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【無事閉幕】くらしのこと市 2017.1125-1126

 

 

11月25日26日の2日間に渡って開催されたくらしのこと市は

お天気にも恵まれ無事閉幕することが出来ました。

出展者の皆さま、ご参加いただき有難う御座いました。

ご来場者の皆様、お越しいただき有難う御座いました!

 

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公式ウェブサイト http://www.kurakoto.com/

インスタグラム https://www.instagram.com/kurashinokotoichi/

 

開催日:2017年11月25日(土)26日(日)

場所:木藝舎Sato http://www.mokugeisya.com/cafeeventspace/

 

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くらしのこと市とは?

 

静岡市足久保にある木藝舎・SATOにて行われる

ARTS&CRAFT静岡主催のうつわを中心とした市です。

 

 

*クレジット決済が可能になりました*click!!

 

 

「出展者」

 

陶磁 9組

阿部有希(No.06) 笠原良子(No.01) 近藤康弘(No.03)

古谷浩一(No.22) 小黒ちはる(No.12) 前田美絵(No.04)

村上祐仁(No.16) 池田大介(No.20) 藤居奈菜江(No.18)

 

木工・2組

フナハシトモハル(No.02) 城崎月甫(No.05)

 

ガラス 1組

三浦侑子(No.19)

 

金工鉄 2組

yuta 須原健夫(No.15) 羽生直記(No.13)

 

植物 3組 ※3組は「くらしの教室」も実施

いわもとまきこ+善兵衛(No.29)

チムグスイ(No.21)

榊麻美植物研究所(No.17)

 

服飾 1組

HUIS(No.10)

 

フード 13組

IFNi ROASTING & CO.(No.14) tote(No.11)

屋台che(No.27) 茶屋すずわ(No.09) 杜屋(No.24)

skywalker bakery&cafe(No.23) みちばちのーと(No.07)  

うめぼしの松本農園(No.07) 焼き菓子ひより工房(No.26)

horieco+(No.25 / 25日のみ)  人々(No.28 / 25日のみ)

CAPU(No.28 / 26日のみ)  大国屋(No.25 / 26日のみ)

 

 

「くらしのことカフェ」

  今年のテーマは”お稲荷さん”です!

http://kurakoto.jugem.jp/?eid=213

 

「くらしのBOOKS」

  暮らしに寄り添う、スタッフ所蔵の本が集まります!

http://kurakoto.jugem.jp/?eid=188

 

「会場マップ」

 

「会場」

 

木藝舎Sato

静岡県静岡市足久保奥組堀下212

Tel 054-296-7676

 

※駐車場は100台ほどのご用意が御座います。

※周辺にはコインパーキングなど御座いません。

 出来るだけ乗り合わせでご来場ください。

※当会場は飲食物の持ち込みは禁止です。

 

 

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公式ウェブサイト http://www.kurakoto.com/

インスタグラム https://www.instagram.com/kurashinokotoichi/

 

 開催日:2017年11月25日(土)26日(日)

 場所:木藝舎Sato http://www.mokugeisya.com/cafeeventspace/

 

 





11月18日 ひと休み(?)

 

春から全速力でひたすら走ってきた私たち。

PARK SHIZUOKAを終えてホッとひと息も束の間、

先週末は秋のA&C静岡反省会を実施しました。

 

1年かけてつくってきた今開催の「BLACK&WHITE」

スタッフのひと言から始まったそれは、

沢山の小さな物語を経て終着を迎えました。

 

終着の様子は「こちら」clicks!!をご覧頂くとして、、

 

今回の反省会では、

多くの時間を現場の動きの確認と改善に費やし、

そして、A&C静岡の規約を全員で見直し、確認をしあいました。

 

現場の動きとその改善。

規約の確認と見直し。

 

どれも地味で根気がいり、時間のかかるもの。

けれど、2つの事柄はどこまでも良くしてゆけるもので、

その意識がなければ今をキープすることさえままならない。

これからも前進してゆくために必要なこと。

改めて実感しました。

 

集ってくれたスタッフたちに感謝をしたい。

 

