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GW期間の事務局不在について


こんにちは。ARTS&CRAFT静岡です。

GW期間中の事務局不在は以下の通りとなります。

5月2日 ー 5月5日終日

お電話もとよりメールの返信対応も5月6日以降と
なりますのでご了承下さい。

なお、2012年秋季ARTS&CRAFT静岡の申し込みは
6月11日からの開始となります。

ARTS&CRAFT静岡




4月27日



うつわと料理の関係と、とりまく景色。

今週末は静岡へ帰りスタッフと「くらしのこと市」について打ち合わせ。
概要やこれからの流れはおおよそ決まった。けれども何かがまだ足りない。
ARTS&CRAFT静岡との差別化という言い方は陳腐だし、計算高くそんな風な言い方はしたくはない。けれども、足りない事は間違いない。
・・・とそんなことをスタッフへのお知らせや相談の中で思い始めた時に、背景や物語という要素が頭の中をよぎり、それが足りない何かを補う要素になりうるのでは?と感じた。
この感じた事をしっかりとつかまえて、スタッフとの打ち合わせに望みたい。

早い方はGWが始まるのでしょうか?
良い休日をお過ごしください。

名倉哲




伊豆から茅ヶ崎へ

4月21日深夜、東京・雑司ヶ谷の選考会を終えスタッフとの食事後、そのまま静岡へ向かう。


手創り市のルポやアトリエ訪問を担当するライターのうえおかさんと今後お願いする諸々の仕事について話しながら夜の高速を疾走。
できたばかりの第2東名へ向かう多くの車を流し見、普段の東名を通った。
日付を越えた丑三つ時、実家へ到着。両親とうえおかさんも交えて談笑。
談笑の中身はあまりに下世話なのでご紹介出来ませんが御飯時には話せない事。


翌朝、いつも通りに早起きし、とある物件を見に行く。
現在、事務局は東京にしかなく、今後はARTS&CRAFT静岡の事務局兼もろもろを行える場所を探している。気に入る物件とは巡り合わせの中で出会う事なので、気になったら時間をおかずに見に行く、と決めている。良い物件だったので今後真剣に考えてゆこうかなと。

その後、国道一号線の海沿いをひた走り伊豆の国市のギャラリー「noir / NOKTA」さんへ。
開催中の展覧会を楽しみ、店主さんとお会いしたかったけれどもタイミングがあわずお店を後に。既にARTS&CRAFT静岡のフライヤーが置いてあり、また折をみてご挨拶に伺おうと思う。


次にお邪魔したのは、中伊豆の「わかったカフェ・ダイアン」さん。


店主さんと結構な時間話をし、うえおかさんは自身の活動である即興詩について説明をしていた。即興詩に店主さんはとても興味を持ったようで、うえおかさんも「後日音源を郵送します!」と約束し、お店を後に。
(ARTS&CRAFT静岡のフライヤーを設置して頂きました、ありがとうございます!)

次にむかうは下田!と予定しておりましたが時間の都合で断念。
静岡を後にし、神奈川の茅ケ崎へ。

伊豆山中、濃霧の中を突っ切り、霧の中からうっすらと現れる桜の木に見とれつつ伊豆スカイラインを抜け、もうひとつついでにとばかりに箱根の山を越え、いざ鎌倉ならぬ茅ヶ崎へ到着。
以前より噂を聞き、ずっとお邪魔したいと思っていた熊澤酒造さんが経営するレストラン・パン屋などが集まるコンプレックス内一角にあるギャラリー「okeba」さんへ。



okebaさんは、酒樽や道具の修理製作を行う工房だった「桶場」と呼ばれた倉庫を改修したギャラリーショップであり、天井高く広々とした空間で、こんな場所でライブやイベントを開催したら気持ちがいいだろうな、と感じた。

不思議な木の彫像と、とても状態のいいアイヌの民族衣装を思わず手に入れ、お店の方と彫像と民族衣装について話をし、お店を後に。

(okebaさんでもフライヤーを置かせて頂く事になりました。ありがとうございます!)


