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看板、それは木藝舎にて

先週日曜に行われた静岡スタッフとの月いち会。
今回はくらことの事や他いろいろと話すことがあったので長居出来る(と勝手に思ってる)木藝舎・SATOさんにて行われた。
今の時期、SATOではBBQが最盛期を迎え、なんと流しそうめんもやってくれるんです。
ってゆうのは先日のブログで書きましたね。はい。すみません。

その日、いつものようにバーベキューの準備をしている皆から離れ木材置き場にて木を眺めていると「んん??」と思うようなサイズの木材が並んでいた。
並んでいる木材を立てる。
すると思った通りの様子が見えてきた。

↓はい、これです↓

立っている女性のことは放っておきましょう。右手が堅いですね、慣れていませんね。(失礼)
ただし、木材のサイズと人間との対比という意味ではこの女性も大事です。(持ち直す)

本題。

この木材を使って11月11日、1ならびの日に開催される「くらしのこと市」の出展作家さんそれぞれの看板としようと決めました。
今は雨で濡れていますが、乾いて、濡れてを繰り返し、きっと今の状態よりもいい感じに古びた様子になるはず。
ただし、このまま立てかけているだけでは危ないですから、両サイドに様々なサイズの木のブロックを置き安定させると良いはず。
木材のサイズも質感もちがって、なおかつ会場である木藝舎さんから譲ってもらう木ということで会場との繋がりもあるし、なかなか良いと我ながら思うのです。
他にも会場である木藝舎・SATOならではの木材を使わせてもらって会場内の様々な機能として転用してゆこうと思います。
木藝舎さん、ありがとうございました!!


 締切は8月15日必着までとなります。

名倉哲








1 + 1 = _


今週末から月曜まで事務局兼rojicafe atoで開催される「花と喫茶」の搬入後に写真を適当に撮らせてもらった。
今回のイベント、主宰は夕顔・藤間さんだけれども、花のしつらいとしていわもとまきこさんも参加をしているらしい。この写真がいわもとまきこさんの作品のひとつ。
これが具体的にどんな作品なのかは言いませんが、

haigou

1 + 1 = _

という所に惹かれた。
というか、ひっかかりを覚えた。
_ の部分を答えとするならば、それは自分で決める事だろうと考える。けれども、反面、待てよ、そうか?と思い返し、自分では決める事ができない事かもしれない・・・とも感じる。
はたまた、1 + 1 が自分と他者なのか?もしくは自分と自分、自分を照らす鏡なのか?
そんなことも考えてしまう。
哲学の求めるところは who am i だと云うが、これは終わらぬ問答で、それと同じような事がここでも起こっているような・・・

忙しさにかまけ、忙しさに酔いしれている時、(そんなことはないが・・・)
こうした事からふと立ち止まり考える時間を少しだけ楽しむ。

cage : sonata を聴きながら。


名倉哲






6月19日

週末に事務局兼rojicafe atoで開催される「花と喫茶」の紫陽花。
瑞々しい紫陽花が乾いた色を帯び、そこはかとない色香が漂う。
花のことはよくわからないけれども、私は乾いた花や実が好きです。

週末はARTS&CRAFT静岡のスタッフとの月イチ会の為に静岡へ帰ります。
そして日曜はスタッフ面接も行う。
思っていた以上に申込が多く有り難いと思うと同時に緊張感も。

皆様からのご応募を御待ちしております!!

名倉哲
 




ARTISTS部門出展について

ARTS&CRAFT静岡にはARTISTS部門というジャンルが御座います。

→ 「ARTISTS部門公募」について詳しくは「こちら」をご覧下さい。

ARTISTS部門での参加を興味を持たれた方は、
下記にて紹介されている会場写真も併せてご覧下さい。

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本殿となります。背後には深い木々に囲まれた小高い山が連なります。

20120617-6.jpg

ARTISTS部門出展者の皆様には、
参道から少し入った場所で展示をしていただこうと考えております。

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参道から少し入ると池があり、実際の開催時には池の周囲に来場者用のベンチが設けられます。

20120617-3.jpg

会場内を歩く人。これで会場のスケール感がある程度想像していただけるのでは?と。


20120617-8.jpg

会場のとある景色。
会場の参道は両サイドに木々が立ち並び、日差し入る場所と陰影とのコントラストがあります。


ARTISTS部門出展者は当方との相談の上で出展場所を決定してゆきます。
予め決められた場所というよりは、より自由度の高い展示が望め、
自由度高いからこそ、自分なりのアイデアを試す事、発信する事が出来ます。