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話変わり、

反省会を終えて数日後。

 

 

 

 

2018年の「jewelry&chocolate」にむけてメインビジュアルの撮影をしました。

 

事前の準備がご破算になり、迷走状態でその日を迎えました。

が、どうにか形になりました。

今回ほど継続の力を感じた事は今までなかったように思います。

 

いつものメンバーで、

いつもと同様の現場で試行錯誤。

 

私にとってその時間こそ学びの機会であり、

あとは結果にむけて唯ひたすら歩き続けるのみ。

 

楽しみにしていて下さいね。

楽しもう。自分。

 

それではまた。

 

名倉

 

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公式ウェブサイト http://www.kurakoto.com/

インスタグラム https://www.instagram.com/kurashinokotoichi/

 

 開催日:2017年11月25日(土)26日(日)

 場所:木藝舎Sato http://www.mokugeisya.com/cafeeventspace/

 

 





B&Wのルポ後編(side:WHITE)

 

 

*B&Wのルポ前編*CLICK!!

 

 

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B&Wのルポ後編(side:WHITE)

 

会場には、

出展者がそれぞれに考えられたBLACK&WHITE(以下B&W)が並ぶ。

 

作品の色を白や黒にし、

視覚から伝わるものはもちろん、

白と黒の釉薬を混ぜた緑色の作品、

素材の表面と断面の対比を意識させた作品、

光と影を意識したブースづくり。

また、普段人目に触れない工房を黒、

こうしたハレの舞台を白としてブースを作った方もいた。

出展者の数だけB&Wがあるのだ。

 

 

陶のうつわを制作する石川隆児さんは、

普段から白と黒のうつわを制作している。

B&Wのテーマは、

「あなたは何を出品するのですか?」という

自分への挑戦状のように受け取ったと話す。

『挑戦状』という言葉から、

始まったインタビューは口を挟む隙もないほどに言葉が溢れだした。

 

「僕はひねくれ者ってわけじゃないんですけど、B&Wにグレーを出したいと思って。白と黒という言葉も完全な存在に見えて意外にグレーに助けられている部分があって。白と黒がパキっとしている中でグレーがいるのは、なんか和むかなと思って。B&Wに普段の白と黒を出せばいいのか、そこに内容はあるのかというと、僕には物足りないというか。スタッフの皆さんが、石川さん、面白い準備してきたな、と思われたら、お客さんにも絶対伝わるので。」

 

B&Wのような仕掛けがあると自分は燃えるタイプだと笑う石川さんは、

白と黒を“色”ではなく、“言葉”と表現した。

B&Wを何方向からも考察していることが窺える。

今回の全体を統一するテーマを掲げることは、

賛否があるとも思ったと石川さん。

応募できるはずのクラフトフェアに

普段白と黒の作品を作っていなかったら応募がしづらい

と思うこともあるかもしれない。

けれど、挑戦的にならないと勿体ないと話す。

 

「テーマを設けたことで、間口を狭めたと思っている人もいるかもしれないけど、先を見たら広がるアプローチだし、意外に全国的にテーマを設けてやっているクラフトイベントはあんまりないので、すごく面白いと思いました。そのときの小屋企画なり、その人の自分の状態なり、そのときに出すべきモノを出さないと。そういう流動的な、春と秋の開催が来る。それにどう取り組むか、毎回毎回、与えられるものにわくわくしますね。」

 

 

 

アロマキャンドルを制作しているnicoriさん。

薬瓶を使ったキャンドルには、

香りをイメージさせる小物が入っており、

かわいらしく目にもたのしい。

また、定番のキャンドルの中にはサイズ展開されているものもあり、

特別な日だけでなく、

毎日の暮らしのそばにあるキャンドルの提案をしている。

nicoriさんはB&Wは、

自身にとって身近なテーマだったと話す。

 

「キャンドルは光と影の側面が変わるから、B&Wは割と身近なテーマとも言えますね。それだけにいつも表現して考えているからこそ、どうやって変化をつけていくかがすごく難しいなと考えていました。でも、単純に光と影を抽出してもっと鮮明というか、精製させていくということが、B&Wというものが与えられたことで出来たのですごくよかったなと。」

