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来春「g r e e n」について改めて


2015年4月は記念すべき第10回目の開催。第10回目のARTS&CRAFT静岡手創り市では、会場全体を「g r e e n」をテーマに開催を致します。
なぜ今グリーンなのか?改めてこの場を借りて書いてゆきたいと思います。
お申し込みを考えているつくり手の皆様だけでなく、春の開催を楽しみにしている多くの皆様にご覧頂けたら。
長文となりますので、じっくりとお読み頂ければ幸いです。

名倉哲


都市部にありながら自然溢れる会場、静岡縣護国神社にて開催のARTS&CRAFT静岡。
春の訪れと共に、会場には新緑が広がります。
会場は、池を中心にして周囲に参道があり、池と参道の間には多種多様の緑があります。
上の写真は今年の春の開催前日に撮影した広がる緑。シャガの花。
大きな樹木の下にはシャガの花をはじめとする、様々な植物があらたな緑を輝かせています。

話はかわり、そもそも何故今回「グリーン」をテーマに開催することになったのか?

わたしたちスタッフはそのことをよくよく理解しているつもりでも、まだまだ伝わっていないこともあるでしょうし、そもそも…なことを言い足りていないと思い、今回の記事に至りました。

2014年4月の開催の会場全体のテーマを「グリーン」にするにあたって、私個人としても「グリーン」というテーマを出展者の方へ提示することが果たして良いことなのだろうか?と悩みました。

悩む理由はテーマそのものではなく、ものづくりを生業として、個々の自由と責任をもって活動しているつくり手にむけて、主催者側が一方的にテーマを設けて会場をつくってゆくことへの疑問があったからです。

ものづくりを生業とすること。
それは単にもの(作品)をつくって、ならべて、販売するという経済行為だけを指すのではありません。社会で生き、お金という、ある一定の信頼のもとでモノやサービスと交換されるチケットが基盤となって経済が動きサイクルする以上、そのチケット(お金)は大切なもののひとつではあると思います。
けれど、つくり手がそのサイクルのなかで、より合理的に、最大限に効率よく作品を制作しているか?というと、それは最終的には出来ないことを、信念をもって選ぶのだと、私は思います。
合理や効率は、ものを作り続けてゆく以上、大事なことであるとわかっていても、合理や効率、そして世間が求める「お得にさせて」なご都合主義のコストパフォーマンスとは一定の距離を保ち、活動していると思うのです。

つくり手にとっての生業とは、そういった理想と現実の狭間でゆらぎをみせながら、けれど、各々の理想と思想をもって、創り、生きてゆくことだと考えます。

そんな風に考えるとやはりこちらから会場全体をひとつのテーマにまとめることは、つくり手の自主性や尊厳を損なうことにあたるかもしれない…これは大袈裟ではなく、そんなことを考え続けました。

その上で、来春は「 g r e e n 」をテーマに会場全体を作ることを決めた。
何故か?

ここでは、スタッフの目線になって書いてゆきたいと思います。
それは君たちの勝手だよ…と感じる部分もあるかと思いますが、お付き合い頂けたら。

半年に一度やってくるARTS&CRAFT静岡はつくり手だけでなく、スタッフにとってもとても濃密な時間を過ごすことになります。
本格的に動き出す選考会よりはじまり、その時々にあるスタッフが中心となって企画するもの、
会場シミュレーション、そして開催当日をスタッフだけで会場内外を管理することなどなど、やってもらって主宰する私が言うのも変ですが、よくもまあやるな…というほどに、濃密。

第1回目よりはじまり、静岡スタッフは回を重ねるにつれ、変化し成長してきました。
スタッフは(私をふくめ)、成長する過程で様々なことを考え、悩みます。
現場スタッフが、前進し、時に立ち止まり考えを巡らせ、自らの考えによって変化してゆくこと。それを繰り返すなかでひとつのことに気づき、学びます。

自分たちが一進一退を繰り返し、時に立ち止まることがあるように、つくり手は、自らの自由と責任をもってつくることを続け、生業としている。
そのことを肌身で感じて初めてわかる、これが『創ること』だと。
そして、『創ること』の狭間で、つくり手は常に揺れ動きながら、自身の自由と責任の上で日々を暮らしていることを、あらためて知る。

知っている「つもり」であったことを知ることは未熟であった自分への気づきです。
それは同時に、成熟への第一歩だとも。

『創ること』のはじまりは、自分たちが未熟であることを肌身で感じること。
同時にそれは会場づくりも同じで、当たり前のことが当たり前のように皆が出来ることの難しさを感じながら、個々スタッフが、単に会場の歯車として存在するのではないことを求めてゆく。
それが出来てはじめてよりよい会場づくりが可能となる。成熟の始まりです。

つくり手とわたしたち、つくり手とつかい手が出会う場所として、これからも静岡縣護国神社の地で続いてゆくこと。
同時に、単に開催を重ねるでなく、変化と成長を繰り返してゆくことを改めて意識すること。

第10回目をこれらを改めて考え見直す節目として、
会場全体を「 g r e e n 」をテーマにし開催致します。



新緑から時を経て深まる緑


未熟から成熟への象徴としての


" g r e e n "




次回のブログ更新より、

一般部門・食品飲食部門・ワークショップ部門について改めてご案内致します。



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ARTS&CRAFT静岡

名倉哲







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