その後、東京へ戻り、高円寺にてとある打ち合わせ。

予定は未定の話を既に決まっているかのように真剣に長話。

そして解散。


今週末も静岡へ帰省。

GWのお休み前までにやっておきたいことが沢山だ。

ひとつひとつやってゆこう、自分。


それではまた。


名倉哲

shizuoka@tezukuriichi.com





脱、手創り市ブルー

スタッフの米澤です。



春季開催が閉幕してから10日ほど経った。

時間の経過が遅く感じる程にARTS&CRAFT静岡について考え続けていた。


1日目の朝、搬入される出展者の方を迎えながら、静岡の地で再会できたことや初めて出展を決めて下さったことに喜びと感謝でいっぱいだった。


開催中はチラシ設置店の方がお仕事の前に遊びに来て下さったり、開催を楽しみにしていて下さった来場者の方を前に、こんなにも多くの方々に支えられていることを改めて感じた。


2日目終了後、護國神社がいつもの姿に戻っても前回のような寂しさは感じなかった。

その寂しさを「手創り市ブルー」と言い、前回は楽しかった2日間を過ごした後に抜け殻になってしまった…。今回はそんな気持ちに浸る間もなく、スタッフしかいない会場で次回へむけて何が出来るのかを話した。その進歩に自分でも驚いた。