「ARTISTS部門」へのお問い合わせは下記mailまでお気軽にどうぞ。


ARTS&CRAFT静岡






くらことルポ 第1話

くらしのこと市・ルポ

2012年6月6日


*くらしのこと市については「こちら」をクリックしてください*


写真は会場である木藝舎・SATOとなります



2012年11月11日(日)に木藝舎・satoにて開催される「くらしのこと市〜うつわの景色〜」。その開催までの約半年間の流れを、不定期ではありますが、連載的にルポさせて頂く運びになりました。

このルポの企画を貰った当初は、一回だけの長編(?)ルポといういつものスタイルだったのですが、今回、この「くらしのこと市」のコンセプト・キーワードが「暮らし」であるということもあり、「暮らし」とは留まらず流れ続ける事、だからこのルポも、企画から開催までの流れを追わせて貰いたいと今回提案し、この記事に至ります。


まず、始めのインタビューは、「くらしのこと市〜うつわの景色〜」の発案者である名倉くんです。



くらしのこと市の企画が立ち上がった経緯を聞かせてください。

一番初めは、木藝舎さんとの出会いになるのかな?


「そうだね、木藝舎さんは去年の10月開催の時に会場に来たのかな。実は、木藝舎の長沼ショールームっていうのが、それこそ護国神社の隣にあって、お互いすごい近い距離にいるんだよね。笑ってしまうくらいに。」

「それと、スタッフ同士の懇親会のバーベキューをやる場所を探していて、木藝舎、足久保のsatoでバーベキューをやったのかな。その時に木藝舎のスタッフの村澤さんから声を掛けて貰って、高山の方から、こんな話があるんだけどっていう振りがありました」


最初のバーベキューに行った時の感想を聞かせてください。


「最初のバーベキューには僕は行ってないんだよね。で、写真だけ貰ってて、足久保って所は環境的にも良い所だし、足久保って場所も元々知ってたんで、すごく興味があって。最初は単純に場所としての興味かな?まず、そこに行ってみたい、という」


それで初めて足を運んだのは?


「それから二、三ヶ月してですね。印象は、その場所でどうのこうのっていうよりも、ショールームの建物が魅力的で、木藝舎・satoを囲む壁があって敷地は区切られてるんだけど、完全に区切られてない所がすごくいいかなと。ロケーションとして自然があって、敷地からちょっと行ったところに祠がある。そういったところに、この辺りの人達の地域と自然についての意識というものを感じるし、大事にしていることがわかる。それは個人的にも惹かれるよね」


その時僕も同席させて頂いたんですよね。木藝舎さんの八木さんに色々案内して頂いて。


「そうだね!八木さんの最初の案内かな。八木さん自身の、あの場所に対する愛情、愛着っていうか、知って貰いたい!っていう気持ちがすごく伝わって来た。深い考えがあってあそこまで紹介してくれたのかはわからないけれども、八木さんらしい明るいふるまい、迎え方、それは僕からすると嬉しいなって。その人を好きになれるきっかけというか、まだそこまでどういう人かわからないけど」


そこから木藝舎さんとのやり取りがあって。


「そうだね、最初に場所を見せて貰って、それで企画書を持っていって」


今、現段階ではどの程度まで話は進んでるんですか?


「いつやるのかっていうのは決まってて、本当は6月11日に開催する予定だったんだけど、それを半年置いて、今年の11月11日に開催する事が決まっている。内容はあくまでこちら側に一任で、もちろん一任とは言え、過程として、状況とか段階は八木さんの方にも話をしながら、こちらから八木さんの方に協力して欲しい事があればその都度相談をしてくって段階ですね」


今決まってる企画についてお話し聞かせて頂けますか?


「くらしのこと市っていうは『暮らし』をテーマに、という大きな視点があって、現段階で参加しているのは、スタッフの川手さん米澤さん、後はカフェの部門では山梨さん、この三人が参加してます。この三人とのやり取りの中で、くらしのこと市の大枠が決まってきたというか。暮らしの中での景色。暮らしの中でも色々あるから、花が見える景色とか、窓際の景色とか、窓からテーブルへ光射す感じとか、それぞれの中に思い描く暮らしの中のワンシーンってあって、それをひとつのイベントとして開催するにあたって、そのイメージがあまりにもおぼろげ過ぎちゃうと、まとまりがないというか、ざっくりし過ぎちゃう。じゃあ、暮らしの中でもどういうシーンを想定しているか?その中心となるものから暮らしの景色を広げていこうっていうのが、僕の頭の中にあって、それが「器」ってことに落ち着きました」


中心が「器」になったんですね。器に落ち着いた経緯っていうのは?