 

B&Wに寄せた作品の1つは、

インクを水に垂らしてゆらめきながら混ざっていくように見えるキャンドル、

INKシリーズの『墨キャンドル』。

他のかわいらしいキャンドルとは一線を画すような、

シンプルな見た目のキャンドルだ。

 

「墨色の顔料を使って表現しました。香りは、パチュリという墨の香り付けに使われるものから枝葉を広げて考えました。今まで華やかな香りが多かったので、シンプルに絞っていって、大人の香りを表現しました。『墨キャンドル』はこのテーマがないと絶対ここまでの形にはならなかったなと思うのでよかったです。このための素材を研究するのも楽しくって。」

 

nicoriさんのブースには、

カレーやジンライムの香りなどアロマキャンドルとしては意外性のある作品も並ぶ。

「普段から色んな香りを嗅ぐのが好きなんです!」

と楽しそうに話すnicoriさんは、

これからもキャンドルの可能性を広げていくのだろう。

 

 

今回の会場で大きく変わったことは、

B&Wに参加するフード部門の出展者が一般部門のエリアに出展していることだ。

 

 

その一組である静岡市清水区で洋菓子屋を営むanchorさん。

普段、育児や仕事で頑張っている大人のためのご褒美や、

ちょっと贅沢をしたいなというときに、寄り添えるお菓子を目指している。

anchorさんのお菓子は、素材そのものの味や香りを感じることができる。

大人のためのお菓子は、一度にたくさん食べるものではなく、

じっくりと味わえるものが嬉しいと思う。

anchorさんは、B&Wのテーマを聞いて、すぐにお菓子の発想が浮かんだと話す。

 

「うちの人気商品のレーズンサンドは、小さいダックワーズにバタークリームとラムレーズンが挟まれたもので、見た目が白なんです。その対照的な黒のお菓子として、竹炭を使ってダックワーズを真っ黒いものにし、チョコレートのバタークリームとオレンジピールを挟みました。」

 

その他、お菓子の色からの連想だけではなく、

素材から考えられたお菓子もある。

例えば、

白いちじくや黒いちじく、上白糖や黒糖、

白味噌や黒胡麻などを使用したお菓子も並び、

初めて使う素材にも挑戦した。

 

「製菓材料屋さんに、ブラックカカオは色がけっこう黒く出ますよ、と教えてもらって。竹炭で黒を出すことも考えましたが、チョコレートのタルトなので、せっかくだったら使う素材はカカオで統一したかったんです。使ってみたら想像以上に色が出ましたね。笑」

 

お菓子でB&Wの世界観を作れたことは楽しく、

挑戦したことでお菓子作りの幅も広がったように思うとanchorさんは話す。

今回一般部門のエリアにフード出展があったことは、

エリア作りに違和感がなく、

新たな発見であったとスタッフから声があった。

それは、こうしてB&Wに向き合った方々がいたからこその景色であったのだろう。

 

 

 

1年ぶりに出展申込をした、

布花やアンティークビーズなどでアクセサリーの制作をするハナザラさん。

第1回目の開催から出展をし、

諸用で1度申込を見送った以外はこれまで出展し続けていた。

しかし、自身の出展の形について思うところがあり、

手を休めて考える期間を設けるためここ1年は制作をお休みしていたという。

そんなとき、作家仲間からB&Wの話を聞いた。

 

ARTS&CRAFT静岡のブログを確認したら、名倉さんが、単に白と黒じゃ面白くないよね、というような内容を書いていて、B&Wをテーマに掲げていて、それを言っちゃうんだと思って。それが衝撃的で、B&Wに出るか出ないかは別として、自分ならこうやるなとメモ書きを残しました。」

 

そのメモは、

「BLACK&WHITEと言われ、私が思う事は両極端。0か100か。そしてそれは静か動か。静かなデザインと動くデザイン。余分なものを捨ててシンプルなものだけど惹きつけるデザインを提案したい。」と書かれた。

 

