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そして、季節はうつりゆく


米澤です。


1年前に入ったとあるスタッフのこと。

私と同い年のその子は、「温厚」を絵に描いたような、いつもニコニコしていて、スタッフ1年目でありながら作家さんの対応から事務作業まで安心して任せられる人です。その子が以前、将来やりたいことを話してくれたとき、この子なら絶対に実現できると思いました。

けれど、最近は自信がなくなっているように見えます。なんでも、現実を見てしまったから(?)とかで、尻込みしてしまっているようなのです。

私は、スタッフになったのだからこの立場を大いに利用して、いろいろな経験をして、自分の夢に近づいてほしいと話しました。けれど、今こうしてスタッフ3年以上務めた私が話すと説得力がないというか…これまでの私を知らないので「ヨネちゃんとは違うから…」と言われても仕方がないと思いました。


これまでの私と言うのは…

私は、今だから言えることですが、これまでの人生のほとんどを、自分を軸にして考えてきませんでした。それは、小学校のクラブ活動(!)から、入学する高校(!!)や就職先(!!!)までも…まわりの大人などに「こうしたほうがいい」と言われ、自分の進む道なのに他人を軸に生活していたのです。今考えるとどうしてそうなったのかわからないのですが、とにかく間違いのない道というものがあるのなら、そちらに進みたかったのだと思います。私は、自分が好きでやりたいと思っていた「書くこと」でさえも、大人の些細な一言で一度は諦めて、自分の中に仕舞いこみました。

他人の意見で物事を決めて、自分が期待していたことと違うことに直面するときは、どんなことでも他人のせいにしていくようになりました。それをスタッフになって1年ほど経ったときに気がついて、愕然としました。なぜ気づけたかというと、手創り市に関わるまわりの人たちが自分の人生を生きていたからです。それからは自分の好きなことや、やりたいことを諦めないように自分のことを考えてきたつもりです。


そして、私は、自分で次の道を決めました。

三年半続けてきたARTS&CRAFT静岡スタッフを今年で卒業することにしました。

このような決断に至ったのは、私にとって、スタッフになろうと応募したときと同じです。

冬から春に季節がうつりかわるような…、私にとって自然なことでした。



この三年半、いろいろなことがありました。


スタッフではないと経験できないことをたくさんやらせて頂きました。

くらしのこと市ではトークショーの司会、「むすぶ」では手に汗握りながら店主の方にインタビューを。そして、ずっと私の宝物であり続けるであろうアキコヤ。A&C静岡の開催では、朝の搬入時に作家さんにごあいさつするのが大好きでした。


スタッフの活動では、厳しいこともありました。

初めてスタッフとして参加した第3回目から第4回目の開催までは、集客が出来ず、出展者の方からのアンケートで厳しいご意見を頂き、スタッフの無力感を味わいました。


そして、数え切れないほどのたくさんの方々との出会いがありました。

作家さん、静岡でお店を営む方、スタッフ…それぞれの生き方、仕事の向き合い方、たくさん勉強させていただきました。ブログ、twitter、FBを見て声をかけてくださったときは、本当に嬉しかったです。

この出会いがあったから、今の私がいます。


一番の思い出というか、自分を押し上げてくれた出来事は、第一回くらしのこと市の開催に合わせて掲載されたエッセイの連載です。

エッセイを書いたことがないのに、「書いてみたい」と名倉さんにメールしました。

(あのとき、よくOKを出してくれたなと…しかも連載!)

それから、「エッセイとはなにか?」を二人で考え、私が書いたエッセイもどき(今考えるととんでもない内容…)を書いて、読んでもらって、直して…と手探りで「エッセイ」を目指し、連載を全うしました。あの出来事があって、今こうして書いている自分がいると思います。



ARTS&CRAFT静岡をはじめとした「手創り市」の場はほんとうに面白いところです。

住んでいる場所や職業や年齢も様々な人が集まっていて、創っているモノは、ひとつとして同じものはありません。そして、こういう場を作っているスタッフも参加している出展者も楽しんでいる…そういう大人たちをこどもたちに見て欲しいと、かつての自分を思いながらいつも考えています。こどもじゃなくても、進路を考える学生さんでも、社会人3年目くらいの人でも、それ以上の人でも…。年齢関係なく、遊びに来てほしいです。そして、自分の好きなことをやってもいいんだって気づいてくれたら嬉しいです。



これまでを振り返ると、私はいつも誰かを見送る側でした。

見送るときはいつも「ぜったいに見送る側のほうが寂しい!」と思ってきました。新しいところへ行く人は、きっと寂しさよりも希望のほうが大きいに決まっていると。けれど、卒業を決めてから今日まで自分の想像以上の寂しい気持ちを抱えて日々過ごしていました。スタッフの活動も、手創り市も大好きだったので、今は寂しい気持ちでいっぱいです。この寂しさはどこからくるのか考えてみると、スタッフや作家さんとの関係が変わってまうことへの寂しさと、自分のことをみんなが忘れてしまうのではないかという気持ちのようです。

そんなとき、ふと気がついたことがあります。

テレビなどで山口県の話題を見ると無意識に、山口県へ移住したhimaarさんのことを思い出していました。また、あるときは誰かとの会話の中でユーカリとタイヨウさん(元ユーカリカシテン)のお菓子の話題が出ていました。私は、送った人のことを忘れていないんだと。



こうして記事を書いている間も、作家さんのお顔が次々と浮かびます。

今年開催のARTS&CRAFT静岡とくらしのこと市でお話したにも関わらず、卒業についてご報告できなかった方がいらっしゃいました。また、その他にも伝えられなかった方がいらっしゃいます。このような形でご報告することになり、本当に申し訳ない気持ちでいます。次にお会いするとき、「次はこれをやろうとしています!」とお話できるように好きなことに真っ直ぐに向き合える自分でいようと思います。



最後に、一緒に活動してきたスタッフへ。

もう、一緒に打ち合わせとか集まる機会がないんだと思うと寂しくて…。

(画面が滲んでいるよ)

ほんとうに楽しかったよ。

ARTS&CARFT静岡のことも、それぞれのことも応援しています。

ありがとう!



名倉さん、高山さん。

二人に一番感謝していることは、静岡で手創り市を開催してくれたことです。

スタッフになってよかったです。

ありがとうございました。



ここまで長々と読んで頂きありがとうございました。

それでは、また。



米澤あす香

BLOG http://komejirushii.jugem.jp




ARTS&CRAFT静岡手創り市





2015年開催スケジュールについて



2015年開催スケジュールについて改めてお知らせ致します。


【春季】

開催日  2015年4月11・12日
申込期間 12月28日〜2015年1月28日必着まで
発表   2月8日

※2015年春季開催は会場全体を「g r e e n」をテーマに開催致します。


【秋季】

開催日  2015年10月10・11日
申込期間 6月29日〜7月29日必着まで
発表   8月9日




2015年春季開催
「 g r e e n 」とは?