「暮らしの中で、例えば人間の寝てる時間は8時間、仕事している時間は8時間、その他の8時間があって、そこでこう誰しも共通してやっている事っていうか、僕の中でぽっと浮かぶのは、食べること、食卓。そこでみんなが集ったり、ひとりで食べる人もいるんだろうけど、家族で食べたり、彼女や彼氏と食べたり、友達と食べたり、そういう食卓の景色、風景、というものが、みんなが思い描く共通意識、そういう意味で食卓、そして器」


それは手創り市にもともと器の作家さんが多いっていうのも関係ありますか?


「開催するにおいて元々のベースというのはやっぱり関係はあるよね。ARTS&CRAFT静岡の中で、陶磁、木工、ガラス、金工など器のつくり手の占める部分はすごく大きい訳だしさ」


次に、当日行われる企画「教室」について。


「教室については当日行うよりも前日に行おうかなと考えてます」


教室の内容については詳細はまだ詰めていない?


「そうだね。ただこれは「器」に限定せず、「暮らし」っていう広い視点で考えてます」



次に、トークショーについて聞かせてください。


「トークショーは、まず興味先行。やってみたいって所から」


トークショーをやってみたい?


「やってみたい。それは自分が面白い事やすごい事を言えるとか、そういう頭がある訳じゃなくて、いち主催者として、作家さんとスタッフに参加して貰って、その中での、それぞれの個人的な話を交感してゆきたい」


内側の話をどこまで外側に通じるものに変えて、アウトプット出来るか?


「そうだね」



あとカフェについて。


「カフェについては、カフェで使う器を作家さんにお願いして、つくって貰って、それを川手さんと山梨さんが責任者としてやることになってます」


名倉くんの今の心境というか、この段階まで来た所での気持ちを聞かせてください。


「最初、木藝舎・satoで何かをやらして貰うにあたって、周りの声っていうのは、ARTS&CRAFT静岡との差別化って声があったんだけど、僕はその声に否定的だったっていうか。もちろん、会場が違うから差別化をしたいっていうのはわかる。けれども、何故差別化するのか?っていうのが、具体的な声ってなかったんだよね。差別化しよう、の意味はわかるんだよ。でも物事のアプローチとして、似たものがふたつあったらそれぞれ差別化しましょうって単純に言ってしまうのは嫌なの、俺は。過程に伝えるべき事がある訳だから、考えを交わして、意見を交換して、そういう事を繰り返した着地点、結果ならいいよ。文句なし。という訳で、結果的に過程を踏んだ上で、今は護国神社との差別化になって来ているので良いと思ってます。でもね、これはスタッフとのやり取りがあったからこその今の着地点で、スタッフとそうした時間を経たことで既に収穫したものは自分では大きいね」




次に話しを聞いたのは、ARTS&CRAFT静岡の古株スタッフ・川手さんだ。川手さんは主にこのsatoを借りて、「月一会」というスタッフ同士が集まれる場を企画し、みんなに声を掛けている。そんな川手さんに、木藝舎さんの印象から聞いた。


「住宅の施工、デザインとかをしている会社がこういう場所を作って場所を提供しているという事とか、この立地、この山奥にとか、そういう点に惹かれました」


実際この場所に来てみての感触ってどうでしたか?


「私も住んでる所が山奥なんで、そんなにすごく「山に来た!」って感じではなかったけど、でもこういう中でこれだけの場所をつくって、ツリーハウスとか、そういう面白いものがあって、こういう場所があるって事が感激しました」



くらしのこと市。つくることに寄り添う作家さんや、作品と交わることによって、生活の新しい風をっていう想いがあるじゃないですか? そのコンセプトについて、想いや補足などあれば聞かせてください。


「世の中にある物には全部、背景があって、つくる人がいて、つくられてて、またそれを使う人がいて、使う人の想いもあるじゃないですか? そこには使う人の生活があるし、ストーリーがある。そういう物をよりお互いに、作家さんもそうだし、求めている人もそうだし、そこのお互いの想いがもっと近付けばいいなって思います。」


近付いたことによって何かが起こるのではないか?って思っているってことですかね?