「半年の休みの予定が、答えが出なくて1年休んで。そんなときにテーマがポンと出てきて、火が付いたというか。そこを私ならこうする!って提案するのが好きなんだと思う。自分なりの挑戦。A&C静岡の第1回目の一番に来てくれたお客さんは、私が出展していると今でも必ず来てくれる。お客さんをがっかりさせたくないという挑戦でもある。」

 

A&C静岡は、

出展者の発表の際に同時に出展エリアも発表される。

そのときからハナザラさんの挑戦が始まっており、

両隣の出展者、出展場所の光の入り具合などを考えて出展に臨むそうだ。

そんなハナザラさんは、

インタビュー中はレコーダーを前にしても緊張する様子もなく、

名古屋弁で軽快に話をされ、とても楽しそうであった。

お客さんは、ハナザラさんの作品はもちろんだが、

お喋りできることを楽しみに来る人も多くいるのだろうと感じた。

 

 

スタッフ、出展者両者が挑戦をしたB&W。

今回の開催について『green』での反省を指摘したスタッフの高山さんはこう話す。

 

「B&Wは、色々と考えて下さった出展者の声やスタッフからも案が出て、ひとつの方向へ向かえたという意味ではテーマを設けることは良いことだなと思いました。ただ、申込数は激減して、テーマを考えすぎて応募できなくなってしまった方がいたかもしれない。一体感が生まれる反面、辞退する方もいて、一概にバンザイとは言えない。今後もこういうことをやるのかは、今一度考えなければならないと思う。」

 

 

主宰の名倉さんは、

今回のフード部門のピンポイントでのB&Wの提案は、

来場者からもわかりやすく購入の動機や、

会話のきっかけともなっていて成功しているように見えたという。

一方で、一般部門の出展者のB&Wの提案の仕方について

どれだけ準備をしたのかが気になったと話す。

 

「B&Wをわかりやすくキュッとまとめて提案している方もいれば、曖昧な方もいるし、人それぞれ違いました。今開催の感想を聞いてすぐに答えが返ってくる作家さんは、それだけの準備をしているなと思いました。特に、いまいちというまではいかないにしても、ちょっと反応が薄かった作家さんは、実際どれだけの準備をしたのかなと疑問に思いました。お客さんは目に見える情報からパッと判断して、引っ掛かりがあればB&Wの話になったり、ならなかったり。何を提案して、それがどんな形であれ、目に留まる状態をどこまで準備してきたか?B&Wのコーナーでいえば、そこで結果は分かれるのかなと思いました。」

 

まだ開催中ではあったものの、

今後も全体統一のテーマを設けるかを尋ねてみた。

 

「統一性のあるテーマを会場全体で設けることはやりたいとは思うけど、来年とか2年後にやりたいとか、実施目標のようなものは考えないかな。きっかけが生まれてから計画を立てる。思いつきでは絶対にやらない、ということです。」

 

 

以上が、開催2日間のインタビューです。

 

今回のルポルタージュは、

前編に黒子に徹しているスタッフのインタビューをBLACKとし、

後編に開催2日間主役となる出展者のインタビューをWHITEとして書きました。

 

ルポに登場されていない出展者にも、

今回の全体統一のテーマを設けたことについて伺いました。

そのうちの一人の方は「どんなテーマでもやるしかないです。作ることで生活しているので。」と答えました。

A&C静岡の参加資格のひとつに『趣味としてではなく、生業として活動されている方。それを目指す方。』とあります。

1年間の準備を積み重ねる必要があったことは、この参加資格を掲げていることもあるのでしょう。

そして、これまでの開催以上に準備が必要であったのは出展者も同じです。

会場で見たハッとした景色や思わず手に取ってしまうような作品に出合えたことは、B&Wに真摯に向き合った方々が大勢いたからだとわかります。

 

後日談ですが、開催後に名倉さんのブログにはこう書かれていました。

 

「またいつかBLACK&WHITEをテーマに開催してみたいと思う。

けれど、今はまだ、私たちスタッフがもっと積み上げてゆかねばならないものがあり、

いつかの為に、これからの開催のひとつひとつを真っ当に向き合ってゆきたい。」

 

またいつかのB&Wの開催にはさらなる”準備”が必要です。

次のB&Wの開催の際にも、ぜひスタッフと出展者にインタビューをしたいと思います。

 

 

(後編おわり)

 

ライター

米澤あす香

https://www.recommonword.com/

 

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 2018年春季ARTS&CRAFT静岡手創り市

 開催日:4月7日(土)8日(日)

 申込期間:1月4日〜1月31日事務局必着

 ※小屋企画は”本”をテーマに開催!