自分のことで精一杯だった前回開催とは違い、スタッフとして2回目の開催はやっとまわりのことが見えてきた。

もう一度考えるべきことがわかるようになり、同じく開催数をこなしたスタッフともっと工夫できることや改善できることを話せるようになった。

スタッフとしてようやく一人前になれた。


ARTS&CRAFT静岡について考え続けているこの焦る気持ちは、開催2回分の反省を取り戻したいからと、もう既に次回が楽しみで仕方がないのだ。

まずはスタッフとの反省会へ気持ちを向ける。


自分のためにARTS&CRAFT静岡に関わることにしてから「出来ることをやる」が自分のスローガンだったが、それは開催後の今、当たり前となった。

これからは「出来るように工夫する」ことを自分に課したい。

それは自分の小さな一歩、一歩がARTS&CRAFT静岡の次へも繋がると信じているから。



自分に自信を持てるということは、自分を肯定出来るようになるということなのかな。

開催まで広報として発信し続けたことや開催中に与えられた持ち場の責任を果たしたことで自分のことを少し好きになった私は、そう思う。



・・・・・

次回の2012秋季ARTS&CRAFT静岡は10月13日、14日に開催いたします。


出展する目的に


あのお客さんに会えるから

静岡のごはんが食べられるから

護國神社へ行けるから



遊びに来る目的に


あの作家さんに会えるから

静岡のお店へ行けるから

もっと静岡を知りたいから


という楽しみが増えていたら嬉しいです。



2012年春季ARTS&CRAFT静岡に関わったすべての方に、感謝。



米澤あす香

shizuoka@tezukuriichi.com






PORTRAIT展のお知らせ


【PORTRAIT】


〜つくり手と作品のポートレイト〜


2012年10月13・14日に開催される2012秋季ARTS&CRAFT静岡会場で

「つくり手とその作品」をあらわす写真展を開催致します。


つくり手自ら制作・展示・販売を行い、

その流れは完結されたもの。


完結された流れの「ある部分」を切り取ることによって

そのシーンは鮮明に浮き上がる。


切り取るシーンとは、

つくり手とその作品または道具。


作品はつくり手によってつくられ、

つくり手は作品によって自らをあらわす。


完結されたこのふたつの繋がりをPORTRAITと名付け展示を致します。


「会期」 2012年10月13・14日


「場所」 静岡県護国神社


「時間」 9:00〜16:00


「撮影」 Ohno Camera Works 大野仁志


「被写体」 2012秋季ARTS&CRAFT静岡出展者


「企画」 ARTS&CRAFT静岡



※「PORTRAIT」へのお問い合わせは下記mailまでどうぞ。


ARTS&CRAFT静岡

shizuoka@tezukuriichi.com





テントとブースづくり


2週にわたった静岡と雑司ヶ谷の開催も終了し、ようやくひと息という今日この頃。

今回の静岡開催時の会場での事を思い返し、とある作家さんのテントを使ったブース作りについて考えた。


2012春季A&C静岡は二日間ともに晴れ。

けれども、初日は風が強かった。風の影響は特に正面鳥居から砂利道参道に大。

護国神社の会場ではテントは使用可。

ほとんどの方はテント持参で使用していたように思う。

要するに、基本はテントありきのブース構成。

テントは「自分のブースはここからここまでですよ」という目印のようなものでもある。



エリア3で出展していた木工の作家さんのブースについて。



初日彼らはテントを使ってはいたけれども、枠組みのみの使用で、幕は張っていなかった。

そもそも護国神社は参道の両脇に木々が立ち並び、今の季節から秋終わり頃までほとんどの箇所が陰がさす。(もちろん日差しの入り方に場所によって違いはあるけれども)

初日は風があった為、幕があることによって却ってテントが倒れる可能性(吹き飛ぶ)がありだったし、実際にヒヤヒヤした出展者の方は多かったろう。

彼らは今回で2度目のA&C静岡への参加という事もあって、ブースの作り方などに相当に気を配っていたようであるし、野外での出展ということを踏まえたテントの使い方をしていた。

彼らの「状況に応じて」という態度はとてもつくり手らしかったし、1度目の経験を2度目でしっかりと更新していた。



二日目。初日と同様天幕は張らず、けれども3辺を白色軽めの生地で囲む事でひとつの箱として機能していた。

生地は軽さがあり、風がふけば流れるものなので、風に対しての抵抗もなく、風は自然と抜けてゆく。軽さのある箱だけれども、白色の壁によって空間は引き締まったように思う。

前日と違ってこの日の彼らのブースは、白い生地を壁面として、立ち並び頭上にある木々を屋根として見立てているように見えた。

彼らのブースが特別際立っていた訳ではない。

けれども、彼らは自分たちがもっているそれ程特別ではない什器を使いながら(失礼)、野外の環境というのをしっかりと見据え、自然環境の変化を意識しながらブース作りをしていた。

2度目の出展である彼らは前回の変わらない会場の景色の中でも、見えている景色はきっと違ったであろう。

私は彼らのブース作りを見て、「具体的に工夫する事」というのは何もお金かけて、良いものだけを用意するばかりではないと改めて教えられた。


テントは、日差しや風など自然環境に対応する人工的なもので、

それは自然環境の変化によって当然使い方が変わるはず。

これは陶芸であれば産地によって出土する土が違い特性が違うように、

木工であれば素材がかわれば加工時の製品化の扱い方が変わるように。


「テントをつかって当たり前、そういうものだ」という事を状況によってはそうではない場合もあることをこちらからのアプローチによって、これから出展するかもしれないつくり手の皆さんに案内をしてゆきたいと思い、今回の記事に至りました。

これからも会場で行われている様々な出展者の方の工夫をスタッフが見つけてゆき、スタッフ内での意見交換だけではなく、こうして記事として紹介してゆきたいと思います。


名倉哲




2012年春季ARTS&CRAFT静岡まとめ(後編)

2012年春季ARTS&CRAFT静岡まとめ・前編から後編へ。

4月8日、二日目が始まった。
前日のように風はないけれども、肌寒い。
会場内は全体的に木々に覆われ、普段の何でもないときであれば木の枝枝からもれる木漏れ日は気持ちよいものであるけれども、出展者の方にとっては木々が覆う会場は終日肌寒い。それを考えると辛いだろうと思う。
前回にも参加していた作家さんに聞いてみると、事前に天気予報は確認してきて日曜は気温が下がるとわかっていたし、Twitterでもそんなことが書いてあったので一応薄めのダウンは持ってきたとの事。なんでも情報情報じゃあせつないが、こうやって役立つことは嬉しい。


