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未来のあなたへ:大野写真研究室

 

 

 

未来のあなたへ

 

「ひと もの つなぐ 〜かさねたときを写真にこめて〜」

 

 

ひと と もの

手創り市がつなぎ

そこにつどう人たちが

みずからの行為で

未来のあなたへ

とき を紡いでいく

 

ひと もの とき

すべてを記憶にとどめておきたいけれど

はしのほうから

しずかに しずかに 音もなく 消えていく

そんな こぼれおちそうな

記憶を未来にのこして

 

未来のあなたへの思いとともに

 

 

 

大野写真研究室

http://ohnophotograph.com/

https://www.instagram.com/hitoshi_ohno/

 

※未来のあなたへとは?click

 

 

「日時」

4月7日(土)8(日)

9:00〜15:00

※雨天中止

 

「料金」

2500円(写真+マット代含む・送料別)

 

「受付」

未来のあなたへ、撮影場所で行われます。

 

「撮影場所」

A&C静岡会場・フードエリア★印の場所

 

 

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Q&A 2018春季開催:まとめ

 

 

2018年春季A&C静岡Q&Aのまとめをご案内致します。

出展作家とスタッフとのやりとりをまとめました。

ご覧ください。

 

 

*画像をクリックすると該当する作家の記事をご覧頂けます*

 

 

 

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Q&A 2018.04:石原ゆきえ

 

 

2018年春季A&C静岡手創り市出展者とスタッフによるQ&Aをお届けします。

ご来場前にご覧いただけたら幸いです。

 

*まとめ記事はこちら*click!!

 

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Q&A 2018.04

 

エリア1−15出展

 

石原ゆきえ

http://yukieishihara.wixsite.com/yukieishihara

 

 

担当スタッフ

はしもと

 

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春といえば…

新生活、新年度…新たに始まる何かが多い季節。

私にとって今年の春は、

10歳離れた妹の卒業、就職&引越しがあったからか、

自分自信までなんだかそわそわ…

私にとっても何かが変わる時か⁈と落ち着かない日々。

 

そんな中、いつも我が家で使っているスープボウルのつくり手、

石原ゆきえさんにお話しを伺いました。

 

 

はしもと:

自己紹介をお願いします。

今の仕事、生活になったきっかけ、ターニングポイントとか、ありますか?

 

石原ゆきえさん:

愛知で白と黒のシンプルなうつわを作っています。

私がやきものを始めるきっかけになったのは設計事務所で働いていた頃に通っていた陶芸教室です。

私の働いていたところは、商業施設など大規模な建設の設計をしていた会社だったので、何人かのチームで1つの物件を担当していて自分だけ早く帰るなんて事は出来ず期限前は連日最終電車での帰宅に休日出勤とかなりハードな日々でした。

仕事は嫌いではなかったのだけど気分転換の陶芸教室や彫金教室に通えなくなったり、仕事が何時に終われるかわからなかったので友達との約束も出来なくなってしまったりと、仕事だけの毎日にこんなので良いのだろうか?と考えるようになったのが始まりでした。

 

その頃はうつわを作ることが仕事になるなんて思ってもいませんでしたが、私の住む愛知では瀬戸や常滑といったやきものの街があり、それを学べる学校なども幾つかあることを陶芸教室の先生から聞き、なんだか面白そうと興味を持ったのが始まりでした。

 

その後、瀬戸の学校で学び同じうつわ作りをする仲間に出逢い制作を続けていくうちに、やきものの奥の深さやシンプルなうつわを作ることの難しさを知り、四苦八苦しながらも少しづつですが自分らしいカタチのうつわが作れるようになってきたと思います。

 

そんなうつわを静岡手創り市でも手に取って見ていただけたら嬉しいです。

 

はしもと:

とりあえず飛び出して、やってみるということですね。

直感、衝動。

でもそのエネルギーが、時には自然と起こるのでしょうね。

 

我が家でも活躍中の石原さんの器は、

おっしゃる通り白黒の落ち着いた色味がベースですが、

今年は"春の器"も作られたそうですね。

いつもとちょっと違う春の器のことを教えてください。

 

石原ゆきえさん:

今回の出展では春らしいうつわをテーマにしたいと思い制作しています。

普段作っている白と黒は無機質などちらかと言えば季節感が無いものなので今回はそこから少し離れて春らしい軽やかな雰囲気を感じてもらえるような、ほんのり桜色のうつわを新しく加えて展示する予定です。

護国神社のロケーションと合わせて楽しんでいただけると良いなぁと思っています。

 

 

はしもと:

なるほど。

神社の森の緑と春の器。春そのものな色ですね。

石原さんにとっての春って、どんな季節ですか?

 

石原ゆきえさん:

私にとっての春は生まれた季節ということもあり、1年のうちで最も好きな季節でもあります。

寒い冬が終わり日ごとに暖かくなるにつれ、何か新しいことを始めたくなるわくわくするような感覚をいつも感じさせてくれる季節です。

 

はしもと:

最後に。今回の小屋企画「わたしと本」へのご参加ありがとうございます。

石原さんの本棚からの一冊。どんなものか気になります。

 

 

石原ゆきえさん:

私はガブリエル・バンサンの「アンジュール」という絵本を出すことにしました。

この本は以前友人の家に遊びに行ったときの見せてもらいとても心惹かれた1冊です。

絵本とはいえ、文字は一文字も無く、鉛筆のデッサンだけで物語のストーリーが感じ取れる表現力の素晴らしさ、ラフなデッサンでありながらもその絵の中から登場する人物の喜怒哀楽までも感じられる表現力。

ものづくりに携わっている私にとってとても大切な原点だと感じさせてくれる本なのです。

 

はしもと:

ありがとうございました。

みなさんの今年の春は、どんな季節ですか?

ふっと突き動かされる出会いが、春の護国神社でみつかりますように。

 

 

 

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Q&A 2018.04:KOV CAFE / 寺嶋綾子

 

 

2018年春季A&C静岡手創り市出展者とスタッフによるQ&Aをお届けします。

ご来場前にご覧いただけたら幸いです。

 

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Q&A 2018.04

 

エリアFー15出展

 

大阪クスクスカレーコブカフェ

https://kovcafe.com/

 

 

担当スタッフ

松村

 

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今回、初出展の大阪クスクスカレーコブカフェ  小藪貴士 さんにお話を伺いました。

 

松村(以下、松):

はじめまして、よろしくお願いいたします。最初に自己紹介をお願いします。

 

KOV CAFE  小藪さん(以下、小藪さん):

普段は、キッチンカーで関西一円を中心に、無農薬玄米カレーをお届けしているコブカフェです。

当店は、美味しさだけでなく、安心と安全も追求しております。

1時間じっくりあめ色になるまで炒めた国産玉ねぎを使っており、旨味が抜群。

甘口のカレーもあるので、お子様でも安心して召し上がっていただけます。

もちろん、余計な保存料や着色料は使ってません。

 