 

 

ARTS&CRAFT静岡

Mail shizuoka@tezukuriichi.com

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B&Wのルポ 前編(side:BLACK)

 

 

B&Wのルポ 前編(side:BLACK)

 

 

第15回目のARTS&CRAFT静岡(以下A&C静岡)は、

全体統一のテーマ『BLACK&WHITE』(以下B&W)を掲げた。

 

B&Wの企画が考案されたのは、1年前に遡る。

 

‘16年の秋季開催に向けて担当スタッフたちが小屋企画を考えていたときのこと。

道具に興味があった一人のスタッフから

「普段から使うモノは、白と黒を持つことが多い」という発想から、

白と黒を集めた企画があがった。

当初はテーマを会場の一部だけに絞ることを考えていたが、

主宰の名倉さんの意向で全体統一のテーマとして広がった。

 

一般部門の参加資格には、

ブースの3分の1をB&Wのコーナーにすることを条件とした。

フード部門は有志のみB&Wに参加することが可能だ。

ここまでテーマに沿った参加の条件を提示したことは初めてであった。

 

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全体統一のテーマはこれで2回目である。

 

1回目は、‘15年春季の開催『green』。

 

開催10回の節目で、

回を重ねるごとに変化と成長を繰り返していくことに改めて意識するとして、

『新緑からときを経て深まる緑になる』として

『green』を全体統一のテーマとした。

しかし、この時の開催を成功したとは言い難い…

とA&C静岡の立ち上げから関わるスタッフの高山さんは話す。

 

「B&Wのテーマが発表され、まだ参加資格を検討しているときに、どのくらいの作品量をB&Wに合わせたらいいんですか?と作家さんから問い合わせがありました。『green』の開催の際にテーマに沿ったものを作ったけれど良い結果がでなかったようで、B&Wに応募することを迷っていると話がありました。」

 

そういった『green』での経験もあり、B&Wは1年間の準備期間を設けることになる。

これまでの小屋企画であれば、担当スタッフ3名ほどで1つの答えを持ち、

企画を進めていたが、全体統一とならば、

スタッフ全員が同じ方向を見て進むことが必要となる。

 

その訓練として、

‘17年春季の小屋企画『春の雑貨店』はスタッフ全員が参加をする形をとった。

スタッフがそれぞれ出展者1人を選出し担当となった。

作品のことや出展者自身のことを知り、

スタッフが自分の言葉で説明をする作業を名倉さんは重視した。

 

スタッフの数だけB&Wの解釈があるのは当然で、その解釈に正解、不正解はない。

それがまたスタッフたちを悩ませることになる。

解釈について頭を悩ませているのは出展者も同じである。

テーマの影響からか、今回の出展申込数はこれまでの数を大幅に下回った。

そういった中で、自分たちの考えに真摯に向き合って応募してくださった方々が、

とても有難かったとスタッフたちは口を揃える。

 

 

開催当日、B&Wの小屋展示は『はじまりの小屋』と題し、会場の入口として鎮座している。

小屋では、スタッフが選出した出展者の作品と紹介文を添えて展示している。

今回小屋の展示などをまとめる中心的な役割となったスタッフの橋本さんは、

『春の雑貨店』からB&Wまでの1年をこう振り返る。

 

「今までの企画って、担当のスタッフたちのこだわりの空間が小屋と企画に詰め込まれていた。これまで、小屋企画に対する熱量や思い入れ、開催時の小屋の中での仕事の把握まで担当スタッフとそうでないスタッフには差があって。けれど、それぞれ小屋に出品してほしい作家さんの担当となって、売上に貢献したい!といった思いを全員が持つことが出来た。これは大きな変化だったなと思います。」

