荒巻:なるほど。とても勉強になります。ありがとうございます!

それでは最後に、フナハシさんはオーヴァルボックスをどのように使っているのでしょうか?

 

フナハシトモハル:

我が家では、ダイニングテーブルに大きいサイズ#6にハンドクリームやポケットティッシュ、爪切りなど散らかりやすいものをまとめて入れています。#5には妻の化粧品、#2にはコンタクトレンズを。

 

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フナハシさん、ありがとうございました。

自分なら何をいれよう。

そんなことを想像しながら、ぜひ当日作品を手に取ってみてくださいね。

 

 

担当スタッフ

荒巻

 

 

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