「生活が、そこに想いがある事で、今の生活がちょっと楽しくなったり、作家さんのつくった物を何か使う時に、そこに気持ちが生まれるから、今までと違う景色が広がったりとかしますよね。きっと」


それって、なんて言うんだろう?心が豊かになるって言ったらなんですけど、ちょっとマインドが変りますよね? 生活が変る事によって。そういう所ですかね?


「そうですね」



トークショーについて聞かせてください。


「『暮らす』ということに今回テーマがあるので、それに添って作家さんの話しと、米澤さんが司会をやるんですけど、普段作家さんの生活とか作家さんの想いとかをなかなか聞けないじゃないですか? そんな話が聞けたら面白いですよね?」


次にカフェの話しを。


「『いつものカレー』と『ふだんのカレー』というテーマで私と山梨さんとでつくるんですけど、お皿とか使う食器とか、食材とかもつくってる人たちがいて、私と山梨さんはつくってそれをつなげるというか。一つの食卓にしてもその後ろに色んな人の想いがあって、出来ているっていうのを、それは特別なものじゃなくて、毎日の日常の中で、そういうのがあるっていうのを体現したいですね」


すごいビシッと伝わりました。川手さん自身が普段生活をされていて、色々な物の背景を感じている部分は強くありますか?


「あります。ある時と、ない時とありますけど、基本的には考えます」


考えるようになったのはいつ頃ですか?


「それは自分が六、七年前、雑貨屋で働いていたんですけど、普通の量販店で、メーカーさんがつくった物を売っているっていう。その時に物には背景があるんだなって事をすごい思って、自分が選んだ商品を並べて、お客さんに接客して、それが売れていくっていうその一連の流れを体験した時に、自分が物を選ぶじゃないですか?その時に、選ぶ基準が何かって言ったら、メーカーさん側のセールスですよね?色々なポイントを聞いて、じゃ、これにしようって、選んで、そこにはそのメーカーさんの想いもあるし、私の想いもあるじゃないですか? それを売ってって事をしている時に、物ってただあるだけじゃなくてその背景に色々あるんだなっていうのをすごく思って、それからですね」


あと、話は少し戻って、物にある背景を感じられる時と感じられない時があるって言ってたじゃないですか?それってストレスが関係してます?


「そうですね(笑)自分の気持ちの余裕かもしれない」


そことは直結しますか?


「しますね」


あぁ、多分そうだと思いました。では、企画がだんだ形になって来ている今のこの段階での気持ちを教えてください。


「名倉さんにくらしのこと市を企画の段階からやって欲しいって言って貰って、で、やってるけど、もっと考えなきゃいけないなって思っていて」


まだまだのびしろがあるって事ですかね?


「もっと考えてちゃんとそれを伝えられるようになりたいなって思います」




この日最後に話しを聞いたのは、ツイッターでもお馴染みの米澤さんだ。


初めてsatoに来た時の感触を聞かせてください。


「行くまでも茶畑がいっぱいあって、のどかだなと思っていて、木藝舎自体もその環境にあって、すごい合ってるなぁーって言うのと、その時はバーベキューで行ったので、屋内でバーベキューが出来るっていうのが良かったです。その時雨降ってたから」


米澤さんがこの企画に関わる経緯は?


「木藝舎さんからなんかやって欲しいって言われてるんだよねって、名倉さん高山さんから言われてて、絶対面白くなりそうだなって思って。環境がすごく良かったから。護国神社も自然がいっぱいある所でやっているので、すぐにその情景が浮かんだっていうか。それはただ普通にそこで市をやったりってしか思い付かなかったけど、その時の情景は浮かんだから割と一緒にやったら面白いだろうなって、思いました」


情景が浮かんだって言うのは、護国神社でやってる風景をsatoに移行したのか?それともsatoならではの情景が浮かんだのか?


「ならではではないですね? でもその時はいいなって思えましたね」


「私は最初にくらしのこと市をやりますってメールで聞いたんですよね。最初6月にもやるって言ってたので、出来るのかなっていうのとか、その時に企画メンバーに入ってなかったので、だからどうなってるんだろう?どうなってるんだろう?ってずっと思いながら、ちょこちょこ聞いたりはしていたんですけど、どうなってるんですかって。そうしたら、『ちょっと6月は難しそう』って言ってて、それで出来なくて。だから、企画メンバーに入ったのが4月か5月だったんですよね。いまいち今も、やっとついてこれたんですけど。でもやれたのは嬉しいです。」


4月、5月からコミットし始めて、今ようやく足並みが揃って来た感じですね。


「そうですね。だから最初聞いた時に、ARTS&CRAFT静岡手創り市とどう違うんだろう? って自分の中で考えて、暮らしとは何だろう?とか文章にしていこうかなって思って、書いて」


整理した?