新緑から時を経て深まる緑

未熟から成熟への象徴としての

" g r e e n "




*2015年春「g r e e n」についてのお問い合わせは下記mailまでお気軽にどうぞ*


ARTS&CRAFT静岡手創り市





2014年 くらしのこと市 ルポ・番外編



*くらしのこと市 ルポ・前編*

*くらしのこと市 ルポ・後編*



2014年 くらしのこと市 ルポ・番外編

- 名倉とくらこと、そして手創り市 -



今回のこの企画記事は、僕の提案で起しました。

それは、名倉くんが以下のインタビューの中で、「覗き見趣味じゃないけれど、お客さんのことが知りたい」的なことを述べた時、様々な記憶がズババババとつながり、この企画を提案することに決心したのです。


その記憶とはまず、手創り市を卒業した身ではありますが、主宰者の名倉くんと時間を共にすることが未だにあり、その度に、彼の黒い部分を見付け、あんなこともしゃべりたい、こんなこともしゃべりたいと常々思うから……というのは嘘で。

ブログや、手創り市の会場を通じて、彼をイメージすることは出来ても、やはり、その距離はまだまだ人によっては遠くにあるように日頃思うからです。当たり前だけど。


僕は普段、よく友人や作家さん、そしてスタッフさんにまで「名倉さんてどんな人なの?」と質問を受けます。

そんな経緯もあって、主宰者である名倉くんの、素のことばを、出来るだけフィルターを掛けずに届けたいと思いました。くらことが終わって翌日、東京への帰りの車中で、このインタビューは遂行されたのですが、その内容の面白さにライターとしての使命感は燃え立ち、こうして活字にした所在であります。


そう、ライターとしての僕は、誰かと誰かをつなぐためのパイプラインのようなものだと思うのです。


そんな訳で、あなたと名倉くん(以下、名)を上手くつなげるかどうかはわかりませんが、ここに記した記事を読んで頂けたら幸いです。



植「三回目を迎えた「くらしのこと市(以下・くらこと)」。回を重ね、イベントとしての変化を教えてください。」


名「今回トークショーはなく、それにプラスアルファして教室がありました。教室は以前、ジャムの教室があったのだけど、それが自分たちの準備不足もあったので…… 今回はスタッフの橋本さん、作家さんはchiiiiiiicoさんにお願いしました。あとは、くらしのギャラリー

『 r o o m s 』をどうにか形にすることが出来ました」


植「chiiiiiiicoさんに教室をやってもらったことによって、名倉くんが思った点を。」


名「つくるものはブーケブローチ。単に当日、chiiiiiiicoさんがいて、お客さんがいるって教室をするっていうのではなく、リハーサル時に、くらことスタッフがブーケブローチをつくりました。それを開催当日会場でつけることによって、それがお客さんへの訴求効果として、実際使ってる場面を見て貰って、お当日参加につながるということがあったんだよね。もちろん、事前予約で埋まるのが一番いいんだけど、chiiiiiiicoさんの作品を見て、スタッフがつけているのを見て参加して貰うっていうのがリアリティーがあるから」


植「教室を外から見ての感想を聞かせてください。」


名「カフェの空間を「動」だとするなら、教室は静かな空間「静」。この二つが同じ建物の中にあったことが良かったというのが、終わってみての気づきでした。何故なら生活というものは「動」と「静」の両方があって成り立っているから。そういうことが結果的に形になっていたのが良かったなって」


植「他にくらことの企画を通しての気づきはありましたか?」


名「くらことブログの連載企画で「休日の朝食」というのがあって、そのコーナーではスタッフや作家さんたちの休日の朝食写真と文章が載せられてる。そこで、個人的に面白いなって思ったのは、ある意味、身内のスタッフの記事を見て、普段こんなもの食べてるんだ、こんな写真の撮り方するんだとかあって。食卓って器と料理だけじゃなく、その周りの景色も含めて「食卓」でしょ? 誰とは言わないけど、H本さんの食卓の周りはこんなんなんだ〜意外と女子なんだねとか、そういうのが面白かったけど…」


 

 


名「それって当たり前の事なんだけど、当たり前のことに改めて気づくのは意味のある事だと思うし、互いを知るってことはそういう事だと思うから。身内のスタッフの姿を見ただけかもしれないけど、みんなやっぱり普通の人なんだよね。どんな人のくらしにも、食卓という景色があって、それを見れるだけでも良かったなって。多分これはくらことをやってなかったら、こういう切り口をつくらなかったろうし…」


植「それはお客さんが、作家さんやスタッフさんの食卓を見て、名倉くんと同じように感じたこともあったでしょうね。」


名「今思ったけど、お客さんから「休日の朝食」の公募をやってもいいかもね。これは単に覗き見趣味的な部分もあるけれど(笑)。あと「くらしとは何ぞや」という思想的なもの、大上段から構えるような、そういうのにはこれから続ける上でも陥りたくねえなって。普通の人の日常だよね。その普通を人に見せる時に、やっぱり少しだけ特別を見せる訳でしょう。その、少しだけ特別を見せる、が整えることに繋がり、切り替えることのスイッチだったり、自分自身でつくるマナーというか、そういうのがあればいいんじゃない、って…」


名「こういうくらしをしましょう、とかそういうバカなこと言いたくないし、提案出来るほど偉くないし、そんなもん余計なお世話だよ。誰か一人がつくった崇高で為になる思想よりも、私はこういう物をつくれるんですとか、なんでもないけれど、個々にとって小さな特別を集めてみせた方がよっぽど社会的だし、今気づいたけれど、リアルな場で常にそういうことがしたいんだろうなって」


植「はい。」


名「『作家さんの器を買って暮らしを豊かにしましょう』って言った瞬間、後悔するよね?げんなりだよ。結果はそういうことなんだろうけれど、それを言っちゃダメでしょ。逆に自分が言われたら、あいつアホだなって思うし。作家さんもそんなつもりでやってなくて、使って貰うことは嬉しい。けど、教育したい訳じゃないから」


植「くらしの中で外とのつながりを意識するように、小さな特別を誰かに用意することによってそれがスイッチになるって発想は、当たり前のことだけど面白いですね。」


名「仮に、気心の知れた友達を招いて家で食事会をする時があったとして、そこに作家さんから買った、自分にとって特別な器に料理を盛り付けるのはいい。自分がスタッフとして作家さんのことをよく知るようになって、作家さんが想いを込めてひとつの器をつくっているのを知ったりとか、作家さんの作品に対する好き、あなたが好きだとか、気持ちをお金ってゆうチケットで作品と交換する訳だよね。だから、基本的には作家さんの器や作品を譲ってもらうのは駄目。対価は渡すべきだし、受けるべき。で、友達を招いた時にその器の周りのテーブルコーディネートは普段通りでいいと思う。そこにお金を掛けるだけなのはくだらない。何故ならお金を出せばなんでも大抵買えちゃうから。世の中に物が溢れ過ぎちゃって、本当に心の底から買いたい物ってあんの?心の底から欲しいものとは実際考えないでしょ?ということは、やっぱないんだよ。今、いろんな場所で個人のつくり手が集うイベントがあって、それがおおよそ是として世間から捉えられている。一人一人がつくった物に愛着が沸くっていう風になった。であれば、全部が全部、特別なものじゃなくて、自分の家の近くにある山や川っぺりとか、その辺から植物を摘んできて飾った方が招かれた人としても嬉しいと思うんだよ。そこにはすでに個人的なストーリーがあることが共有されている訳。それから、招く気持ちが重要だから、花屋で買うことが悪いとは思わないし、そこにも意味があるだろうけれど、そうじゃない方法だってあるよね?ってこと… かっこいい雑誌に影響されて、適当な場所で購入した適当なものを並べたところで、なんになんの?って話だよ。他人様の勝手だけど、俺は少なくとも、自分のまわりの人間にはそういうことを話すかな。なぜって、自分たちでものごとを作ってゆく為には、俺独りじゃ出来ないからね…」