 

 

今年でスタッフ7年目である橋本さんは、

これまでの全ての小屋企画を見てきていて、

自身も何度か小屋企画のスタッフとなり、

理想を実現させる難しさを経験している。

B&Wも同じく思い描いた通りにはいかないこともあったようだ。

スタッフの誰もが頼りにするお姉ちゃんのような存在の橋本さん。

最長スタッフとしてやるべきことがあると話す。

 

「スタッフたちが、選出した作家さんの作品のどこにB&Wを感じたか、伝えたいこと、見せたいこと、それをちゃんと展示の仕方やお客さんたちへの説明で魅せていくことが個人的に達成したいことですね。」

 

 

同じく、小屋の展示販売を担当するスタッフの1人、

青木さんは接客業の経験が長く、

来場者の様子をみながら声かけをし、

会話を楽しんでいる。

 

 

「話し掛けても大丈夫そうな人には作家さんのお話をしています。お客さんのお土産話じゃないけど、買わなくても繋がっていけばいいなと思っていて。逆に、お客さんから、この作家さんは会場にはいないの?他に作品は置いてないの?と聞かれると、通だな!と。お客さんとも話が盛り上がりますね。」

 

青木さんは自身のことを白黒ハッキリつけられない性格だと分析する。

B&Wのテーマを聞いたとき、自分とは一番遠いものだと感じたそうだ。

それでも、このテーマに取り組んだときに

自分の中で何かが変わるかもしれないと思ったが…。

 

「私は変わらず、白黒ハッキリつけられないということがわかった…ということに、白黒ハッキリつきました。笑 作家さんに、白と黒、光と影、どっちが好きですか?と聞いたら、断然黒だね。闇の方が好きだよ、と。私は聞かれたら、どちらかと言えば〜と話し始めるんですよ。ハッキリ言えないなと思って。でも、それが自分なんだなと。」

 

物事に対峙すると、自分のこともより深く知ることになるのだろう。

接客業の経験があるだけでなく、

青木さんの白も黒も受け入れられるような人柄が、

自然と他人の心を開かせるのかもしれない。

終始、柔らかな口調でインタビューに答える青木さんを見ていてそう感じた。

 

 

開催前から楽しかったと話すスタッフの佐藤さんは、

開催の直前までA&C静岡の公式インスタグラムで宣伝を担当していた。

B&Wにまつわる作家さんの投稿をリポストしながら、

人一倍たくさんの作品を見て、

わくわくを加速させていたからだろう。

 

「この目で見たい方がたくさんいました。そう迎えた開催は今回が初めて。時間の都合上、見たい方を厳選して駆け足で周るのが精一杯でした。直接見ることで話すことで伝わることがあり、お客さんとして来たい!そう思いました。」

 

今回の選考会、

申込書の様式は特に変わらないのに、

受けた印象は今までになく新鮮であったそう。

それはB&Wのテーマに作家さんが向き合ってくれたから。

当たり前のようになっていたところに

新しい風が吹いてきたような感じだったと話す。

 

「次いつテーマを設けるかは分からない。会場側は待つだけじゃないということが今回で分かった。それは私の中で発見であり収穫したもののひとつであった。けれど、簡単にできることではない。ただテーマを設けることは我々も出展者もお客さんも誰も楽しめない。自分たちがまずは向き合い、そして過程を大切にする。そうでなければ自分の外へ出すことはできないから。」

 

佐藤さんは開催までの間、

白と黒のものを見るとついB&Wに関連づけてしまうほど、

頭にはいつもB&Wがあり、とても楽しみにしているようだった。

けれど、全体統一のテーマを今後設けることについては、とても慎重な意見であった。

それは、真摯にテーマに向き合ってきた1年があるからこそ話せる言葉であると感じた。

 

 

スタッフの高木さんは、

B&Wについてそれぞれが自分なりの答えを持たなければならなかったが、

スタッフ全員の参加でB&Wが1年かけてA&C静岡らしく育っていったと話す。

 

