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【 ル ポ 】考える g r e e n 〜つくること〜 前編 (スタッフ高木)



----- 人がモノをつくり、モノが人をつなげていく。

パッと撮って、サクッと加工して、簡単にいいねがもらえる時代に霞む、

ちょっとしたこと。



2014年、1月21日。

今から一年とちょっと前。

私は、新静岡セノバの地下にあるカフェにいた。


黒、白、赤と非常に明るい店内。

目の前には、そんな店内とは対照的に少し暗そうな、威圧感のある、眼鏡をかけた男性。

そのとなりには、白い服を着た、少しおっとりとした華奢な女性がちょこんと座っていた。

私はコーヒーをのみながら自己紹介をし、女性の質問に一つ一つ答えていた。

正直、その質問にきちんと答えられていたかはわからない。

なにか、私という人形がしゃべっているのを遠くのほうから見ているような、

そんな感じだった。


メガネの男性が言った。

「---  では、面接は以上になりますが、何か質問ありますか?」

あいかわらず、少し威圧感がある。

なんでだろう、と思ったが、少し観察していてわかった。

しっかりとした目をしているのだ。

ちゃんとモノを見据えてくる目。

僕はこの男性のことを、いい、と思った。

この人面白いな、と。



--- 僕は、家電、洋服、雑貨、いわゆるモノ全般が好きだった。

いや、モノが好きだったというのは少し語弊があるだろうか。

モノから「思想」を感じるのが好きだった。

モノを手に取ることで、僕が勝手に想像してしまった「思想」が、

僕の琴線に触れてドキドキする感じ。

いいな、いいなって、それはまるで初恋のような淡い気持ち。


そんな僕は普段、サラリーマンをしていて、ものづくりの現場にいる。

このとき、会社の仕組みは少しわかってきた程度、立ち回りはまだまだヒヨッコ、

とにかく目の前の仕事に没頭し続ける日々だった。

だんだんと仕事を1つ終えても達成感、満足感が感じられないようになり、

「ああ、おわったからこれもやらなきゃな」と単調なリズムでまわる毎日。

帰りが早い日には、罪悪感のような不安を抱えたまま。

そんな自分に嫌気がさしていた。

だから、僕はそのリズムを壊したかった。


−−−−よし、全く違うことをしてみよう!何よりたのしそうなことを!


この時社会人2年目の冬、一念発起し、

僕はARTS&CRAFT静岡手創り市のスタッフに応募することを決めた。





僕の面接をした眼鏡の男性こと名倉は、

僕をARTS&CRAFT静岡手創り市のメンバーに受け入れてくれた。


そこからはスタッフとして、会場の運営などの業務を行ってきた。

静岡手創り市は半年に一度。

一つ一つの仕事をじっくり考え、こなしていくうちにひとつひとつ達成感も沸いてきた。


スタッフには、カフェで働く人、ウェブ関連の仕事をされている人、

工場で仕事をされている人、本当にさまざまな人がいた。

さらに、ラッキーなことに、スタッフという立場を活かし、

さまざまな作家さんともお話をできたりした。

僕は、スタッフになって本当にいろいろな人と出会いをしてきた。


今回、「g r e e n」の企画。

僕はルポがやりたいと思い、手を挙げた。

これまでスタッフとしてやってきて、いろいろな人と出会ってきて、

感じたことがあった。

今回、ルポをさせていただくのは、「器のつくり手」辻 紀子さん

辻さんに、是非とも僕のこの企画にとお願いしたのだった。





今日は2月1日。

空は青く、肌を刺すような朝の空気が気持ちよい。

僕はこれから名倉とともに辻さんの工房にむかう。

まるで小学校の頃の遠足のようにドキドキ、ワクワクしながら。



================= 前編・終了 ======================



次回の更新は4月5日となります。

是非ともご覧下さい。



※ご意見・ご感想は shizuoka@tezukuriichi.com 宛てまでお気軽にどうぞ。


スタッフ高木


・・・


*2015春季「g r e e n」出展者紹介*


*運営スタッフ募集*




新緑から時を経て深まる緑

未熟から成熟への象徴としての

" g r e e n "




ARTS&CRAFT静岡手創り市







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