桜も見頃の日曜日、となれば今の季節は花見でしょう。
当然、護国神社にも近所の親子連れの方が花見でやってきます。
社務所付近からなんとなしに見ていると、大抵自転車でやってきているようだった。
野原が広がっていれば子供は走り回りたいものだろう、寝転びたいものだろう。
とても良い光景だと思いました。

9:00になり、フードエリア担当のスタッフと今回の様子を窺いに出展者の元へ行く。
会場内フードエリアと言っても、現場調理が可能な飲食出店と、予め包装されたものを販売する食品出展とある。これが慣れないとややこしい。今回は特に食品出展の方から様々な声を頂いた。私たちの方からも食品出展の方が飲食出店として参加が出来るような可能性はないか?と話をしてみた。当然、人数的な制約も、必要な器具もあるけれども、それでも無理と思い込まず、私たちで答えれる範囲で話をし、まずは投げかけてみる事から始めてみた。具体的な進展は今のところはないが、前進してゆく為のきっかけづくりは出来たと思う。あとは、会場以外の場所で、例えばお店にお邪魔して対話してゆき、お互いにアイデアを出し合えたらと思う。

エリア5〜フードエリアAについて。この辺りは以前より課題として挙げられてきたが、今回は担当スタッフによってブース作りがより参道沿いへせまってゆくようになった。とはいえ、それで改善することがおしまいという訳ではなく、これからはより企画色強い場所として構成し、例えばフードエリアと一般参加エリアが融合するようなエリアとして考えてゆくことも可能じゃないか?と。勿論その為には事前の案内や調整など運営側と参加者側がお互いに歩み寄りアイデアを出してゆく事も必要だろう。いずれにしてもこのままではなく、変化を常に遂げてゆきたい。
この場所にはまだまだ可能性が満ちているのだから。


今回の開催で私たちスタッフ内でも大きな変化が見受けられた。
これまでARTS&CRAFT静岡がはじまり、1回目はほとんどのスタッフは東京からやってきて、2回目は東京組と静岡組が半々、とはいえスタッフ期間の長い東京組がまだまだ主体。3回目でようやく静岡在住のスタッフのみで開催する事が出来た。これがスタッフ内ではほんとの意味でのスタートであったと私は思ってる。
3回目にしてようやく静岡スタッフのみで開催出来たことが前回の収穫。だがしかし、それはまだやるべきことをやる事に集中しているのみの集団であった。
私は高山と一緒にこれまでスタッフの面接をやってきたけれども、その時に「自分の好きに責任をもって、自分の為にやってほしい」と伝えてきた。その意味はいちいち説明しないし、それは現場でわかるだろうと思ったから。皆、普段仕事をしている中でARTS&CRAFT静岡のスタッフとして参加している。正直な所、お客さんで来ていた時とはまるで違うはず。わかりやすく言えば楽じゃあない。でもその「楽じゃあない」は表面的な事で、楽じゃあない事の向こう側に、というかこちら側(スタッフ側)に違った景色が待っている。これは、どっちがいいとかわるいとかじゃあない。
スタッフの話から一転して、この日二人の出展者さんに言われた事。
「ここのスタッフさんは何故こんなに頑張っているのか作家仲間で不思議がっている」
「ここのスタッフさんは何を目指しているのですか?」
どちらも根っこにあるものは一緒のような気がした。
スタッフと言われると自分のことでもあるし、ほかのスタッフの事でもあるからなかなか答えづらい。けれども、端的に言ってしまうと「好きだから」というのは共通している。
自分で言ってしまうとなんだかなあだけれども、好きは、ARTS&CRAFT静岡という会場、そこに出展しているつくり手、訪れる来場者、スタッフ内の取り組み、どれかひとつが好きって事はない。
スタッフのことで具体的に言えば、とあるスタッフはいずれ自分でお店をやりたいと言う。
お店にも色々あるが、いつかお店をやる時につくり手の作品を扱いたいし、一緒に仕事をしたい、という。その時の為に、つくり手が間近にいる場所のスタッフとしてやってみることに価値があるし、それが自分の為になるひとつとしてARTS&CRAFT静岡がある、と。
勿論スタッフの中でも皆が皆お店をやりたいとかいう訳でもないし、お店は簡単に出来るものでもない。はじめても継続する事が難しい。けれども、ひとつの手段としてここに参加し、その中で様々な事を見て学んで自分を磨いてゆく意識があるのであればきっと楽しいと思う。
聞かれた作家さんには上手い事を言えなかったが、そう思う。
あれ、スタッフの話から全然一転してなかったな・・・失礼しました。