私は、薬膳コーディネイターとスパイス香辛料アドバイザー、二つの資格をもっており、市販のルーを使わず、独自にブレンドしたスパイスのこだわりカレーを提供しています。

今回は、無農薬玄米を使用しないため、クスクスを提供をします。

 

クスクスはモロッコなどではポピュラーな食材で、世界最小のパスタとも呼ばれてます。

小麦粉を小さくしたものでスプーンで食べやすく、お米の代わりとしてカレーのお供にお召し上がりいただけます。

コブカフェでもクスクスで提供することもあり、その際にも好評をいただいてます。

 

松:

KOV CAFEさんのこだわりのカレーと、クスクスとても楽しみです。

続いて、初出展の意気込みをお聞かせ下さい。

 

小藪さん:

今回、初めての出店ですので、緊張しつつもとても楽しみにしてます。

とても気持ち良い場所、主催者、お客様との話を聞いてますので、出店が決まったときはジャンプして喜びました。

最高のカレーをお届けして、お客様に喜んでもらえるのはもちろん、自分たちも最高に楽しめたらと思います。

 

松:

今回、小屋企画「わたしと本」というテーマですが、小藪さんの好きな本について教えてください。

 

 

小藪さん:

漫画ですが、加藤伸吉「バカとゴッホ」。

2000年が初発行なので、すでに18年も前の作品になりますが、今見ても色褪せない作品です。

内容は、バンドと服作りで生きていこうとする若者達の物語ですが、とても熱い作品で読むたびに「自分ももっとがんばれるはず!やろう!」と気合が入ります。

自分が本屋さんで働いてた時、転勤などで店を移った先でも必ずこの作品をおススメコーナーに置かせてもらってました。

全二巻で読みやすいので、ぜひ皆さんに読んでもらいたいです。

特に、モノづくりをされてる方、自分の生き方に迷ってる方に、どうぞ。

 

松:

若者の真っ直ぐな熱を感じられる本なんですね。

本屋さんで働かれていた小藪さんのおすすめであるというところも気になるポイントでした。

ありがとうございました。

 

 

 

 

Q&A 2018.04

 

エリア4−12出展

 

寺嶋綾子

http://tera4.jugem.jp/

 

 

担当スタッフ

鳥居

 

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鳥居:

はじめまして。ARTS&CRAFT静岡手創り市スタッフの鳥居と申します。

まずは、簡単な自己紹介をお願いいたします。

 

寺嶋綾子さん:

奈良県の山の麓で暮らしています。仕事場の窓から入ってくる光や、息抜きに歩いて眺める木々の様子に日々季節を感じながら、うつわをつくっています。

甘い物もお酒も、お茶もコーヒーも好きな食いしん坊を自負しています。今夜は何を食べようかな、と考えながら制作していることもたびたびです。

日本のあちこちに行くことができて、直接使い手さんに会うことのできるクラフトイベントへの出展活動をとても気に入っていて、できる限り続けたいと思っています。

ていねいに、一所懸命やる、というところだけが取り柄といえば取り柄ですが、苦しい時も、お客さまの「大切に使います」などなどの言葉たちに支えられて、頑張ることができています。

 

 

鳥居:

とても素敵な環境でうつわを作られていらっしゃるのですね。

四季の移ろいの中でていねいに作られたうつわだからこそ、あのような質感、絶妙な色合いのうつわが生まれるのでしょうか。

寺嶋さんは何をきっかけにうつわ作りを始められたのでしょうか。またうつわに込める思いを教えてください。

 

寺嶋綾子さん:

陶芸を始めてから長い間、植物のためのうつわをつくっていました。

植木鉢としてのうつわ、花器など。

ほぼ独学で試行錯誤を続けていた私は、人と違うことをやらなくては、と思い込んでいました。

けれども2011年、きっと多くの人がそう気付かされたように、普通の毎日がどれだけ幸せなことなのかを改めて思いました。

普段の暮らしの中にあたりまえのようにある、素直にそういうものをつくろう、と思いました。

普通の毎日の暮らしを大切にしたい、してほしいという気持ちで食にまつわるうつわをつくり始めました。

その過程は自分の暮らしを見つめなおす時間でもありました。

つくること、暮らすこと、食べること、生きること・・・今もずっと考え続けています。

 

日課の犬との散歩途中に眺めるご近所のささやかな畑、夏みかんが重そうな木、いちじくの木の甘い匂い、旅先の海近くの潮の匂い・・・とても有難い気持ちになります。

うつわは季節ごとの自然の恵みを美味しくいただくためのもの、と思っています。

うつわの色に自然界の美しい色彩が重なったとき、手に馴染む質感に心が和むとき、陶器もまた自然のものから出来ているのだなと感じます。

私のうつわは少々粗めの土を使っているので貫入(細かいひびもよう)が入っています。

お茶の色が染み込んで表情が変化する、という特徴を持っています。

茶渋も付きやすく、使い始めのうちは水分がうつわの外側に染み出してくることもありその点では扱いにくいと言えるかもしれません。

でもそのようなことも含めて、陶器の特性を知って、面白がりながら使い続けて共にした年月を愛着として大切にしてもらえたらなと思っています。

今も、食のうつわに取り組み始めたときの気持ちは変わらず自分の中心にあります。

日々の美味しい、楽しい、ほっとする場面が幸せな記憶として心に残るといいなと思います。

その傍らに静かに存在するうつわでありたいと、ひとつひとつ丁寧にかたちづくり、やさしい色と手触りになるように時間をかけて仕上げています。

 

鳥居:

震災をきっかけに、植物のためのうつわから、日々の暮らしの中で季節を味わうためのうつわ、に変化していったのですね。

寺嶋さんの想いと、暮らしの中で感じた色が溶け合い、あのようなうつわの色が生まれるのだな、ととてもしっくりきました。

人がふとした瞬間に思い出す幸せな記憶には、大切な人達と囲んだ食卓があると思います。

その記憶のワンシーンに寺嶋さんのうつわが在ったら、嬉しいですね。

 

では最後に。「わたしと本」の企画にご参加いただきありがとうございます。

お持ちいただく本の紹介をお願いいたします。

 

 

寺嶋綾子さん:

本のタイトルは「大きな森の小さな家」です。

今回の企画を知ったときに、まず頭に思い浮かんだのがこの本でした。

この本はたぶん10歳くらいのときに親がプレゼントしてくれたのだと思います。

はっきり覚えていないのですが・・・当時はそれほど夢中になったとか、大好きな本だったとかいう記憶も無くこの本のことは長い間忘れていたと思います。

でも、何度も引越しした際にもこの本はいつも当然のように連れて行きました。

大人になって、折に触れこの本のことを思い出すようになりました。

工夫すること

家族で力を合わせて生きること

自然との共生

知恵を伝え残すこと

きちんとすること・・・・・

いつの時代も基本になる大切なこと、いろいろ。

読み返しては、自分には全然できていないけれど憧れるなぁと思います。

アメリカの開拓時代を生き抜いた一家のお話は子供の私の心の奥にしまいこまれていたんだなと思いました。

時が経つに連れ私の中で存在感を増してゆく、不思議な本です。

 