「整理して、結局手創り市は、私たちはその場をつくるんですけど、くらしのこと市っていうのは、お客さんが来て、経験して、その後につなぐっていうことなんだなって事はまとまったんですけど」


そこが大きな違い? 手創り市にもそういった経験はあるかもしれないけれど、始めからそこを狙っているところは違い。


「そうですね。手創り市は作家さんとお客さんを会わせるためにやって、くらしのこと市はお客さんがその後、暮らしをどう変化させるか? っていうことをつかみました。一応」


なるほど。わかりました。では次で、「器の見える風景」って副題がありますが、それについて思うことを。


「器はみんなが持ってるし、知ってるし、入りやすい所だろうなとは思ったんですけど、でも紙物の人とか革の人とかはどうなっちゃんうんだろう?どういう立ち位置に来るのかな?っていうのを危惧してるっていうか」


実際、25組を器だけって事はない訳だよね? 紙物の人もいれば革の人もいる。


「そうですね。メールでも川手さんが言ってて、その人たちをどうフォローするか?今日それを名倉さんに聞きたいんですけど」


トークショーは司会を務めるんですよね?


「最初、30分て聞いてたんですけど、30分じゃ終わらないなと。あとすごい楽しみです。作家さん誰が出るのかなって。不安とかはないですね」


不安がないのは何でなんですかね?


「不安より楽しみが勝っているから(笑)最初は、誰か聴いてくれるのかなぁーとか思いましたけど、今はただ漠然と楽しみっていう」


この企画が面白くなるっていう思いがあるから?


「そうですね」


古本市はどんな感じの企画ですか?


「アーティストさんとか作家さんが古本を持ち寄るっていうもので。その時、一番最初に話したのが、本を持ち寄ったその人のコメントとか付いてると面白いよねって。この本のここがいいよじゃないけど。このへんが面白いよとか書いてあったらいいなって思って。私も出したいって思ってます」


コンセプトとしては「暮らし」に関係がある本って事ですよね?


「そうですね」


あとはサイトですね。


「サイト、私わからなくって。考えてって言われたんですけど、何をどう考えてればいいのかってわからないので、項目をいくつか挙げたりしてる段階で。サイトってどっから考えればいいのかってわからず、とりあえず項目だけしか考えてないです」


まだ走り始めたばっかって感じですね


「はい」


では、最後に企画がこの段階まで来ている、今の想いを聞かせてください。


「手創り市と違って、一から考えるって事が初めてで、両方とも考えるけど、未知というか、ここまで手探りな事って初めてで。それは立場もあるのかな? 手創り市の方からやってって言われて、多少なりとも責任があって、誰もが見るサイトをとか、全体のことを一から関わる事になって。一からって難しいなって思ったんですけど、名倉さんにメールで『それが出来たらすごい力になるよ』って言われて、『順々に積み上げて出来るんだよ』って言われたんですね。だからそうだなって思って。0から10はつくれない訳だから、ひとつひとつ積み上げていかなきゃいけないんだなって思って、で、今それをすごく痛感していて、まずは項目をつくろうって、1を積み上げて。だから、もう『難しい』って言わない様にしようって。『難しい』って言うのは考えてないだけ、思考が止まるというか。その一個一個積み上げるのが、これを終わったら力になるなって思ってて、頑張りたいです」



その後、名倉くん、川手さん、米澤さんで、くらしのこと市の会議がみっちり夜の10時半まで行われました。(会議は、7時位から始まり)その中で話しの焦点になったのは、くらしのこと市はsatoという環境を利用したひとつのギャラリーである、という思考で話を進めようというもの。当然そうなると、企画側の思考は、普段の手創り市とはまた違った角度からものを考えるようになるし、ではギャラリーとは何か? ギャラリーの責任とは何か? と考えるようになり、話が展開していく。商品の受け渡し方、作家さんへの企画書の提示の仕方、サイトのつくり方などなど。そんな点が、新しい企画・くらしのこと市の特徴であるとひしひし感じました。