植「例えば、近所の山なり公園なりで植物を貰って来て飾るじゃないですか?そこには植物を摘んだ人の感情なり想いが乗っかるだろうし、その体験は非常にパーソナルなものですよね?花屋で買うって体験もパーソナルなものなんだけど、近所から植物を摘むって方が、より素の自分が出るっていうか、ストーリーとしても面白いし、伝わり方も違うのかなって。」


名「そうだね。パーソナルというものを… A4の紙があるとして、そこに針で穴を開ける。針の穴は、その紙に近付かなければ穴の向こうが見えない。だけど、近付いて、その穴に目を凝らすと、小さいはずの穴が大きな穴になって、視界が広がってむこうの景色が見えるようになる訳。物事は本来、お互いにそうであった方がいいと思う。個人という切り口を起点にね。小さい穴に近づいていって、眼を凝らして向こうの景色を見ること。自分がやりたいことは、常にそういうことだと思う」



植「次に『 r o o m s 』。」


名「ある作家さんに、護国神社とくらことの会場と現場での違いは何ですか?って、疑問を投げられたんだよね。この際、苦言でもいいや… それは両方の会場に出て貰っている作家さんに。その疑問は自分の中でもくすぶっていたものだったんだよ。見ないようにしていたんだろうね。ズルいけど… とはいえ、それぞれの会場でコンセプトは違う訳。でも、コンセプトっていうものは、ある種言ったもの勝ちなとこがある。悪い言い方をすれば『飾り』。極端なこと云えば日本の選挙公約みたいなもの。守らなくてもいい公約ってなんだ?ってことで、コンセプトがひとり歩きしてしまうこと、そこから遠ざかってしまうことってある、はず。これは人に云われると嫌だから自分で云うけれど、極論ね。厳しい見方をして、現場での違いを見ると、決定的に変わったところがあるかないかで言えば、ないなって。それが、これまでのくらことだった訳ですよ。残念ながら…」


植「はい。」


名「そういう風に疑問を投げてくれた作家さんに対して嬉しいし感謝だけど、まぁ、正直悔しいよ。で、現場のことを考えて、Satoという場所で僕らと作家さん、お客さん、ひとつにつなぐものは何かって思った時に、くらことは器から始まる、ある意味それは食卓の景色づくり。器から始まる景色をつくっていくという事。という事は、出展している作家さんの作品をひとつの食卓でまとめて見て貰うということ。手に取って貰えるということ。そういう場所をつくれたらいいんだろうなあって思って。でもそんなことを改めて考えだしたのは開催2週間前で……。なんとなく会場内にテーブルを並べてそれっぽくインスタレーションをやるってことは、絶対につまらない事だと思ったし、そんなものが会場にあったら恥ずかしい。で、『rooms』のギャラリーとなる元・木工作業所で僕たちも何度か打ち合わせをしていて、作業所の荷物も段々減ってきたりとか。空間としては小さな部屋が三つ並んであって。一日通しての光の入り方、抜け方、一日中明るい場所や暗い場所など、全体とディテール、空気感含めてなんとなく自分でわかるようになって、この場所いいなって思って。ここでギャラリーという形で出展者さんの作品を展示することが出来たら、ひとまず、自分が疑問を投げられて感じこと、やらなきゃなって思ったことが出来るなって思ったんだよね…」


名「だけど、その時はすでに開催10日前くらいで……。イベントをやるにあたって、開催10日前に新しい企画を立てていいかっていったら、それはダメでしょ。でも頭の中では「やる」ってことになっていて…計画性がないというより、計画していたものを壊す癖がよくないよね…で、まずスタッフに企画書というより、こういうことがやりたいんだよね、っていうメールを投げて誰からも反応がなかったら、スタッフあってのことだから止めようと思ってた。けど、橋本さんからメールが良い反応がきて、彼女は来年やるもんだと思ったらしいけど、すぐやることにして、スタッフ皆に、「開催前に申し訳ないけれども、名倉がこういう企画書を送りたいと言っていますが、送らせて頂きますのでよろしくお願い致します」ってメールを作家さんに出して貰って、そこが本格的に動き始めた地点だね」


植「作家さんの作品は、当日の朝集めたのですか?」


名「そうだね。本当は前日準備の日に集めておきたいっていうのもあったのだけど、そんな余裕もなかったので。当日、ブースに作品を並べ終えた作家さんから集めました。荒いね…」


植「『 r o o m s 』という空間が、一人の作家さんの疑問から始まり、名倉くんとしての疑問へのリアクション、スタッフさんを含めて生まれた訳ですが、結果この『 r o o m s 』はどんな風に着地したと思いますか?」


名「まずスタッフに作家さんへのメールを投げて貰って、すぐビジュアルをつくって作家さんに案内したんだよね。そんな中、磁器を制作している松本美弥子さんに「こんなのも使って欲しい」って言われて、それはすごく背中を押された瞬間だった。都合のいい解釈だけど、他の作家さんも、何か面白そうなことが始まったって協力してくれるだろうと思えた…」


名「話は少し逸れるけど、前夜祭があってさ、宴がなかなか終わらないわけだ、とっとと寝りゃいいのにね(笑)。そんな中、松本美弥子さんから「名倉さんの企画が10日前に来て、正直嫌だなって思ったんだけど、名倉さんの中で何かが動き出したんだろうなって思った」って言われて、「どうして名倉さんはこの企画をやろうと思ったんですか?」って、気持ちよくお酒飲んでるのに真面目な話しされてさ、冷静になってしまったよ(笑)。その席の向かいに、同じく焼きものの近藤さんと金工のyutaさんがいて、二人とも、そのことを聞きたかったんだよ!よくぞ聞いてくれた!!みたいな顔でこっちを見てるしさ(笑)。そうなりゃあ、真面目にさ…いつもみたいにふざけて答えれなかったね。で、宴をとりあえず終わらせて、終わってから作業所に行って、『 r o o m s 』をつくりました。本当に、きつかったね…」



名「その後もちろん寝るんだけど、気が高ぶって寝れなくて。1時間半ほどして起きてシャワーを浴びて、現場のことは高山中心にやって貰えばいっか…と本人いないのに勝手に投げて、『 r o o m s 』は一生くんに手伝って貰って、作業所に行って『 r o o m s 』をつくった。まるで時間のない中で、企画書をつくって、作家さんに声を掛けて……大失敗する可能性もあった訳だよね。そんな中、朝八時頃に欲しい光がやってきてさ、そこでロウソクに火を灯した時、自分だけど自分じゃない目で、その空間に感動した。頭の中で音楽が鳴ってた。で、いつもどおりの馬鹿な自分が「あ、すごい良い空間が出来ちゃったな」って。嬉しかったよね。イメージしてた空間が出来上がったから。結局、ギャラリーという器をつくったのは僕だけど、器に乗せる料理だったり、果物だったり、植物だったりを運んでくれるのが、今回の作家さんの作品なんだったんだなって思えたし、作らせてもらったとしかいいようがない…」



植「作家さんから直接感想は聞きましたか?」


名「特別聞いてないけれど… 開催終了の一時間前くらいに、ギャラリーにたくさん作家さんがいて。思い思いに写真を撮ったり、本を読んだりしてたんだよね。嬉しかったよ。だからまあ、恥ずかしくて「どうですか?」とは聞けないな(笑)。でも、これは焼きもののの前田美絵さんが言ってくれたことなんだけど、「『 r o o m s 』がある事で会場が一体になりましたよね?」って。それはそうだなって思った。その時にはもう冷めてる自分がちゃんといたし、だって、それがしたかった訳だからね。」