鳥居:

時間の流れと共に存在感が増す本。

読むたびに大切なことを思い出させてくれる本。

寺嶋さんにとって一生ものの本になりそうですね。

Q&Aはこちらで以上となります。

寺嶋さん、ありがとうございました。

 

_

 

どのようなうつわに会えるのか、本当に心が踊ります。

手創り市に足を運んでくださる皆様、ぜひ寺嶋さんのうつわに直接触れ、色の奥にある情景を想像してみてください。

一味違った楽しみ方に出会えるかもしれません。

 

 

 

 

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Q&A 2018.04:anchor / HUIS

 

 

2018年春季A&C静岡手創り市出展者とスタッフによるQ&Aをお届けします。

ご来場前にご覧いただけたら幸いです。

 

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Q&A 2018.04

 

エリア5−3出展

 

anchor

https://www.facebook.com/cuissonanchor/

 

 

担当スタッフ

さとう

 

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さとう:

今回私はanchorの藤田さんにQ&Aをお願いしました。

申込書で見たお菓子の写真と、ある言葉に惹かれ声を掛けました。

anchorさん、まずは自己紹介をお願いします。

 

anchor 藤田さん:

静岡市清水区で、小さな洋菓子店を営んでおりますanchorと申します。

毎日色んなことに頑張っている大人の方に向けて、日々の暮らしが少し楽しくなるような、そんなお菓子を提供したいと考えて、小さな店内に、ケーキや焼きタルトにスコーン、焼き菓子など、たくさんのお菓子を並べております。 

 

さとう:

今回「春をたのしむ」をコンセプトに、五感で春をたのしめる洋菓子が並ぶと伺いました。

その言葉を目にした瞬間に「なんじゃこりゃ!」と内から興味が湧き出ました。

 

開催前に「五感で春をたのしめる洋菓子」について教えてください。

 

anchor 藤田さん:

「春」というのは、私たち日本人にとって、特別な季節のような気がします。

桜が咲き、出会いと別れがあり、節目の季節となる。

そういう「春」をテーマにして、春の護国神社だから楽しんでもらえるお菓子を並べたいと考えました。

私たちは食事をする時、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を統合的に使って、美味しさを感じると言われています。

ですので、今回は、様々なアプローチで、「こんなところにも春が!」と「春」を感じてもらえる洋菓子を提案したいと思います。

 

 

深い緑色の「本山茶のタルト」は、その佇まいと、抹茶の苦味で、すっと背筋を伸ばしたくなるような春の緊張感を表しました。

「いちごのタルト」は、焼き込んだ苺の甘酸っぱさ、アーモンドのクラックランの、カリカリッとする音、淡いピンク色に、春のワクワク感を詰め込みました。

 

 

「ピスタチオのマドレーヌ」は、新緑を思わせる緑色に、ふわっとした食感の、春のやさしい印象をまとわせました。

「桜のフィナンシェ」は、 the日本の春の花、「桜」をご堪能いただければ、と思います。見た目の愛らしさだけでなく、鼻をぬける桜のリキュールの香りが華やかです。

その他にも、色々とご用意しますので、春の風に揺られ、ざわめく護国神社の森の中で、五感で春をたのしんでいただけたら、と思います。

 

さとう:

どれも美味しそうですね。視覚が刺激され、特に気になるのは2つのタルト。お茶と一緒にいただきたいですが、どんな飲み物との相性が良いかそんな会話も楽しみたいです。

私は春をテーマに作られた洋菓子をあまり見たことがないので、今年の春の楽しみが増えました。

 

さて、最後に。

小屋企画の1つ「わたしと本」へはどんな本をお持ちいただくのでしょうか?

 

anchor 藤田さん:

本は、本当に読むことが少なくて、今でもお菓子関係の雑誌くらいなのですが唯一、はっきりと記憶しているのが、子どもの頃に読んだ「ぐりとぐら」です。

 

 

野ネズミが、大きな卵を見つけて大きなカステラを作るお話ですが、子どもの頃、自分だったら何を作ろうと、とてもワクワクしたのを覚えています。

まだまだ体の小さかった子どもの頃の僕にとって、「大きな卵」というのが、とんでもなく夢の詰まったものに感じたのだと思います。

そして、それを使って料理して、食べられるって夢のような話ですよね。

実際、小学生になってどんぶりいっぱいの茶碗蒸しを作りました。茶碗蒸し大好きなので。

たくさんの卵を使って作った大きな茶碗蒸しは幸せの味がしました。

昔も今も、やはり食べることも作ることも大好きで、小さい頃から変わらないんだなぁと思います。

 

さとう:

私も本を読むことは少ないです。

そして私もぐりとぐらが好きで、大人になってから買いました。あの「大きな卵」が本当に良いです。

「自分だったら何を作ろう」と考えるのはお菓子の作り手、anchorの藤田さんならではでしょうね。

anchorさんが作った茶碗蒸しが食べたい…なんて考えてしまいましたが、“小さい頃から変わらない”そんなことはいくつかあると思います。

変わらないものもあれば変わるものもある、みなさんにとってはなんでしょうか。

「ぐりとぐら」は多くの人が手に取ったことのある絵本だと思います。本の栞に添えられるanchor 藤田さんのコメントと共にもう一度読みたいと思います。

 

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anchorの藤田さん、ありがとうございました。

会場をぐるっと回って春の静岡手創り市を楽しんでくださいね。

 

 

 

 

Q&A 2018.04

 

エリア1−11出展

 

HUIS

http://www.1-huis.com/

 

 

担当スタッフ

高山

 

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高山:

はじめまして。ARTS&CRAFT静岡手創り市の高山です。

まずは簡単な自己紹介をお願いします。

 

HUIS 松下:

静岡県浜松市で「遠州織物」を使用した衣服を制作しています。

HUISの生地は、シャトル織機という昔ながらの機械で織られていて、

とても細い糸を超高密度で織られているのが特徴です。

それだけ糸量も使い、時間もかかる高価な生地ですが、

他にはない独特の風合いや肌触りの良さを実感していただけるものです。

 

 

高山:

自分は静岡に在住しているのですが、

「遠州織物」に触れる機会は正直少ないです。

こういった情報を知り、理解した上で、改めて会場で触れてみたいと思います。

多くの皆さんにも触れて頂きたいですね。

次に、今回の出展に際して意気込みをお聞かせ下さい。

 

HUIS 松下:

HUISにとって、春は特にご提案したいものが揃うシーズンです。

羽のように軽いウォッシャブルウールを使ったロングカーディガンやシャツ、

ふわりとしたコットンを使ったスカートなどを新しくお作りしています。

また、植物の色素で糸を染めた「ボタニカル・ストール」には

これまでのサクラ・クチナシに加え、ひまわり・タチアオイが加わりました。

こちらのストールの生地は、「つなぐ、ワークショップ」にも

ハギレの生地を提供させていただく予定ですので、

色合いや肌触りをぜひ楽しんでください。

 

 

高山:

多くの作品楽しみです。

会場で、触れることができるのを楽しみにしています。

「つなぐ、ワークショップ」への参加も、ありがとうございます。

来場者の皆さんにハギレを上手く使って頂きたいのはもちろんですが、

肌触りなども体感してもらえると良いですね。

 

最後に「わたしと本」へ参加いただく事となりましたが、どんな本をお持ちになりますか?