「A&C静岡を今後続けていくために、いろんなことに挑戦してきたいですね。作家さんの負担になることはあると思うんですけど、共に挑戦していければ嬉しいです。時には緩く、時には今回のように全体を巻き込んで。作家さんが追いてきぼりにならないように、具合を見て挑戦していきたいですね。作家さんとしては、設定したテーマにぶつかってきていただくのも、テーマを設けていない通常の開催のときに応募することもできます。どんなスタンスでも良いと思います。テーマを設けた場だからこそ、映える作家さんもいますし、逆もしかりです。作家さんの良い部分がちゃんと見える場所になると嬉しいですね。」

 

高木さんは、

毎年7月に三島市で開催される『Village』の中心メンバーとしても活動している。

穏やかな口調で語るが、

これからのA&C静岡や、

来年で3回目を迎えるVillage開催に向けて、

沸々とアツいものがあると感じる。

 

「個人的には、スタッフにはもっと手創り市を利用してほしいと思っていて。手創り市がバックにあるから出来ることを挑戦してみてほしいと思います。つまり、スタッフが名倉さんをもっと利用してやろうぜ、ということですね。笑」

 

また、B&Wの準備を経てスタッフがより出展者へ近づくことができたと高木さんは話した。

スタッフと出展者の距離が近いということが、A&C静岡の強みになれば良いと思う。

 

(前編終わり)

 

B&Wルポ後編は11月14日公開。

ぜひともご覧ください!

 

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 2018年春季ARTS&CRAFT静岡手創り市

 開催日:4月7日(土)8日(日)

 申込期間:1月4日〜1月31日事務局必着

 ※小屋企画は”本”をテーマに開催!

 

 

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秋の反省会を前にして…(2017秋季A&C静岡)

 

明日、11月12日は2017年秋季A&C静岡の反省会を実施致します。

 

BLACK&WHITEからの一ヶ月。

間にPARK SHIZUOKAがあったからか、

永い一ヶ月だったように思います。

 

 

 

 

 

個人的に、

明日迎える反省会は、

自分自身の態度とこれからが問われるような気がしています。

 

正直に云います

 

迎える反省会。

なんとなくやり過ごしたいことも本音で、

喧々諤々でなければいけないという本音も同時にあったり、、

 

2日間晴れて良かったね。

たくさんお客さんがやってきてくれて良かったね。

参加する作家さんからもパッションを感じれて良かったね。

 

そんな時こそ、

自分の中で産まれた

爽やかで清々しい心持ちと、

それを疑うあられもない熱のようなものが

やってきてしまいます。

 

きっと

スタッフ皆と向き合うまで

延々と自身のなかでやりとりをするのだと思います。彼は。

 

 

くらしのこと市まで2週間ほど。

準備を進めつつ、

近い過去を振り返りつつ、

ばふりばふりと。

 

名倉

 

明日、11月12日はBLACK&WHITE開催ルポを公開致します。

ぜひともご覧ください!

 

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2017年11月25日(土)26日(日)

10:00〜16:00(雨天開催)

 

 

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PARK SHIZUOKA / 閉幕

 

PARK SHIZUOKAを閉幕し、数日が経ちました。

静岡パルコさんと1年以上も話し合い、じっくりと進めてきた今回のイベント。

スタッフはもちろんのこと、

参加作家さんもお客さんも楽しみにして下さったようで、

お天気にも恵まれ良い2日間を過ごすことが出来ました。

 

 

PARK SHIZUOKAは、

昼から夕方、そして夜まで、

いくつかの時を経て成り立つイベント。

 

昼は昼の顏が見え、

その後にやってくる夕陽のむこうには、

山の稜線がくっきりと見え、グッときました。

 

 

夜がやってくれば、

出展者の方々が用意してくれた様々な美味しいもの。

そして、今回初の試み、

静岡スタッフ橋本さんが店長を務める「スナックまなみ」では、

水餃子と自家製レモンサワーなどを提供してみました。

 

ぎゅっと凝縮した会場だからこそのものづくりがそこにはありました。

 

 

 

 