植「今後のくらことの課題は?」


名「今回作家さんから言われたのは、くらことを二日間やってください、という要望。『くらこと二日間問題』(笑)。これは、一日目の開催があって、その夜に懇親会があれば、そこでみんなが開催を通じたくらことの話しが出来るし、一日目に足りなかったことに気づいて二日目に改善することも出来るだろうし、って。俺はたぶん、寝ないでやるね。まあ、くらことを二日間やるかやらないかについては、散々高山と話し合った結果決めたことなんだけど、それはやはりイベント側の都合でしかない。でも、あの護国神社の開催から一カ月後にくらことを二日間開催したら、スタッフには逃げられかねないしね(笑)。けど、作家さんからそういう声が挙がると、やっぱり考えちゃうよね…」


植「最後に僕の方から聞きたいのですけど、雑司ヶ谷、ARTS&CRAFT静岡、くらこと、そして&SCENEってある訳ですけど、僕の見た感じでは、それぞれの会場が相互作用し合いながら育っていっている感じがありますが……。」


名「外から見てそうであれば、その通りだと思うけれど、その中で皆に一番育ててもらってるのは、俺なんだよ(笑)常に波にもまれて、船は揺らいでさ。それが大変有り難いことを痛いほどわかってます(笑)」


植「そんな状況の中で、名倉くんが今、手創り市全体に感じてる感触を教えてください。」


名「まず、それぞれの会場でスタッフの性格も違うし、それをあまり変えたいとは思わないな。会場ごとの文脈があってのことだから、それは。けど、単純に各会場のスタッフが集まれて食事をする時間、集まることを目的にした時間をつくらないと、互いの会場の共通項も、違いもわからないでしょ。その為には長く続けていくことがまず第1だろうね。続けていれば交わる時があるだろうから。話変わるけど、誰彼問わず、人を変えたいとは思わないんだよ。感じた人が変わることを選んで、勝手に変わるだけだから。仮に、他人の為にやってることでも、すべては自分のため。俺は絶対にそうだと思ってる。自己の欲求や欲望、業をちゃんと肯定しないと。手創り市に限らず、自分発信で何かを企てる人がもっともっと増えたらいいな。動機は世間じゃなくて、自分の中にあればいい。なにかを始めれば嫌でも世間とむきあうし、始めたいのに始めない人はそもそも世間に相手にもされないだろうし、埋没しておしまいでしょ。それに、大人になると頭でっかちになるのは自然なことだし、なくてもいいプライドぶらさげちゃうじゃん?で、知識がイコール経験になりかねないでしょ?そう思うと、人の感性なんか知らないね。自分の感性くらい自分でどうにかしろって思うじゃん。だからさ、俺は自分が興味のないことには出来るだけ時間を割かず、自分のことでほんとうに必死です。」


植「ありがとうございました。」


*文章とは関係ないけれど、とってもいい表情の、写真*


これで、3部構成によってお届けした、『第三回くらしのこと市ルポ』を終わります。

今回のルポこそは短くまとめる形にしたい、と思っていき込んだのですが、

やはり、持ち前の編集能力の無さと、ボイスレコーダーとこの記憶に刻まれた

みなさんのことばが面白くて面白くて。

なかなか削れないという、いつもの結果となってしまいました。

それはそれ僕の性のようなものなのかと、なんとなく思います。

今回も長文にお付き合い頂き本当にありがとうございました。

それではまた! 



うえおかゆうじ


【くらしのこと市とは?】

静岡市内山中の足久保にある木藝舎Satoにて開催の
暮らしに寄りそううつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、

使い手と繋がることで、今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、

素材にこだわった食品を提供するお店も参加を致します。


※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。

facebook : https://www.facebook.com/shizuokatezukuriichi  





2014年くらしのこと市・開催ルポ【後編】


*くらしのこと市ルポ・前編*clicks!!



2014年・くらしのこと市ルポ【後編】



次にお話しを伺ったのは、スタッフさんの荒巻さん(以下、荒)だ。


*彼女は写真向って左端*


彼女は来年の二月でARTS&CRAFT静岡のスタッフさんになって一年を迎えるという。

そんな荒巻さんに、護国神社とSATOの会場の違いから感じていることを聞いた。


荒「くらことは護国神社の会場とは違い、自分の時間をたくさん取ることが出来た。そこで、作家さんやお客さんと密に話すことが出来たり、ギャラリーや会場を時間を追って一日を通して見ることが出来て楽しかった」


植「荒巻さんを見ていると、スタッフ一年目にしてかなり活動的に関わったという印象がありますが。そんな中、感じたことを。」


荒「一回の開催をつくるということに、想像、イメージをどれだけ頭の中でやっているかということが大切なんだって。それが勉強になった。私が担当したアキコヤでは、作品を販売するにあたって、作家さんの立場に立って考えようと努めました」


植「その中で、意識的にしていたことってありますか?」


荒「相手の話を聞くということですね。名倉さんや米澤さんや他の先輩スタッフ、自分では考えの及ばないところまで考えがいっているので、話しを聴くことによって自分のものにしようと思いました」


植「この会場ならではの感想を。」


荒「護国神社ではなく、足久保のこの土地まで足を運んでくれるお客さんは、作家さんとのコミュニケーションだったり、作品を見る目っていうものが真剣で。そういうお客さんを見ていると、こちらも気持ち良くて。あと会場がキュッと締まっている中に、ギャラリーや古本があるのもいいですね。特に古本が良かった」


植「本は好きなのですか?」


荒「好きです。最近はエッセイ中心です」


植「エッセイの好きなところは?」


荒「作者のくらしぶりから、その人の頭の中がのぞけるから」


植「良い台詞ですね。ありがとうございました。」




次にお話しを伺ったのは、

『炭化焼成』という手法を作陶に取り入れている小川麻美さん(以下、小)だ。



植「まず、『炭化焼成』について聞かせてください。」


小「器を焼いて冷ます段階で、薪とお米のもみ殻を窯の中に入れると、余熱がまだすごいので、窯の中が煙でいっぱいになって、それで器がいぶされる。薫製みたいな感じなんです。窯は縦に長いので、窯の置き場所によって、炭化が強い部分とか、炭化の掛かり具合が変わって、変化の出方が違う。均一にいかないのが奥深い」


植「『炭化焼成』を始めようと思ったきっかけは?」


小「焼き物をはじめたきっかけが、窖窯(あながま・斜面を利用した地下式、もくしは半地下の窯)での体験で。窖窯・薪窯ってすごくって……。人間の手には負えない、窯の中での変化を最初に見ているから、焼き物ってそういうものだよなっていうのがあり、自分もそういうものが好きなので。でも薪窯は事情があって出来なくなってしまったので、ガスの窯で焼き物っぽいことが出来ないかなって今のやり方になった。これもどこまで変化するかやってみないとわからないので」


植「今、試し試しでやっている感じですか?」


小「試しててもその都度違うんですよね。自動的に形になる訳ではないので」


植「自分の手が及ばないところ、窯、無意識、自然に委ねるということに重きを置いている感じですね。」


小「土は生き物だったりしますので、乾く時点で土の力で器が歪んだりするので、全部整えて整えてって、しようっていうのではなくて、そういった変化も受け入れる。焼き物ってそういうものだよってお客さんに伝えたいですね」


小川さんの器には、人の力では配置できないであろう模様や色彩の濃淡、

粒状の凹凸が見て取れた。僕はそこに小川さんの器の魅力を感じるし、

小川さんもまた、そういった器たちがどういう工程を経て出来上がるのか?