 

 

HUIS 松下:

児童書のひとつですが、「ふたりは いつも」(アーノルド・ローベル:作 三木卓:訳)

を選ばせていただきました。

がまくんとかえるくんの素敵なお話がたくさん詰まっています。

大好きな誰かに甘えられることや、思いやること、受け入れてあげられることは

とても幸せなことです。

本を開くと私は、ふたりにいつもほっこりとしてしまいます。

親友、恋人、夫婦や家族など、読む方によって連想する人は

きっとさまざまではないかと思います。

 

高山:

ありがとうございます。

これでQ&Aは以上となります。

 

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HUISさんの生地は、今回出展ブースだけでなく、

「つなぐ、ワークショップ」でも触れる事ができます。

是非、皆さんに触れて頂き、肌触りを体感して頂ければと思います。

また、「わたしと本」にも参加して頂きますので、

「ふたりは いつも」を探して読んで頂き、

少しでもHUISさんの人となりを感じて頂ければと思います。

 

 

 

 

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Q&A 2018.04:南裕基 / 杜屋

 

 

2018年春季A&C静岡手創り市出展者とスタッフによるQ&Aをお届けします。

ご来場前にご覧いただけたら幸いです。

 

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Q&A 2018.04

 

エリア1−6出展

 

南裕基

https://www.instagram.com/minamiyuuki/

 

 

担当スタッフ

さとう

 

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さとう:

今回私は木工作家の南裕基さんにQ&Aをお願いしました。

申込書で見た漆を使った作品と、ある言葉に惹かれ声を掛けました。

南さん、まずは自己紹介をお願いします。

 

南裕基さん:

愛知県蒲郡市で木のお皿、カトラリーを中心に制作しています。

「どんな日でも、食事をする時間は、素敵な時間であって欲しい」

そんな時間を木のものたちが作り出してくれると嬉しいなと、そんなふうに考えながら一つずつ形にしています。

 

さとう:

「どんな日でも、食事をする時間は、素敵な時間であって欲しい」という言葉。私には無い考えで、心に止まりました。

食事や食に対して何か南さんなりの思いがあるのでしょうか?

 

南裕基さん:

 

 

木の質感や温かさはきっと安心感をもたらしてくれる、そういったものがより身近にあるといいなと思い、毎日必ず使うものを作っています。

そして、楽しいこと、、つらいこと、いろいろある毎日でも、食事をする時間はホッと出来る時間であればいいなと。

木のものでなくてもいいです、お気に入りのものを使うことで、ほっと出来る時間があって欲しい。

楽しい気分の時は、より充実した時間になって欲しいという思いがあります。

それは、私が児童福祉という分野で子どもと母親に関わる中で、いろいろな状況を抱え、張りつめた緊張感の中にいる人たちをみてきて、そんな緊張感を一瞬でも和らげる時間があればいいな考えたことがきっかけの一つです。

自分が見えている世界はほんの一部分だと思いますが、見えていない世界のいろいろな状況の人たちにもそんな時間を、送ることが出来れば素敵だなと思って、「括弧」の言葉を書かせて頂きました。

 

さとう:

私は南さんと少し似ていて、楽しい時と云いますか人と一緒に居る時間は楽しいものでありたい・あって欲しいというような思いが小さい頃からあります。

ですが食事の時間については南さんのように考えたことがありませんでした。「美味しいものを食べたい」が大前提で、それしかまだなさそうです。

 

続いて、作品について。

漆については最近始められたとのことですが、きっかけや制作について教えてください。

 

南裕基さん:

 

 

漆を始めたきっかけがあるわけではないですが、いつも思っているのは、いろいろ試しながら1つの形になっていくといいなということです。

その形というのがどういうものになるのかまだいろいろ試している段階ですが、どのようになっていくのか自分でも楽しみながら制作しています。

 

さとう:

きっかけは特にないとのこと。

私が最近、漆という素材に興味を持ち始めたので気になって聞いてしまいました。

いろいろ試し、自分でも楽しみながら制作をされている南さん。

まだちゃんとお話させていただいたことが無いのですが、柔軟性を持ち合わせているのだと感じました。

 

さて、最後に。

小屋企画の1つ、「わたしと本」へはどんな本をお持ちいただくのでしょうか?

 

南裕基さん:

本屋さんに行くと不思議と自分が求めている本に出会うことがあって、この本もそんな時に出会った本の1冊です。

 

 

『自分の中に毒を持て』岡本太郎

 

漆にしてもそうですが、躊躇して踏み出せないことがあったり、行動出来ない時があります。

理由は些細なことの場合が多いですが、そんな時に行動を起こすきっかけになったり、忘れていたことを思い出させてくれたりと後押しをしてくれるアイテムに本がなっているように思います。

そういったきっかけになる言葉は、後になってみると大した言葉でないこともあるのですが、大切にしたいので、線を引いたり、ページを折ったり、チェックします。

人に見せるのは恥ずかしいものになっているので今回は、そうなっていないものを出そうと思いこの本にしました。

 

さとう:

私はあまり本を読まないのですが、知っている人から聞く本は興味を持ちやすいです。

私は線を引いたり、ページを折ったり、したことがほぼ無い…です。そうなっているものを見てみたいとお話を伺って思いましたが、今回は残念ながら別のものとのこと。

自分の中に毒を持て…どういうことなのか、本の内容も、添えられる栞のコメントも楽しみにしております。

申込書の作品写真と書かれていた言葉に興味を持ち、南さんとQ&Aのやり取りをすることで今回の春の開催がより楽しみなものになりました。

早く作品をこの目で見たいのと直接お話できるのを楽しみにしています。

 

_

 

南さん、ありがとうございました。

会場をぐるっと回って春の静岡手創り市を楽しんでくださいね。

 

 

 

 

Q&A 2018.04

 

エリアF−17出展

 

杜屋

http://moriya.chagasi.com/

 

 

担当スタッフ

高木

 

_

 

 

「杜屋」さんを紹介します。

今回は、フードエリア 17番に出展されます。

 

杜屋さんは、静岡県磐田市で焼き菓子やジャムをつくっています。

私のイチオシは、ショートブレッド。

シンプルな焼き菓子ですが、あぁ、これは美味しい...となること間違いなしです。

ぜひ食べてみてくださいね。

では、Q&Aです。

 

__________________

 

 

高木:

Q&A宜しくお願いいたします!