数組の出展者の方々に言われた嬉しいこと。

 

「護国神社で見かけるスタッフさんは、

 ストイックな人たちだなあと思ってましたけど、

 ここではピリピリしていなく、ずっと笑顔で、時にははしゃいでいて、

 そんな様子を見て、なんだかとても近い距離にいる人たちだと思いました。」

 

処変われば様子も変わる。

そこで求められていることを担えること。

スタッフというものは、

ただ単に仕事ができれば良い訳ではなく、

その時々で求められていることを肌身で感じ、

即、行動できること。

大切なことだと思います。

 

 

 

 

初めての商業施設での開催ということもあり、

不慣れな点のあった2日間ではありました。

 

沢山の方々に支えられ、

大きなトラブルもなく幕を閉じることが出来たPARK SHIZUOKA

 

出展者の皆さま、

ご来場者の皆さま、

そして静岡パルコの皆さま、

木藝舎の八木さんと大工さんたち。

本当に、ありがとうございました。

 

 

PARK SHIZUOKAで得た経験は、

これからのA&C静岡で活かされますし、

ここに集ってくださった方々と

これからも切磋琢磨し、

魅せてゆきます。

 

 

2017年11月4日(土)5日(日)

PARK SHIZUOKA 

 

これにて閉幕。

 

名倉哲

 

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ARTS&CRAFT静岡

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PARK SHIZUOKA / 11月4(土)5(日)開催!

 

 

PARK SHIZUOKA 〜月の見える屋上で〜

 

 

『大人が楽しむ週末』をテーマに。

 

暮らしを豊かに。作品を提案する手工芸の作家。

季節を彩る。食べることの楽しみを伝える飲食店。

お洋服から本。靴のリペアのお店まで。

 

様々な業種の人々が集まり、静岡パルコの屋上にて開催。

 

月を眺めながらたのしみましょう。

大人ですから。

 

 

*A&C静岡公式インスタグラムで随時更新中*

 

 

「日時」

11月4日(土)5日(日)

4日 13:00 ~ 21:00

5日 12:00 ~ 20:00

※屋上開催のため、安全確保によって荒天の場合は中止の可能性もあり。

 

「会場」

静岡パルコ屋上

 

「出展者」

※石川隆児さんは、体調不良により出展キャンセルとなりました。ご了承下さい。

↓詳しい出展者紹介は画像をクリック↓

 

  

  

  

  

  

  

  

   

 

 

*画像をクリックすると大きなマップをご覧になれます*

 

 

 

*PARK SHIZUOKA / チラシ設置店*clicks!!

 

*防 寒 対 策*

当会場は昼から夜間にかけての屋上での開催となります。

防寒対策必須でどうぞ宜しくお願い致します。

 

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ARTS&CRAFT静岡手創り市として初の商業施設でのイベント開催。

これまでと違った環境で開催する為に考えたことがあります。

 

商業施設の屋上といえば、、

私たちが子どもの頃、

親に連れられ今か今かと待ち受ける為の場所でした。

 

そこには遊具があったり、

さまざまなゲームコーナーがあったり、

子供にとって魅力的な美味しいものが食べれたり。

見上げる空は明るく、キラキラしていたことが思い出されます。

 

商業施設の屋上に足をむけることがなくなって久しい今。

 

大人になった私たちが、

あの頃とは違った楽しみをもてる場所にしたい…

そんなことを考えました。

 

会期の2日間はお昼頃から開催し、

夕方から夜までの時間を楽しんでもらえたら。

 

私たちスタッフにとっても、

訪れる皆さまと楽しめる週末にしたいと思っております。

 

大人が楽しむ週末。

PARK SHZIUOKA に是非遊びに来てくださいね。

 

 

ARTS&CRAFT静岡

手創り市

名倉哲

 

PARK SHIZUOKA

担当スタッフ

荒巻・米澤・佐藤

 

※PARK SHIZUOKAについてのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。

 

shizuoka@tezukuriichi.com

 

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ARTS&CRAFT静岡

Mail shizuoka@tezukuriichi.com

HP http://www.shizuoka-tezukuriichi.com

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