を、素人の僕にもわかるように丁寧に教えてくれた。「焼き物ってそういう物」

ということを伝えたい、と言った小川さんの熱意は、器のつくり手である彼女から

ひしひしと伝わって来た。そしてその熱意の証として、そこに彼女のつくる器があった。



次にお話しを伺ったのは、カフェスペースの隣で「くらしの教室:ブーケブローチを

つくりませんか?」を行ってくださったchiiiiiiicoさん(以下、C)

教室でつくるブーケには二種類あり、ひとつは花を中心につなぎ合わせていく「小花とつぼみのブーケブローチ」。もうひとつは男性にもお薦めという「木の葉と実のブーケブローチ」。



C「それぞれの作品はブーケにするので、それぞれのパーツのつながり方に個性が自然に出るというか、それぞれ違うものが出来るんです。レイアウトの仕方でサイズも全然変わってくる。お花とか葉っぱとかって、まとめるだけで可愛いんですよね。上手いとか下手とかじゃなくて。そこは植物をモチーフにしてる良いところかなって思います。年代問わず、親子だって付けれるし、お花とか葉っぱとかって誰でも似合うじゃないですか?」 


植「chiiiiiiicoさん作品には、伝わりやすさだったり、POPセンスがあると僕は思うのですけど、ご自分ではどう思われているのですか?」


C「ありがとうございます。よく言われるのは『独特』。一度見ただけで私の作品ってわかるって感想を頂くことが多いです。もともと私はプロダクトデザインをしていたので、そういう色が自然と出ているのかな?今回みたいに、わりと自然にブーケをつくってくみたいなものって初めてなんですよ。自分の作品だとかっちりつくりたい派なので。自分の作品はかっちりしていると思うんですけど、今回のワークショップはラフにつくって貰おうと思って。結構毛色が違うものが出来たかと思います」


植「何か教室でのエピソードがあれば?」


C「五月に挙式を挙げる方が来て頂いていて。そもそも今年の二月にキャトルエピスで行われた『jewelry & chocolate』で私の作品を見て頂いて、来てくださったんですね。普段は護国神社に近い場所で勤めているらしいんですけど、その日が毎回、勤務のため会場には行けないということで。今回のくらことを狙ってわざわざ来てくださった。それがとても嬉しいかったです」


植「今回、この教室の企画を一緒に進めたスタッフの橋本さんについて聞かせてください。」


C「橋本さんは、歳の近いのもあってか、フランクな感じで話せるので、色々と聞きやすくて助かりました。普段、他のクラフトフェアだとビジネスライクになるんですけど、橋本さんの場合、それもなくて」


植「そこから信頼が生まれた部分もあったのですかね?」


C「それはあったと思います」



そんな橋本さん(以下、橋)に今度はお話しを伺った。


橋「2月の『jewelry & chocolate』にchiiiiiiicoさんが出てて、ローズマリーのブローチを見て、「これっ!」って思って。chiiiiiiicoさんの作品なら、女性が好きそうなキラキラっとしたアクセサリーよりも、もうちょっと中性的につくる楽しみが感じられる教室が出来るんじゃないかなって。くらことは器が中心だけど、それに色を添える教室になると思ったのでその場で口説きました」


植「そんなchiiiiiiicoさんの印象を。」


橋「chiiiiiiicoさんは、何か言えば、色々こういうのは?って返してくれる、っていうやり取りが出来て、今日のこの教室に落ち着いたかなって。どっちかだけが突っ走るんじゃなくて、それぞれの役割があるところをキャッチボールしながら出来たかなって思います」


植「最後に、くらことがこれからどう発展していって欲しいかを聞かせてください。」


橋「くらことは、ARTS&CRAFT静岡の秋の開催から一カ月しかなく、個人的な仕事の理由でダッーと過ぎていっちゃったりしがちだし、年に一回しかないからここに来るまでに、途中息切れしたりとかもするんだけど……今回初めて、色々と自分も加わることが出来たし、前回までよりもしゃべれる作家さんが増えたし、ハルコヤの流れもあるけど、器の作家さんと話せるようになったし、器はわからないけど、器を買ったりしちゃってるので。お菓子目当てにクラフトフェアに来てる人たちでも、単価は安くても、箸置きとか、ブローチとかクラフト品に興味の幅が広がるような、良さが理解して貰えるような、起爆剤になるような何かが出来たら嬉しいなと思います」


植「ありがとうございました。」



ARTS&CRAFT静岡のスタッフさんたちが、

様々な企画を通じ、よりつくり手側にまわりはじめた。





そもそも、作家さんをサポートする会場をつくるのがスタッフの「つくること」だった。

それがいくつかのきっかけ、

- くらことカフェでスタッフさんが自作の料理をつくるようになったこと -

- 静岡手創り市のスタッフさんによる小屋の完成 -

- 毎回会場にワークショップやライブなどの企画を仕掛ける&SCENEの登場 -

などによって、作家さんとお客さんをむすぶための空間や様々なものをつくりはじめた。


その経験によって、作家さんとの共通言語が出来、作家さんとの関係も

変わって行くだろうし、イベントそのもののもつ創造性も変わっていくだろう

と個人的には感じていた。


ただ、つくり手にまわったのなら、つくり手としてのゴールをどこに置くのか?

それをより念頭に置いて欲しいと、今回のくらことで再確認した、というのが

今回のルポで得た印象だ。


と言うのは、つくり手のゴールはつくることではなく、伝わることだと今に思うから。

(これは、独りよがりな作品ばかりをつくりがちな、自分自身への戒めでもある)


様々な企画、ハルコヤ、アキコヤが、作家さんとお客さんをむすぶとあり、

来春、ARTS&CRAFT静岡で展開される予定の『 g r e e n 』や、

その他様々な企画が、作家さんだけでなく、より来場するお客さんにも響くもので

あることを願っている。


いや、でも、お客さんとしてくらことはすごく楽しかったし、

一日があっという間でした!

ありがとうございました。



うえおかゆうじ 



*次回の更新はくらことルポ番外編*



【くらしのこと市とは?】

静岡市内山中の足久保にある木藝舎Satoにて開催の
暮らしに寄りそううつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、