まず、自己紹介をお願いします。

 

杜屋:

郷里の宮城県から結婚して静岡県に来て、

自宅キッチンを改装した無店舗菓子工房で焼き菓子とジャム作りをしています。

結婚前に長野県の山村の焼き菓子工房に居候して、

畑仕事や瓶詰めなどの保存食作り、

焼き菓子の製造通販の仕事のお手伝いをしながら半自給自足生活を体験しました。

 

その後、温暖な静岡に引っ越してきて、

柑橘類の種類の豊富さに驚き、

ジャムの中でも柑橘類を使ったマーマレード作りの魅力を知りました。

 

静岡に来てから、

自宅近隣と長野県の山村に畑を借りて

様々な果樹を農薬や化学肥料を使わずに自然栽培しています。

近年は自家栽培果実のジャムのラインナップがだいぶ増えてきました。

 

 

高木:

ありがとうございます。

畑を借りて、素材から自然栽培で作ることもされていて...

それだけでも、こだわりは感じますが、

杜屋さんの”つくること”に対するこだわりを教えてください。

 

 

杜屋:

素材の力を活かすことを目指しています。

お菓子は膨張剤で膨らませるのではなく、

卵やバターなど素材の泡立て方混ぜ方を工夫し空気の力を利用すること。

ジャム・マーマレードは増粘剤でとろみをつけるのではなく、

果実自身に含まれる成分を活かすこと。

 

また、なるべく余計な添加物や薬の力に頼らないで作ることを心掛けています。

焼き菓子にはポストハーベストの心配のない地元静岡県西部産の小麦粉を使い、

ジャム・マーマレードは自家栽培の無農薬果実、国産減農薬の果実を中心に

国産果実と国産砂糖を使って作っています。 

   

 

高木:

具体的にありがとうございます!

余計なものは入れず、作り方を工夫し、使う素材を活かしきろうと試みる。

工夫には際限がないので、素材を活かしきることに終わりはないですが、

終わりがないからこそ、面白いんですよね。   

杜屋さんのつくるものが、シンプルながらも、しっかりと美味しいのは、

これらのこだわりがあるからですね。

杜屋さんのブログで色々紹介されていて、一つ一つ興味深いです!

 

   

高木:

では、最後に小屋企画「わたしと本」でお持ちいただく本について教えてください。

 

 

杜屋:

お気に入りの本は色々ありますが、

今回選んだ本は、「魔女入門〜暮らしを楽しくする七十二候の手仕事〜」です。

 

 

数年前に旅先の京都の本屋さんでたまたま見つけました。

1年を12か月、二十四節気、七十二候と区切り、

季節ごとの風物とその季節ならではの手仕事について紹介しています。

こんな風に季節を愛でながら毎日暮らしていければいいなと憧れました。

今年は2月に自家製糀の味噌作りをしたので、

6月には梅仕事、梅干しや梅肉エキス作りをしたいです。

 

_

 

ご紹介いただきありがとうございます。

コメントから、私のおばあちゃんを思い出しました。

作物を育て、季節ごと色々なものをつくっていました。

開催当日、読ませていただきます。   

Q&Aにご協力いただき、ありがとうございました!

 

 

 

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Q&A 2018.04:YUSHI SOSHIRODA / 鈴木美佳子

 

 

2018年春季A&C静岡手創り市出展者とスタッフによるQ&Aをお届けします。

ご来場前にご覧いただけたら幸いです。

 

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Q&A 2018.04

 

エリア6−4出展

 

YUSHI SOSHIRODA

http://yushi-soshiroda.com/

 

 

担当スタッフ

谷田

 

_

 

 

初出展の【YUSHI SOSHIRODA】十代田さんにQ&Aにご協力いただきました。

 

谷田:

ARTS&CRAFT静岡手創り市スタッフの谷田と申します。

動物のキーリングがとても気になり、ぜひQ&Aでお話を聞いてみたいと思い選ばさせていただきました。

よろしくお願いします!

 

まずはじめに簡単な自己紹介をお願いできればと思います。

 

 

十代田さん:

初めまして、十代田と申します。こちらこそどうぞよろしくお願いいたします!

動物のキーリングから始まったのでとても嬉しいです◎

手仕事だからできる物作りを念頭に2015年ベルリンでスタート。

性別・年齢・国籍に関係なく、物・道具としての枠や固定概念を超えた物を目指しています。

 

 

谷田:

ベルリンでスタートされた経緯をお聞きしたいです。

また、動物のキーリングから始まったというきっかけやエピソードなども伺えればと思います。

 

 

十代田さん:

7年間、インテリアデザイナーとして勤めた後、最初から最後まで自分の手で作る職に就きたいと思い、マイスター制度で職人さんが大切にされているドイツへ渡りました。

色々な国の人々や文化、アートが混在する地ベルリンで様々な職人さんを訪れ、素敵な工房兼お店を持つ革の職人さんに出会い、いつか自分もこんなお店を持ちたいと思いました。

 

動物のキーリングを作りはじめたきっかけは、ベルリンで最初に出来たイタリア人の友達へ好きな動物を聞き、誕生日プレゼントに作ったのが象のキーホルダーでした。

幼い頃からプレゼントで何かを作るのが好きだったので、その延長で他の友人にも好きな動物を聞き、ライオン・キリン・・・と次第に種類が増えていきました。

8種類できた時に、「これ売れるんじゃない?」と友人に言われ、ダメもとでベルリンのお店に売り込みに行き、たまたまオーナーがいて気に入って頂き、そこから全てが始まりました。

最初はお小遣い程度のつもりだったのですが、お客さんにご好評頂いたようで次の週に注文がどっと入り、もっと他の作品を見てみたいと言われ、動物の蝶ネクタイ、動物の絵、コインケースなどができ、全てを掛けて本気で挑戦してみようと思うようになりました。

 

 

谷田:

最初にできたお友達へのプレゼントがはじまりなんて、とっても素敵ですね!

ベルリンから日本へ帰国されたのは何かきっかけがあったのでしょうか?