特に、運営側が開催前に一番力を入れらるし、力を入れようといるサイトの仕様、そのアイディアの出し合いは実に白熱したものでした。

ようやく本格的に走り始めた「くらしのこと市」。
これからも追いかけていきますので、皆さんよろしくお願いします。


うえおかゆうじ



※「くらしのこと市〜うつわの景色〜」についての

 お問い合わせは下記mailまでお気軽にどうぞ。


ARTS&CRAFT静岡

shizuoka@tezukuriichi.com





くらことをイメージ


上の写真は「くらしのこと市」に参加してもらいたい作家さんへ送る企画書の料理と器の景色。
コーディネイト真っ最中の時に撮影した一枚。

器は瀬戸で作陶されてる田村さん。
コーディネイトは夕顔・藤間さん
過日開催されたうつわノートさん個展の名コンビ?による組み合わせ。 

文字ベースの企画書に、より暮らしに近いイメージを注ぎたくてコーディネイトをお願いしたものの写真撮影に悪戦苦闘。
なんとかかんとか撮影終了し、企画書はひとまず完成。
あとは最終チェックを済ましてくらこと担当スタッフと共に作家さんへ案内をしてゆく。

くらこと開催の11月11日まで時間があるようでないので、ひとつづつ着実に積み上げてゆきたい。


名倉哲






くらこと打ち合わせ

うつわのある景色。器のつくり手は瀬戸で作陶をされている田村さん。

静岡市足久保の木藝舎・satoにてくらしのこと市会場の現場の撮影をし、その後くらこと担当スタッフと合流、打ち合わせをしました。
くらこと(くらしのこと市の略称)は、今のところはARTS&CRAFT静岡スタッフ全員で動いている状況ではない。現在は私と他2名のスタッフによっておおもとの内容を詰めている。
私自身、これまで新たな会場作りをする際には、予め道筋を示し、全体の企画内容が出来上がってからスタッフを応募したり、既存のスタッフに参加してもらったりしてきた。
今は、これまでとは全く違ったやり方で進めている。
企画書の段階より2名のスタッフに参加してもらい、そこに私も加わり3人で企画全体のこと、それぞれの担当のことを話し合う。
この日もそれぞれに考えてきた事を持ち寄り、情報を共有しつつ、吟味する。
スタッフ内での共通認識は、ARTS&CRAFT静岡のようなひとつのおっきな会場というよりは、会場をひとつのギャラリーとして見立て、そのような会場づくりをしてゆこうと。
本開催までに、如何にしてつくり手とつかい手が繋がってゆけるか、を基本的な考えとして進めてゆきたい。

うつわを真ん中に、
暮らしを彩る道具や、
素材にこだわった食品を
扱うお店が参加する場となる。
開催は本年11月11日。
1だらけの日。


追記…
くらことのルポをやってゆくことになりました。
来週中頃にはブログでアップできるかなと。


名倉哲

 




Y → U 

本文は、静岡スタッフ米澤さんと手創り市のライターうえおかさんによる往復書簡?連動記事となります。


手創り市のライター・うえおかさんによる記事、

「出ていたかもしれないんだよ」を読んで。


・・・・・


うえおかさんへ


ルヴァンでうえおかさんが松本クラフトのパフォーマンスに出ていたかもしれないという話をされたとき、うえおかさんは、聞いて驚け!という風でした。でも二度目だから驚けず、突っ込んでしまいました。

私も会場で白塗りをして白い着物を着た女性のパフォーマンスを見かけました。炎天下のなか大勢のお客さんが足を止め、カメラを構えて釘付けでした。

もし、うえおかさんがパォーマーであったならカメラやケータイでパシャパシャと写真を撮られる被写体となっていたでしょうね。それに、もしかしたら今年も出ていたかもしれませんよ。

もし、うえおかさんがパフォーマーであったら…シミュレーションのルポがなくてARTS&CRAFT静岡のスタッフの活動が知られることがなかった。手創り市のルポがなくて雑司が谷手創り市では名倉さんはスタッフと話し合いをすることもなく今まで通りに突っ走っていた。

今こうして記事を通してやり取りをしていることも、私がスタッフとしてブログ記事を書く事もきっとなかったでしょう。

パフォーマーとして松本クラフトに出なかったことをうえおかさんは「後悔していない」と言っていましたね。そのさっぱりとした答えは気持ちよさを感じるほどでした。

会場であんなに大勢のお客さんの前で表現できたかもしれないと自分の目で見た後に言えるのは、小説を書き、手創り市のライターとしての今現在の活動などの充実している証拠ですね。