使い手と繋がることで、今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、

素材にこだわった食品を提供するお店も参加を致します。


※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。

facebook : https://www.facebook.com/shizuokatezukuriichi 





2014年くらしのこと市・開催ルポ【前編】


2014年・くらしのこと市ルポ【前編】


今年で三回目を迎える「くらしのこと市(以下・くらこと)」。

第一回目はお客さんとして。第二回目はルポライターとして。

そして今回は「お客さんの目線からみたライティングを」という依頼を受け、

昨年に引き続きくらことにお邪魔することに。



当日は快晴。ここ、足久保にある木藝舎・SATOの緑も陽射しに栄え、

作家さんたちの作品も、陽射しを浴び、いつもとは違う色合いを見せてくれる。


10時スタートのこのイベント。

すでに開催20分前には駐車場に約30台もの車が停まっていた。

スタート前からお客さんが会場を歩く景色を眺めつつ、僕もお客さんの一人として、

会場を回る。


くらことは、130を越すブースが出展するARTS&CRAFT静岡手創り市と違い、

ブースの数は21。

その分、自然と作家さんとのコミュニケーションは、挨拶から会話、会話から

対話へと密に発展しやすいと思った。



ブースが近い作家さんたち同士も、どこか親しげに見える。

それは前夜祭の影響も多々あるだろうし、やはり、この締まった会場が生む

一体感のようなものがそうさせるのかもしれない。



11時からはくらしのことカフェがオープン。

限定50食とあったので、11時前にはカフェの前に行ったのだが、

すでにもう10組程の列が出来ていた。

カフェのスタッフさんに予約をし、指定された数十分後に戻ってみると、

「相席で良ければ通せる」という展開になり、僕は、4人連れのご家族席に

お邪魔することになった。


普段、相席という機会はなかなかないが、今回の経験はとても心地よい思い出となった。


互いが互いを知りたいと思い、多少の気遣いを混ぜつつ、会話を展開していく。

その中の表情、選んだ言葉、場の空気、それらがつくり出す時間を共有し、

互いの中に、ポジティブな種類の印象や様々な感情を見つけていく。

これは当たり前のことだけど、普段のくらしの中でもとても有意義な時間であり、

体験であるように僕は思う。


今回はたまたま初対面だったというのもあり、互いに好奇心を抱きやすかったのかもしれない。

しかし、初対面の人だけでなく、普段面識のある様々な人たちとも、こういった

熱のある対話はいつでも交わせるはず、とつくづく思う。

一期一会といっては大袈裟かもしれないが、互いに、丁寧に対話することで、

そんな時間はいくらでも生み出すことが出来ると、このご家族との対話を通じて

つくづく再認識することが出来た。



ご家族が僕より先に『秋のオープンサンド』を食べ始めていた。

食材を味わうたびに、顔が上気するのがわかる。僕もそれに続く。

山のような盛り付けは、不器用な僕には食べづらかったが、ご家族同様、

僕もその味に上気した。


「前回来た時は、ランチセットが最後の一食だったんです。それを主人と半分にして食べました。そのことがあったので、今回はランチ目当てに、朝早くから会場に来たんです。きっとこのランチセットを目当てに来ているお客さんはたくさんいると思います」


お客さんというのは、大概が自分本位なものだ。

今回僕は「お客さん目線でルポして欲しい」という依頼を受けたので、

ここで気になったことをいくつか。


50食限定という点は、様々な都合で決まったことだとは思うが、やはり、

会場内にランチが出来ないお客さんがたくさんいたように見えたので、

その数は単純に少ないと感じた。ならば、50食限定にあぶれたお客さんの、

お腹と心を満たすような仕組みが必要となってくるはずと、前回に続き、今回も思った。


50食限定というのはくらしのこと市側の潔さであり、誠意であると思う反面、

当日の集客数を予想し、それに見合った料理やカフェの在り方を考えたであろうか?

というのも気になった。


ちなみに、ランチセットのメニューは、まず、オープンサンドが2種類。

パンは、このSATOにて普段パン屋を営む、『サトパン』さんのカンパーニュ。

ひとつはきのことクリームチーズのディップに、ゴボウの素揚げで、

秋の山をイメージしたとか。

もうひとつは、バジルペーストに菜花、ドライトマト、アボカドで、足久保の緑と

夕陽をイメージしているとのこと。

デニッシュは、サトパンさん作。ナッツで秋らしさを感じて欲しい、とのこと。

スープは白菜の豆乳スープ。季節は秋から冬へ。澄んだ空気が感じられたら…と、

カフェスタッフの川手さんがその料理の意図を教えてくれた。



次にお話を伺ったのは、木藝舎Satoの八木さん(以下、八)だ。



八「何より嬉しいのはね、また今年もこのイベントをやれる時期が来て、予定通り準備が出来て、開催が出来たこと。手創り市さんたちは、当たり前のようにやれそうでやれないことをやっているでしょう?そこに感心します」


植「それは、手創り市側も同じ気持ちなのかもしれませんね。木藝舎さんは、手創り市がやれないことを当たり前のようにやっている。そこにある互いの尊重が、信頼を生んでいる部分もあるのかな?と。」


そんな話をしていると、取材をしている僕らの足元で小さな子供が転び泣き出した。

僕と八木さんはそんな子供を見ながら、



植「あそこに木が置いてあるじゃないですか?子供ってああいう木を自然におもちゃにしちゃう。木が置いてあるだけでも、それは遊びに変わっていく。SATOのそういう環境がいいなっていつも思います。ツリーハウスがあったり、砂山があったりも含め。」


八「小さいお子さんからお爺ちゃんお婆ちゃんまで、たくさんの人がここに来てくれるでしょう。楽しんでいって欲しいと本当に思います」


植「今日『 r o o m s 』としてギャラリースペースになった作業所は、もともと、どんなスペースなんですか?」


八「四月くらいまで、家具工場でした。でも下の方に工場もあるんで、仮の工場でしたけど。これからは『サトパン』のパンだけでなく、カフェスタイルでお野菜やスープも出そうと思っているんです。その離れにしようかなと。感性のある人たちにアイディアを出して頂きながら、空間を上手に使って頂けたら嬉しいですね」


植「『 r o o m s 』はいかがでしたか?」


八「教会を思わせるような神秘さ、神聖さを感じました。名倉さんにお祈りすることはないと思いますけど(笑)」



その後、僕も『 r o o m s 』に足を運んだ。

八木さんのいう『神聖』の意味が少しわかるような気がしたのは、

その作業場を使ったギャラリーに射し込む光、その光が生み出す影や、

闇が溜まる場所などが、見事に作品と調和し、それを引き立てていたという点においてだ。

作品の並べられ方にも、一定の大枠としてのパターンがあるようで心地良く、

実は様々な意図が働いているようでもあり、静かでいて一点を刺す様な刺激もある。

しかし、惜しい!と思わせる一面もある。

それは、各作家さんの作品の前置かれたキャプションだ。

その小さなキャプションには、作家さんの作品の写真と名前が印刷されているのだが……。

この『 r o o m s 』の空間をここまでのものに仕上げたなら、

この中にあるキャプションまで、展示空間をつくった時と同じ熱量でつくって欲しかった、

というのが正直な感想だ。

同じ作業所の隣には、古本が様々なレイアウトで置かれているスペースもある。

それも含めてこの静寂とした空間は、とても美しいと思っただけに、

そのキャプションが僕の印象に残った。



次にお話しを伺ったのは、

そんな『 r o o m s 』の前にブースをだす陶器の作家、町田裕也(以下、町)さんだ。

町田さんは茨城県の笠間の窯元で三年間修業した後、地元埼玉の実家に戻り、

その数年後となる、去年の二月から独立を果たしたのだという。



植「独立には勇気が要ったのではないですか?」


町「勇気よりも不安が大きくて。でもタイミングもチャンスもそうそう来るもんじゃない。その不安以上の気持ちでやるって思って、踏ん切りました。それまでの六年間は、会社に勤めたりしながら、毎日「見切りをつける」ことばかり考えていました。その反動ですね」


植「独立してみて、感じていることは?」


町「良いことと悪いことがはっきりする。守られてないからですね。企業や給料日とかいうものに。どういう風にみせて売るか?そのひとつとっても、良くも悪くも結果で現れる。什器ひとつとってもですね。そんな中、大切にしていることは、頭の中にあるものをその手でダイレクトに形にすること。目に見えるものに起こす。形にしないとわからない。くらことや、他の市は、何か統一したものを見せるというよりも、形にしてみて、作ったものを見て貰う。一方、ギャラリーに作品を出す場合は統一。絞り込みます」