 

 

十代田さん:

VISAの関係で一時帰国の予定だったのですが、日本の文化や伝統、素材などに改めて惹かれ、日本人だからこそ作れる物作りをもっと掘り下げて製作したいと強く思うようになりました。

一度外に出て戻ってきた時に、改めて日本の素晴らしさに気付く事がとても多かったです。

そして、もともと興味のあった藍染めや茜染め、京組紐を使ったシリーズ、日本の素材や文化から着想した蝶ネクタイなど、次第に日本と結びつく作品が増えていきました。

今後は色々な枠や固定概念に囚われず、性別や年齢、国籍に関係なく言葉がなくても素直に伝わる物作りを目指したいです。

最近は会社やお店などからオリジナル商品の依頼も増えてきて、また違ったやりがいを感じています。

どんな物にしても、誰かに贈るような気持ちを忘れずに1つ1つ丁寧に物作りを続けていけたらと思っています。

 

 

谷田:

"1つ1つが誰かへの贈り物”。まだ写真でしか拝見したことがないですが、十代田さんの作品の優しくて繊細な雰囲気には、たくさんの大切な想いが込められているんだなと感じます。

次に今回の手創り市への意気込みをお願いします。

 

 

十代田さん:

屋外のイベントは今回が初めてなのでドキドキワクワクしていますが、屋外ならではの雰囲気を皆さんと一緒に楽しめればと思っています◎

出店者の皆さまやご来場の方々にお会いするのをとても楽しみにしています!

 

 

谷田:

小屋企画「わたしと本」への参加もありがとうございます。

持ってきていただく本の紹介をお願いします。

 

 

十代田さん:

「高橋歩 著:愛しあおう。旅にでよう。」

物作りの道に進むかを迷っていた時に背中を押してくれた一冊です。

自分にとって何が大切なのか、頭にあったモヤモヤを単純明快に再確認させてくれました。

 

 

谷田:

十代田さんの作品、実際に手に取ることが更に楽しみになりました。

ありがとうございました!

 

_

 

十代田さんの作品は細かいものが多くベーシックな方法では作りづらいため、針を使わず制作しているとのこと。

今回は、一枚の革を伸ばしながら形成しているという動物の型紙も持ってきてくださるそうで、ご本人も"この型紙がこの動物に!?”と見ていて面白いのだとか。動物たちの生まれる前の姿、どんなカタチなのでしょう?

みなさまもぜひ、ブースに足を運んでみてくださいね。

 

 

 

Q&A 2018.04

 

エリア4−3出展

 

鈴木美佳子

https://www.instagram.com/suzuki_mikako0077/

 

 

担当スタッフ

中山

 

_

 

 

中山:

はじめまして。ARTS&CRAFT静岡手創り市の中山です。

まずは簡単な自己紹介をお願いします。

 

鈴木美佳子さん:

長野県松本市で陶磁器を制作しています。

しばらく陶芸の仕事から離れていたのですが、昨年春に松本市に移住し(山の中です!)、制作を再開しました。

日々の生活で普通に使える器が作りたいと思って制作しています。

今までは陶器のみの制作でしたが、今回は磁器ものも少し作ってみました。写真にあるお箸置きには、呉須と言う顔料で線画を描いてみました。

 

以前、雑誌のカットやパンフレットのイラストなどを描く仕事をしていました(ほそぼそですが)。

が、ある出版社から依頼されていたカットのサイズを間違えていて描き直し!同時に代理店から受けていたパンフレットの絵にもダメ出しがきて、何だか突然白い紙恐怖症!になり描くことが出来なくなりました。と書くとかっこ良く聞こえますが、単に才能が枯渇したのだと思います。

器ももともと好きで陶芸を同時期から習っていましたので、絵がダメなら陶芸に…と、始まりは絵から逃げてのことだったのですが、今だに土から器を制作することを飽きもせずに続けられているので、ちょっとホッとしています。

 

今回出展するお箸置きやマグなどを入れる白い紙のハコに、久しぶりに絵を描いてみました。絵と言っても模様みたいなものですが。やはり絵筆や絵の具はいいですね。

器にも私らしい線が描ける日を夢みて制作に励んでいます。今回の出展に間に合うように頑張ります!

 

中山:

器の絵には今までの人生が詰まっているのですね。

器の線もハコの絵もとても心地よく感じます。

今回、初めての出展となる鈴木さん。出展への意気込みをお願いします。

 

鈴木美佳子さん:

「毎日使う器、毎日作る器」が仕事を再開した昨年春からのテーマです。毎日の食事やお茶の時間が楽しくなるような器を展示できたらいいなと思っています。

久しぶりの野外のクラフトフェアです。大きな樹木の下での展示(勝手に想像しています。)気持ち良さそうです!また、手に取っていただいたお客さまが、どのように使うのかなどの会話のやり取りも楽しみにしています。

 

中山:

春からの新しい生活に寄り添う、毎日使いたい器。

ぜひ鈴木さんとお話ししながら手に取ってみたいと思いました。

 

「わたしと本」の企画にもご参加いただきありがとうございます。

どんな本を選ばれたのでしょうか。

エピソードも合わせて教えてください。

 

鈴木美佳子さん:

アーノルド・ローベル作「どろんここぶた」を選びました。

小さい頃たくさんの絵本の中から、お昼寝前に母に読んでもらう本としてかならずこの絵本を選んできたそうです。

今回改めてこの絵本の何がそんなに好きなのだろう?と考えました。絵本としては小さめのサイズ、装丁、紙質も文句無しに素晴らしいのです。もちろんアーノルド・ローベルの線画も完璧です!

が、私が一番心惹かれたのは「どろんこ好きなこぶた」という主人公設定です。私も小さい頃から「どろんこ」に執着していたので、このこぶたの気持ちがすごく分かる!のです。

  今の私の一番のどろんこは、磁器を水挽きしたときに出る磁土のドベ(どろんこ)です。白くてとろりとしていて、もう、うっとりです。

どろんこの話はともかく、このお話はハッピーエンドで楽しいお話です。こぶたの表情もくるくる変わってとても可愛いです。鼻ぺちゃの私の娘にちょっと似ています。

子供にも大人にもオススメの絵本です。

 

中山:

鈴木さんのうっとりしているドベはどんな質感なのだろうと妄想が膨らみます。

鈴木さん、ありがとうございました。

 

_

 

春の護国神社の木々のもと、鈴木さんの器や絵のハコが並ぶのが楽しみです。

皆さんも、ぜひブースへ足を運んでお話ししてみてくださいね。

 

 

 

 

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Q&A 2018.04:小野銅工店 / 鈴木萌子

 

 

2018年春季A&C静岡手創り市出展者とスタッフによるQ&Aをお届けします。

ご来場前にご覧いただけたら幸いです。

 

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Q&A 2018.04

 

エリア5−6出展

 

小野銅工店

https://www.facebook.com/onodoukouten

 

 

担当スタッフ

荒巻

 

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今回、わたしは小野銅工店さんにQ&Aをしました。

ご覧いただけたら幸いです。

 

==========

 

 

荒巻:

まずはじめに、自己紹介をお願いします。

また小野さんが現在の活動(ものづくり)をすることになった経緯を教えてください。 

 