二日目はあっという間に終わりを迎え、搬出の時がやってきた。
搬出時、私は一便としてまず倉庫に荷物を片付けにゆく。なので、出展者の皆さんを送り出す事がいつも出来ないでいる。この事はずっと気がかりであるけれども、それぞれがそれぞれの役目を当たり前にこなさなければ物事は滞るから仕方がない。とはいえやっぱり気がかりだ。すると、とある出展者の方の日記を見ていたら、帰りの出展者の送り出しの際に「スタッフの皆さんは深々とお辞儀をして送り出していた」と書いてあった。そのお辞儀は出展者の方への敬意であり、そして人に対して敬意を表せる自分の為でもある。
出展者の方は撤収し、会場内のすべてを片付け、池のまわりにあるベンチを倉庫へ片し、完全撤収。1便では積みきれない荷物を2便で片付け、スタッフと共に解散前の食事をとる事に。
そこで話された事は、今までのような精神的な話ではなく、これからのARTS&CRAFT静岡にとってより具体的な現実問題のことで、ようやっとそこに全体が目にいくようになってきた事に感慨深いものがあり、またARTS&CRAFT静岡会場の役割というものを皆が自覚し、それを確認しあえた瞬間でもあった。

これからのARTS&CRAFT静岡は、
コンセプトである「工芸・クラフトを生業とするつくり手が集う会場」であることは変わらずに、今までよりも広範な広報活動と認知度をあげてゆくことを目標とし、つくり手の作品、特に生活工芸であるものをより多く紹介、活用出来る場を提供してゆくことを目指してゆきます。

2012年春季ARTS&CRAFT静岡へご来場の皆様、
そして全国各地よりご出展の皆様、
ご参加ご来場いただき誠に有り難う御座いました。

次回の開催は2012年10月13・14日となります。
皆様のご来場とご参加をお待ちしております。


※ご意見・ご感想は下記mailまでお気軽にどうぞ。

名倉哲




2012年春季ARTS&CRAFT静岡まとめ(前編)

2012年春季ARTS&CRAFT静岡開催も終了し、現在は今回の感想・反省と次回にむけての改善点をスタッフ内で連絡しあっている。終わったばかりの開催ですが、出展者の方より頂いた言葉を無駄にする事なく次回へひとつひとつ歩んでゆこうというスタッフそれぞれの現れ。 
今回も日記形式で開催前後をまとめてゆきます。長くなりますがお付き合い頂ければ幸いです。


4月6日11:00。明日の開催にむけて前日準備が始まった。
前回よりも若干多く前日準備からスタッフが参加。ほかARTISTS部門から1名、夜間警備から1名参加。風は強めだが晴れて気持ちがいい。
4回目ともなればやるべきことをすいすいやってゆくのみだが駐車場ライン引きの際に間違いを犯した。犯人は名倉、私です。指示を出している人間が間違えていたなんて愕然とした。
今回は前回よりも2時間早く終わる予定であったけれど、前回よりもたった30分しか早く終われなかった。もっとスムーズにやれる方法があるし、自分のミスがなければ早かったろう。
とあるスタッフは私の方へうっすら笑みを浮かべながら「人間だもの・・・」と言っていた。
耳が痛い。王様にも、ロバにもなれない私である。