植「くらことに参加してみての感想を。」


町「出展者が少ない分、お客さんとの距離感が近いことが印象的です」


それは僕も同感だった。そして実際、今回初対面の町田さんとは、

会場内で何度もばったり会い、お互いに「お疲れ様です」と言い合っていたのだが、

4回目、5回目ともなると、そのばったりが面白くて、笑いながら「お疲れ様です」

と言い合う、ある種のネタのようなものになっていたのだった。

その時の町田さんのとぼけた笑顔は今でも印象深い。

そんな風に作家さんのユーモアに一日で近付けたのも、出展者数の少ない分、

密に関わることの出来る、このくらことならではかもしれないと思った。


そんな町田さんの器は、荒々しい自然を模したような器もあれば、

シンプルな単色の器もあったりと表現の幅が広いように感じた。


将来的にやっていきたいことはありますか?と最後に僕が聞くと、


町「5年経っても、10年経っても、つくるものに幅のあるこのスタイルを崩したくない、というのがその想いです」


と、クリアに答えてくれたのだった。



次にお話しを伺ったのは、現在、埼玉の秩父に拠点を置く

木工作家のうだまさしさん(以下、う)だ。

うださんはもう、かれこれ10数年、木に関わる仕事に携わっているという。



植「うださんにとって、木の魅力はどこにあるんですか?それこそ語り尽くせないほどあるとは思うんですけど。」


う「触ってて気持ちがいいっていうのが一番ですよね。あと、自分がつくりたい造形が、一番表現しやすい。土でもなく、ガラスでもなく、木が僕に合う素材だったっていう」


植「それに気付いていった時っていつ頃なんですか?」


う「過去にテレビの大道具の仕事をやっていたんですけど、その時には気付いていなかったと思うんですよ。あの現場って、つくっては壊してだったんで。で、その次に家具工房で働いて……家具だから、使ってくれる人が目の前にいる。あぁ、この人が使ってくれるんだって思った時に、あぁ、木が好きなんだなって気付いたんだと思います」


植「なるほど。」


う「あとはだんだん好きになっていったっていうのがありますよね。それこそ語り尽くせないほど魅力がありますから。もっとどんどん知っていくと、色んな表情を見せるんで、もっと好きになってくるって感じですよね」


植「知っていくと表情を見せるようになっていくって深いですよね?」


う「知った気でやっていた頃もあったけど、今の方がその頃よりも知っていることが増えてきたっていうのもあるし、まだ多分知らないこともあるし、色んな表現方法もあるから、それを見るのが楽しみっていうのと、冒険とかもありますし」


植「くらことに出てみてどうですか?」


う「『 r o o m s 』も面白かったですね。これは他の作家さんたちも気付いていると思うんですけど、お客さんって、ここで買った物を家に持ち帰った時に「なんか違う」って思ったりすることがあるんですよ。でもそれって、合わない訳じゃなくて、気持ちの問題というか」


植「ここでの記憶が強かった。」


う「そうですね。『 r o o m s 』のように、ああいった切り離された場所に作品があると、それが削ぎ落とされて見れると思います。だから、ああいう場所はいいと思います。お客さんにとってああいう方を求めてる人も多いと思います」


植「うださんもブース・ディスプレイにはすごく気を使われてますよね?そのポイントは?」


う「目で愛でるというか。見て楽しい感覚を大切にしています。お客さんに楽しんで欲しい」


植「今、「楽しい」ということばが出ましたが、うださん自身、つくることは……。」


う「結構楽しいですね!なんだかんだつくっちゃいますよね(笑)」


植「うださんは、くらしの中につくることが組み込まれていますが、それは幸せことだと思いますか?」


う「いやー幸せですよね。これでくらしていけたら幸せですけど、押さえるところは押さえておかないと大変なことになりますしね。自分勝手になり過ぎない。ただつくればいいっていうのもあるけど、俯瞰している自分もいないと散らばっちゃいますよね?」


植「そんなくらしの中で気を使ってる部分は?」


う「ゆとりですね。ゆとりがあると、ご飯をつくろうと思えるし、美味しい物をつくろう、コーディネートしようと思える。何でもやろうという気になるんですよ。それを持たせるためにどう動くかっていう毎日ですね」


植「自分のくらしのリズムをコントロールしてるんでしょうね?」


う「それをずっと意識してるからそこ上手くなったのだと思います」



ゆとりを保つためにくらしのリズムをコントロールする。

それは本当に大切なことだと、僕も日頃から強く感じている。

しかし、僕の場合、それをコントロールするどころか、日々の様々な刺激に右往左往し、

そこから生まれる衝動のままくらしている、といった日々が習慣化していたなと、

最近の自分のくらしを再認識したのだった。

このままでは、うださんの言うように、散在して何も残せずに時間が過ぎていくだけだと。

だからこそ、このタイミングで、うださんのクリアな思考に出会えたことが嬉しかった。



*後編につづく*



【くらしのこと市とは?】

静岡市内山中の足久保にある木藝舎Satoにて開催の
暮らしに寄りそううつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、

使い手と繋がることで、今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、

素材にこだわった食品を提供するお店も参加を致します。


※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。

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くらことルポは明日より…



先日無事閉幕した「くらしのこと市」出展作家の
インタビュー記事を更新しましたのでお知らせ致します。
スタッフ米澤さんの今年、
最後のお仕事になる記事は4つの記事に渡って公開されます。
是非ともご覧下さい。

*くらことインタビュー:Co. & Kokorone 室根英之さん*

ほか、
12月20・22・24日とくらことブログにて3回の更新が御座います。







そして明日より、卒業したはずの元・手創り市のライター植岡氏による
「くらしのこと市開催ルポ」を、3部構成でARTS&CRAFT静岡ブログにて公開。
1部、2部はいいとして、第3部はわたくしめのインタビューのみという、、
かつ、ふだんのしゃべりのまま掲載されるというもの。
外用の顔で話しつつ、時にくだけてしまうしゃべりが透けて見えてしまう
ことが心配ですが、もはやどうにもならず…
こちらもよろしければご覧下さい(!!)。




来春ARTS&CRAFT静岡開催について、



新緑から時を経て深まる緑

未熟から成熟への象徴としての

" g r e e n "




*2015年春「g r e e n」についてのお問い合わせは下記mailまでお気軽にどうぞ*


名倉哲





12月15日 日記


静岡での週末を終え、ほっとひと息。2日間のことを思い出す。

土曜夕方、いつものあのお店で一生くんと待ち合わせ、春の彼の企画の打ち合わせを。
当たり前のことだが、彼と私はべっこの人間で、彼がふだんから意識することを、私が意識しているかと云うとそうではないし、お互いの差異があることを知っている。「差異があることを知る」から始める話は、それはそれで静かにエキサイティング。ものごとをつくる過程である以上、予め決められたように、相手のすべてを肯定するつもりはさらさらないが、最終的にはやはり彼の考える企画がよりよい形で着地することを望む。幾つかの修正や、出展作家さんとの関わりなど、まだまだ詰めるところはあれど、彼は自分なりの、けれど出展作家さんやお客さんが楽しむことが出来るものを形にするに違いないと思ってる。春にむけてとても楽しみなこと。