 

小野さん:

静岡県の沼津市で小野銅工店の三代目で育ちました。

銅工店とは昔でいう錺職人なのです。祖父は神社・寺・住宅の銅飾り物から銅製品を作っていました。

もちろん銅版葺の屋根仕事もやっており、父はその祖父の仕事を受け継いで行きました。

私は、会社勤めという中で生きていくことが苦手だということに20歳ぐらいに気づき、学校を卒業すると父のもとで屋根仕事をする様になりました。

今作っている鍛金の作品も祖父の頃ではごく当たり前の技術でしたが、安価な工業製品に押されて父の頃にはできる人もいなくなってしまいました。

ただ県下でも少数ですができる人が残っていたので、ほんの1週間ですが銅板を叩くという基本の基本を教えてもらうことができました。

これは今から思うと、制作する技術の基本を見て手で叩いて教えてもらっていたんだという事がわかります。

余談ですが、昨年富士のクラフトでスプーンを作ってくれた女の子がその教えてくれて人の曽孫だったことがありました。

縁というのは必ず回ってくるものなのでしょう。技術もです。

 

仕事をしている中で、どうしょうもなく自分のものが作りたい気持ちになってきました。

人の描いた設計図から作るのでなく自分の描いたものが作りたくなってきました。

いろんなものに手を出して見ましたがどうもしっくりこないまま過ごすうちに、美術館で古代の金細工のカップを見たとき、ああこれはどうして道具もないのに作ったのか考えて見たのです。

 

そこで叩きを教えてくれた人と、祖父の仕事をしていた時の姿を思い出して、ああすぐそばにあったんだと思い出したのです。

古い祖父と父が使っていた道具を引っ張り出して何もわからず叩いて見たのが始まりでした。

鍛金のやり方は全て自己流というか自分で失敗しないと身につかないという理屈で叩いて作っています。

自分だけでやりたいんだというのが作り出す源なのです。

これがこの活動に入るきっかけです。

 

 

荒巻:

最初は家業を継いで、そこから今の活動がはじまったのですね。

「どうしょうもなく自分のものが作りたい気持ちになってきました。」という一文にとても惹きつけられました。 

さて、ふたつめの質問になります。 

小野さんのブースで行なわれているワークショップでは、こどもからおとなまで参加しているのがとてもいい景色だなあと思います。

小野さんにとってワークショップを開催することは、どんな想いがあるのでしょうか。

想いというと少し抽象的かもしれませんが、ワークショップを開催している理由や考え、ワークショップを通して小野さんが求めているもの。

そんなことを聞かせていただけたら幸いです。

 

 

小野さん:

やり始めたきっかけは、今から15年ほど前に建築の組合で中学校を回って技能体験をしてもらう事をしてました。

それは銅板のヘラ出しという技能です。

鍛金活動を初めた頃しばらくは販売だけでしたが、何か面白くないです。

コミュニケーション、会話があまりないんですね。そこで思い出したのが技能体験をしていた事です。

何か作ってもらおう、ヘラ出しだとやっている人もいる。

鍛金を始めた頃、自分で使うスプーンをいくつも作っていた事を思い出し、そうだこれを作ってもらえればいいのかも。

これが最初の思いつきです。なんでもやっておくとなんかの役に立つんですね、無駄だと思えることが無駄でなかった。

問題は初心者に作りやすい方法を考えること、どう説明したらいいのかやりながら工夫をしました。

デザートスプーン、カレースプーン、ふつうのスプーンとだんだん種類も増えて、今年からフォークも二種類やることにします。

 

なぜワークショップをやるのか。

ズバリ、平たい板からスプーンの形を作り上げた時の驚いた笑顔を見たいからです。

特に子供達、初めて金槌を持った時の不安げな表情からできた時のにやりにやりという顔に変わった瞬間は

作ってくれてありがとうと感じます。

少し自分の手がいろんなものを作り出すことができるんだという自信を持って欲しいんです、おじさんは。

座っている椅子から飛び上がる子、嬉しくて自分の大切にしている松ぼっくりや石・棒切れ・お菓子をお礼に手渡してくれる子がいます。

捨てられません、私の宝物でもあるから。

こちらがワークショップで作ってもらうだけでなく、形の無い大きな贈り物を交換しているという関係がとっても好きです。

お兄ちゃんが最初にスプーンを作り、次の年に下の弟を連れて自分が教えながら作る兄弟や姉妹が何組もいます。

またお母さんや弟妹に作ってやるんだという子も多くいました。これってとってもいい家庭なんだいいなあと思います。

こちらが子供達からいただける贈り物なんだと思いつつ毎回やっています。

そして、親御さんはじっと見ていてください、上手に自分だけのものを作ることができます。

毎回、今日はどんな子や人が来てくれるのか楽しみなのです。

 

 

荒巻:

ワークショップを開催する理由。

とてもあたたかい気持ちになりました。

『形のない大きな贈り物を交換しているという関係』という言葉に、今まで感じていた小野さんのブースにある、優しい空気に納得がいったといいますか。

小野さんのワークショップを通して生まれるものが、とてもあたたかく、心地のよいものだからこそ、たくさんの方が参加してくださるのですね。

それでは、これが最後になります。

今回、春季小屋企画「わたしと本」に参加くださり、ありがとうございます。

(小野さんはその中の、つくり手とつくる図書館『わたしと本』に参加くださいます)

当日お持ちいただく本はどんな本なのでしょうか。

 

 

小野さん: 

持っていくのは「梅原猛著 / 井上博道写真 羅漢(らかん)淡交新社刊」

わたしが二十歳の頃に出会った本なのです、古い本です。

写真もモノクロですがこれが奥深さを出していいのです。

この本との出会いは、自分という存在に持て余しどんどん他の人たちとかけ離れていく自分に自信がなくなりつつある時でした。

きっと一人になることで、誰からも肯定されないことに不安になっていたんだと思います。

 

この本の終わりの章に紹介されている伊藤若冲・木喰はまだほんの一握りの研究者にしか知られてない存在でした。

梅原猛は若冲についてこう書いています。

 

 

__________ 

 

若冲は知己を百年の後に求めるといったという。

彼は全くの孤高、誰一人彼の精神の奥にあるものを理解しようとしなかったのである。

 

__________ 

 

この本を購入して帰りの電車の中でこの文章に触れた時、涙が溢れてきました。

自分のことは自分にしかわからないんだ、だから自分ともう一人の自分とで生きて行けばいいのだ。

それからちょっと疲れた時は何度も読み返して、人と自分とは違うことが当たり前なので

真っ直ぐいくのもいいし、曲がりながらいくのもいいし、くるくる回っていくのもいいしと考えてみることにしてます。

 

ここで紹介されている羅漢さんには全て会いに行きました。

中でも京都八木の清源寺にある木喰の十六羅漢は一昨年も行きましたが四十年前に行った時と変わらなくありました。

形のとらわれることなく自分の思うままに姿を表現してあるのが自分の中の物を作ることに物凄く影響を与えてくれているんだと納得しています。

彼らは八十過ぎまで製作していたのですが、自分にはできるんだろうか?