4月7日。1日目のスタート。
・・・の前にこの日私は搬入前にやっておくことがあったので4時半着。
ご開帳をおがみ、事前にやっておけなかったARTISTS部門の荷物を運び込む。
前日同様、風は強めだが晴れていて桜が舞う姿は気持ちがいい。けれど、出展者の方にとってこの風は大敵。それでも慣れた出展者の方は対応早く、できるだけ風を受けないようテントの幕を外したり、風を逃がす為の工夫をされていた。さすがです。
話は戻り搬入時へ。今回新たなスタッフが1名参加。急遽前日に前回より参加していたスタッフが家業の都合で参加出来ない事になったので新人スタッフが初日搬入の鍵を握る参加者専用駐車場へ私と一緒に向かう。できるだろうか?できるだろな、と半々で一緒に対応していたけれども私の若干の不安をよそに新人の彼女は何も問題なく、いや、ずっとこの場所の担当だったかのようなスムーズな対応で驚く。彼女は言った。「名倉さん、あの場所の案内はこれこれこうしたほうがいいですよね。」と、早速改善点を指摘。嬉しさ半分、恐れ入谷の…半分。
搬入が始まり、早い時間帯の搬入の方が終了し、待機の方が次に搬入を行う。出展者の方は遠方から参加される方が多いからか、ほとんどの方は事前に設定された搬入時間よりも早めに到着するので、どうしても待たせる時間がある。出来れば到着したその場から搬入をさせてあげたいが、物事の順序を突然変えてしまうと歯車が狂ってしまうので待って頂くしかない。
搬入時は多少の混乱はつきもので、あっていいと思って私たちスタッフも待ち受けている。事前に搬入経路を案内されていても、実際の会場に来ればそれがそのままゆくとは思っていない。事前の案内はやはり事前でしかないのである。ここで大事なのは遠方から長時間運転し来られた出展者の方をスタッフは笑顔で迎えること。説明する事があれば丁寧に説明する事。焦ればうまくゆくこともうまくゆかない。


9:00の開始と共に今回エリア5とフードエリアAを担当したスタッフと会場をまわる。
今回、彼女はエリア5からフードエリアAを繋ぐ参道にいかに出展者の方にブースを作って頂くかを工夫した。エリア5からフードエリアAの奥へ視線をやると参道の両サイドが詰まった感覚がある。そしてエリア5から一歩一歩進んで行きフードエリアAの手前まで到着すると同様に両サイドが詰まっている。これは目の錯覚のようなもので、実際に参道は歩行するのにも来場者が列を作るのにも問題がないような幅が確保されていた。きっと搬入時に車から荷物を降ろしてから撤収する際に出展者の方へ参道へ沿ってブースを前に出していただくよう声をかけたのだろう。彼女は事前にイメージをもって担当場所についたのだろうが、実際にイメージを形にするには相手がいることで、しかも時間の制約もある中なので相当な根気がいったはず。
彼女に感謝すると同時に、初日の慌ただしい時間かつ早くブース作りをはじめたいのにも関わらず待って頂いた出展者の方に感謝したい。
日中、恥ずかしながら何度も場内放送で名前を呼ばれた。焦ることはないけれども、さすがに恥ずかしい。(人間だもの、と内なる声…)社務所へ行くとこれこれこうしてほしいと話を受け、周囲にいるスタッフを集め指示を出し、形にする。この辺りも前回であると指示が通るまでに多少の時間を要したけれども、さすがに今回時間のタイムラグはなかった。
今回、フードエリアの出展者の方より喫煙についての話を受けた。
当会場内は禁煙だが、たまたま喫煙している方を見かけたらしい。その話を受け、受付に戻り、スタッフ内で話し合い、「喫煙スペースを設けよう」ということになり、その場でスタッフの1名がホームセンターへ行き諸々を準備。作り過ぎた無用の看板は有用になり「喫煙スペース云々」となり、Twitter担当が案内をする。あくまで対処療法でしかないが、次回は事前に案内をし、もっと喫煙スペースとしてわかりやすくしたい。とはいえ、会場にいる間は我慢出来そうなものだが…その辺りのことはたばこに全く興味がない(好きでも嫌いでもない)私にはわからない。その辺に捨てられる事を想像すると喫煙スペースがあった方が当然いいだろう。
15時半頃。とある出展者の方より植え込みの一部にテントが吹き飛んだと報告があった。
終了時に確認し、大きな被害はなかったので翌朝再度確認をしておこうと思った。
初日は確かに風も時に強く、出展者の方も大変だったと思う。次回はテントのペグ打ちについてもっと勉強しておき、事前に案内をしておきたいし、その辺りの事も当日見回れるような体制をとっておこうと思う。
初日も終了し、スタッフ内で反省会がてら食事。その後夜間警備のスタッフへバトンタッチ。