翌、日曜朝。父親が淹れてくれた珈琲を水筒にいれ、三保の浜へ行き海辺を散歩。波は高く、海風は少し強め。遠くに見える海の景色はとても深い青で、吸い込まれるような気配があった。手にいれた流木をもって家に帰ろうかと思っていたら、犬を散歩しているおじいさんとすれ違い挨拶をされる。「よく見かけますね。」「近所だもんで…」なんてことのないそんなやりとりに、「いい朝だな」と感じた。


昼ちょっと前。高山と昼食がてら来春グリーンの打ち合わせ。すべてのスタッフが何かしらの役割をもって関わることになっているグリーン。その役割分担について意見をもらったり、ここ最近のお互いの近況をなんとなく話したり。彼と私はまったく性格が違うけれど、かれこれ20年近い付き合いになる。はじめの数年はたいした接点はなくとも、いつの間にやら不思議と長い付き合いに。人と人の関係は不確かで予想のつかないもの。不思議なもんだ…と改めて。

昼過ぎ。いつもお世話になっているOHNO CAMERA WORKS大野さんの運営するギャラリー2階で打ち合わせが開始。久しぶりに会うスタッフもいたけれど、限られた時間の中で議題を消化することを優先するため、たいした会話もせず、進めてゆく。いつもとちょっと違う空気があったな…と感じたのは、スタッフ全員がなにかしらの役目を持つことを前提とした春にむけての打ち合わせだっただからだろうか?穏やかに、少しの冗談も交えつつ、それでもいつもより緊張感があったように感じた。

打ち合わせを終え、次は忘年会。と、その前に空白の時間があったのでスタッフは一旦解散することに。男性陣と女性スタッフ2名をしたがえ、そこらの喫茶店でお茶を。打ち合わせで消化しきれなかった川手さん企画について、橋本さんや高木くん、時折棟梁すずきも交えて話をすることに。最初の段階より決めていた形は会場の諸条件と摺り合わせつつ、若干の変化を見せつつ、停滞してしまうかもしれない状況をプラスに転化し、ひとまず着地。彼女は静岡スタッフ第1号で、丸5年の歳月を共に過ごすことになった。そんな彼女にとっての節目?と春の開催にむけて、3名の作家と考えをめぐらし、良いものづくりをしてもらいたいと感じる。

そして忘年会。連日の寝不足がここになってずどんとのしかかり、頭は真っ白に。仕事以外の時間は基本なんにも考えていないので(と自分ではそう思っている)、とにかくしょうもないことを話し広げてしまおうと考え、任務遂行。ふだんスタッフとは交わさない話題ばかりで、そのくだらなさったらなかった。身にならない話をすることは、言葉遊びのようでとても楽しく、有意義さが全く欠けるという点ではとても有意義な時間?であったように思う。お店を出る段になると、新幹線の乗車まであと10分をきっていたことに気づき、スタッフに「お土産配っておいて!!」と放りわたし、ひとり走って駅まで駈けることに。いつだかもこんな感じだったな…と走りながら考え、いつだかと同じようにコートのポケットから飛び出した小銭を振り返ることなく、さようなら。あの小銭がどこかの誰かに無事拾われることを願いつつ駅に到着、無事間にあうことに。


最後にひとつ報告を。
新しいスタッフが仲間入りすると同時に、数年にわたってARTS&CRAFT静岡に関わってきた彼と彼女が旅立つことになりました。
一方はARTS&CRAFT静岡にとっての表の顔として当初から活動し、最後の最後まで走り抜けてゆきます。また一方は舞台の裏方のように、他スタッフでは出来なかった役割を最後までまっとうしてくれました。
ふたりはこれからも自分なりのものづくりを続けてゆくでしょう。
おつかれさまでした。ありがとう。



新緑から時を経て深まる緑

未熟から成熟への象徴としての

" g r e e n "




*2015年春「g r e e n」についてのお問い合わせは下記mailまでお気軽にどうぞ*


名倉哲





【 g r e e n ・ 一般部門 】募集



2015年4月11・12日、
春季開催は会場全体を「g r e e n」をテーマに開催。 


” つくること、グリーン。”
【 g r e e n ・ 一般部門 】の応募について改めてご案内致します。

対象は陶磁・木工・金工・ガラス・皮革・染色・織りなどの手工芸、クラフトとなります。


作品そのものがグリーン。
グリーンをイメージした作品。
などなど、出展者によってグリーンのイメージに限りは御座いません。

出展の際には、通常作品のほか、グリーンをイメージした作品を出品して頂きます。


・応募方法
HP画面右下の「申込用紙ダウンロード」、一般参加申込用紙をご利用下さい。
お申し込みは所定の記入欄にすべてご記入頂き、事務局宛までご郵送下さい。
郵送期間は2014年12月28日〜2015年1月28日必着までとなります。


新緑から時を経て深まる緑


未熟から成熟への象徴としての


" g r e e n "






*来春「g r e e n」についてのお問い合わせは下記mailまでお気軽にどうぞ*







【 g r e e n ・ワークショップ部門 】出展者募集



2015年4月11・12日、
春季開催は会場全体を「g r e e n」をテーマに開催。 


” ふれる、グリーン ”
【 g r e e n ・ワークショップ部門 】の応募について改めてご案内致します。


対象は、グリーンにまつわる、またはグリーンをイメージした
ワークショップを自身で企画し行う出展者にむけて。
通常の出展形態をとりながらも、
自身のブース内にてワークショップを開催して頂きます。
ワークショップ部門参加の特約として、
ひとブースあたりの参加人数は規定の3名を越す、4名の参加が可能となります。


※ブースのサイズは一般参加同様、幅3m×奥行き3mとなります。

※出展にあたり、ふたブースをご希望の場合には、
 申込書・出展内容にその旨をご記載下さい。


・応募方法
HP画面右下の「申込用紙ダウンロード」、一般参加申込用紙・ワークショップ記入欄に
内容を詳しくお書き頂きます。
お申し込みは所定の記入欄にすべてご記入頂き、事務局宛までご郵送下さい。
郵送期間は2014年12月28日〜2015年1月28日必着までとなります。


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【 g r e e n ・食品 / 飲食部門 】募集


2015年4月11・12日、
春季開催は会場全体を「g r e e n」をテーマに開催。 


” 薫るグリーン、味わうグリーン ”
【 g r e e n ・食品/飲食部門 】の応募について改めてご案内致します。


 対象は、
現場調理を必要としない焼き菓子、パン、ジャム、珈琲や茶葉などの「食品部門」、
決められた設備を要し、現場調理が可能な飲食物を販売する「飲食部門」、
 が御座います。


商品そのものがグリーン。グリーンをイメージしたもの。
春の旬の素材や、新緑をイメージしたものなど、
出展者によってグリーンのイメージは広がります。


※販売する商品はグリーンをイメージした商品に限らず、
 通常どおりの商品も販売して頂けます。

※食品部門でご参加の方は、商品を温める、容器によそう、など
 一切の調理行為は出来ませんので予めご了承下さい。

※飲食部門でご参加の場合には、静岡県条例にのっとった規約が適用されます。
 詳しくは「こちら」cicks!!をご覧下さい。


・応募方法
HP画面右下の「申込用紙ダウンロード」、
食品参加または飲食参加の申込用紙をご利用下さい。
お申し込みは所定の記入欄にすべてご記入頂き、事務局宛までご郵送下さい。
郵送期間は2014年12月28日〜2015年1月28日必着までとなります。


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