私は、後悔って必要ないものなのじゃないかと最近考えています。

18年前にうえおかさんがパフォーマンスをしていようが、していまいが今とは関係ないのかもしれません。どの道を通っても自分の指針がはっきりしていて信じて進めば大まかな目標地点に繋がっているのかなと思います。

うえおかさんが言うように、全く別の形で叶うこともあるから。

そうそう、私は6月末でスタッフになってから1年になります。1年、早いような遅いような不思議な時間です。

うえおかさんとはシミュレーションのルポで初めてお会いしまいたね。

その後も雑司が谷のルポに載せてもらい、「バトン」の記事まで書いてもらいました。

「バトン」の記事は私にとって区切りとなった記事でした。がむしゃらに突き進んでいた私の気持ちを汲み取ってもらえました。

あの記事から全体を冷静に見据える立ち位置へと進む時期に入ったようです。

それも、これも、うえおかさんがライターとして手創り市に関わっていたから気づきを得たのです。うえおかさん、松本クラフトに出なくてありがとう!


米澤あす香


・・・・・



ご覧頂き有り難う御座いました。

ご感想は下記mailまでお気軽にどうぞ。



shizuoka@tezukuriichi.com

 




自分に出会えた2日間だった

本文と写真は関係御座いません。記事も私のものでは御座いません。


・・・・・


クラフトが根付く長野に来ているのに、私のこの2日間は自分を見つめる旅となった。


1日目の松本クラフトでは次回のARTS&CRAFT静岡とくらしのことの開催に向けて新たな作家さんを探すつもりでいた。

自分が惹かれる作品=ARTS&CRAFT静岡のカラーに合う作家さん、とは限らない。しかしそれは自分の感覚だけで判断をするしかない。

自分の「好き」という感覚に説明をつけることは難しい。中学生の頃、辞書で「好き」を引いたら「なんとなくそちらに向く気持ち」と書いてあったような気がする。

作品の素材、フォルム、色、感触、展示の仕方、作家さんの紹介カード…自分のアンテナに引っ掛かるブースをよおく観察をした。

自分が惹かれる作品でARTS&CRAFT静岡のカラーに合うような気のする作家さんを1人見つけた。見つけたときの胸のざわめきと、いてもたってもいられない気持ち。はやく、はやく!ブース内の全てを吸収して取り込みたくて、端から端まで見回しながら何だか焦っていた。この展示ブースを自分のものにしたいと思うほどに好きになってしまった。いつかARTS&CRAFT静岡で出展して欲しい、毎日想っている。

松本クラフトでは自分の「好き」に焦点を合わせて作品を見て触れたことやブース内で作家さんの空間を感じたことは、「なんとなく」という無意識に近く、説明しにくいものを意識させた。自分のアンテナに敏感に反応する訓練を自分にさせたような時間だった。


2日目はARTS&CRAFT静岡でもお馴染みの方が松本市街で出展されるということで早朝から自転車を走らせてお会いしに行った。私はその方が出展されるイベントに出掛け、ブログ記事を時にはプリントアウトをしているくらいのファンだがお話しをしたことがなかった。その方は「やっとお話しができましたね」と私に言って下さった。私はものすごく舞い上がってしまった。自分のことを知っていて、少なからずスタッフとしての自分を見ていて下さった。今までの自信のなかった自分を小さく褒めた。私ならもっと出来るかも。


相手がいるから自分の存在を確かめられる。静岡と東京スタッフと過ごした時間やいつもとは違う場でお会いした作家さんは、普段なら気付かない自分を映し出す鏡となってくれた。自分はどんなことに惹かれどんなものを遠ざけるのか、居心地が良いと感じる瞬間や嬉しく励みになる気持ちをひとつひとつ咀嚼し、ゆっくりと味わって自分のものにしていった。普段はそんなことしないのに初めての長野という土地だからこそ、より浸れたのかもしれない。

自分を探しに来たわけでもないのに、自分に出会えた2日間だった。


米澤あす香


・・・・・


今回の記事は初めて松本クラフトへ行った静岡スタッフ・米澤さんによる日記となります。

そして、この日記とあわせて? 手創り市のライターうえおかさんの記事もアップされています。併せてご覧下さい。 


名倉哲 

shizuoka@tezukuriichi.com









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