4月8日。2日目のはじまり。
早めに会場に到着し、植え込みを確認。昨日は若干倒れていた植え込みも元の通りになっていてひと安心。元通りになっていた植え込みには自然の雫がたまっていた。早起きは三文の得。
搬入が始まる前にスタッフは集合。前日の話を少しだけしてそれぞれ持ち場に散開。
2日目の朝の搬入には持ち場の担当がない人間もいる為、そうしたスタッフはそれぞれの役割をすることに。
上の写真は2日目の朝に高山が撮影した1枚。正確には今回出展して頂いた2件の珈琲屋さんに、それぞれ朝の一杯の珈琲を撮影させてもらった。その写真はいずれもTwitter上で紹介した。次回はより多くの出展者の方の様子をお知らせしてゆきたい。米澤さん宜しく。

開催中に撮影させてもらった写真を幾つか紹介。




会場は様々な土地からこの場所へ集まって成り立っている。
決して私たちだけでは成り立つ事はない。
出展者の方々は皆、それぞれにそれぞれの物語を携えてやってくる。
その物語を語る方もいれば、語らずにいる方もいるだろう。
だからこそ、その代わりにつくり手の手から生まれた作品がある。
作品を入口として、出展者の方と訪れた方が会話し、お互いに何かを交感しあうことに私たちは喜びを感じるし、その為にこの会場があると言っても過言ではない。
そして、その過言ではない事を繋げてゆく事こそ、これから私たちの課題となってくることであるとも。なんだか締めのようですがまだ続きます。

前編をお届けしました。
長々とお付き合い頂き有り難う御座います。

※ご意見・ご感想は下記mailまでどうぞ。

名倉哲




4月11日


2012年春季ARTS&CRAFT静岡が終了し、開催後のまとめを行っている。
スタッフからも今回の開催時の気づきも多く上げられ次回にむけて歩んでゆきたい。

開催時に出展者の方へ配布されたアンケート。
多くの方にご協力頂きましたが、
開催後「開催時の事」で改めて気がついた事など
ありましたら是非とも名倉宛までご連絡ください。
頂いたご連絡には必ずご返信致します。
宜しければご来場者の方も是非。

名倉哲




2012年春季ARTS&CRAFT静岡ご来場誠に有り難う御座いました!!

2012年春季ARTS&CRAFT静岡は終了しました。
下記、出展者の紹介ほか企画出展についてご報告致します。
次回は2012年10月13・14日の開催となります。


2012年春季ARTS&CRAFT静岡が4月7・8日に開催。
護国神社の会場に、北は北海道から南は山口県まで全国各地より
工芸・クラフトのつくり手が集まりました。



ほか企画出展についても以下にてご紹介しております。


2012年より新たに新設されました「ARTISTS部門」。
今回は3名のアーティストが出展しました。詳しくは「こちら」をご覧下さい。


静岡市にて木材から家づくりまでされる木藝舎が出展。詳しくは「こちら」をご覧下さい。
※木藝舎・SATOにて11月に「くらしのこと市」を開催致します。


OHNO CAMERA WORKSさんによるARTS&CRAFT静岡撮影会を開催。
詳しくは「こちら」をご覧下さい。


※次回開催申し込みについては【こちら】clicks!! までどうぞ。

*会場には来場者専用駐車場が御座いません。公共交通機関をご利用ください。
 静岡駅・東静岡駅周辺にコインパーキングが多数御座います→「アクセス」


ARTS&CRAFT静岡







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