 

どうでしょうか、 この本に出会ってよかったです。

 

荒巻:

ありがとうございます。

自分に迷うとき、小野さんの支えとなってくれた本なのですね。

わたしも当日、手にとって読んでみたいと思います。

 

_

 

今回小野さんにQ&Aをさせていただいて、とてもあたたかで楽しいやりとりをさせていただきました。

ぜひ皆さんも会場のブースはもちろんですが、「わたしと本」に置かれた本を通して、小野さんのお人柄に触れてみてくださいね。

 

 

 

 

Q&A 2018.04

 

エリア6−8出展

 

鈴木萌子

http://suzukimoeko.tumblr.com/

 

 

担当スタッフ

齋藤

 

_

 

 

 

齋藤:

今回わたしは鈴木萌子さんにお話を伺いました。

先ずは自己紹介と作品についての紹介をお願いいたします。

 

鈴木萌子さん:

千葉県出身、絵描きです。主にアクリル絵具を使って植物のような絵を描いています。植物をそのまま写生するのではなく、植物を取り巻く小さくて大きな世界を描いてみたいと思っています。

2015年のA&Cから手創り市などのクラフトイベントに出展するようになりました。絵具を使って手描きしたアクセサリーなどを制作しています。

小さなブローチなどを作るときは、ブローチとしての可愛さと、絵としてのスリリングな要素が同居するような作品を心がけています。

絵でもアクセサリーでも、見る人にとって小さな宝物になるようなものを届けたいと思って制作しています。

 

齋藤:

つづきまして小屋企画の「わたしと本」にご参加いただきありがとうございます!

作家さんがどのような本がお好きなのか、お客様もスタッフもすごく気になるところですが・・・今回お持ちいただける本の紹介をお願いします。

 

鈴木萌子さん:

<岡本太郎  「今日の芸術」>

 

展示を見に行った本屋さんで、ちょっと立ち読みのつもりが気づいたら30分くらい経っていて、夢中になってしまった本です。

昭和30年の本ですが、今の時代にも通じる日本社会に対する考察と、芸術に対する岡本太郎の考えが詰まっています。

“過去のできあいのイメージにおぶさるのではなく、豊かな精神で自分たちの新しい神話・伝説をつくるのが芸術であり、また生活なのです。”

“私はこの本全体をつうじて、あなたじしんの奥底にひそんでいて、ただ自分で気がつかないでいる、芸術にたいする実力をひき出してあげたい。それがこの本の目的なのです。”

絵を描くことのなかった人を含むすべての日本人に向けて、芸術への向き合い方をわかりやすく、あつく語ってくれています。

私もたまに開いては新たな発見を得たり、絵を描く勇気をもらったりしている1冊です。

 

 

齋藤:

岡本太郎さんの本、実に気になります・・。

時間を見つけて覗かせていただきますね!

最後になりますが今回の出展にあたっての意気込みをお願いします!

 

鈴木萌子さん:

気づけば、3年ぶりのA&C。妊娠出産のためにしばらくご無沙汰しておりましたが、ようやく新しい家族と また護国神社の緑の中で作品を展示できることを嬉しく思います。

子育てしながら制作する中で、ブローチひとつひとつも、たくさんの我が子のように思いながら、それぞれの良さを引き立てるように作るようになりました。

静岡の皆さんの心にぴったりとくる子に出会える場となればと思います。きらきら木漏れ日の下で、久しぶりお会いできるのを楽しみにしております!

 

齋藤:

新しい家族が増え 制作への向き合い方にも変化があったとのことで、今回の護国神社ではどんな作品が並ぶのかとても楽しみにしてます!

春の景色に溶け込む素敵な空間が目に浮かびます・・

みなさんぜひ鈴木萌子さんのブースにも足を運んでみてください。

鈴木萌子さんありがとうございました!

 

 

 

 

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Q&A 2018.04:大隅新 / 土のフジワラ

 

 

2018年春季A&C静岡手創り市出展者とスタッフによるQ&Aをお届けします。

ご来場前にご覧いただけたら幸いです。

 

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Q&A 2018.04

 

エリア3−14出展

 

大隅新

 

 

担当スタッフ

名倉

 

_

 

 

今回、私は岐阜県で作陶をされる「大隅新」さんにQ&Aをしました。ご覧ください。

 

名倉:

まずは自己紹介よりお願いします。

 

大隅新さん:

作陶は岐阜県多治見市でしています。

作っているものは主に粉引と瑠璃釉のうつわです。

土に逆らわない素直な形を意識しています。

想像していないこと、ハプニングなども面白いなと思いながら作っています。

 

 

名倉:

土に逆らわない素直な形。印象的な言葉ですね。

さて、次に今回の出展にあたっての意気込みを訊かせてください。

 

大隅新さん:

毎回作るたびに、少しでも、自分の中で新しいことにチャレンジしようと思い作っています。

今回は友人から呉須をいただいたので、少しですが染付の作品を出そうと思っています。

 

 

名倉:

染め付けの作品。

素直な造形に沿ったゆるやかな線が描かれているように感じました。

実際に手にとってみたいですね。

 

最後に。今回「わたしと本」で展示される本の紹介をお願い致します。

 

大隅新さん:

さくらももこさんの「神のちからっこ新聞」という本です。

さくらももこさんといえば、ちびまる子ちゃんを知らない人はいないと思いますが、この本が好きという人は少ないかなと思います。

自分もちびまる子ちゃんが好きで、さくらももこを掘り下げて行きましたが、この本はなかなか強烈でした。

ゆっくり、じっくり1日数ページぐらい隅々まで読むのが良いです。

日々難しいことを考えないで過ごしていきたいと思える本です。

 

_

 

個人的にもここ数年の大隅さんの変化が気になっていましたので、今回のQAは私にとっても興味深いものとなりました。

大隅さん、ありがとうございました。

 

 

 

 

Q&A 2018.04

 

エリア4−2出展

 

土のフジワラ

藤原有二

http://tsuchinofujiwara.com/

 

 

担当スタッフ

けいご

 

_

 

 

けいご:

今回わたしは「土のフジワラ」の藤原有二さんにQ&Aをお願いしました。

まだ実物の作品を見た事がないのですが、素朴な作風と作家名のインパクトに興味を注がれました。

自己紹介からお願い致します。

 

土のフジワラさん:

北海道の大雪山の麓、アイヌ語でペーパン(水の甘いところ)という集落で、そこにある土で器から野菜までつくっています。素材を盛った時に心が打たれて感動が生まれる器を目指して制作しています。

 

 

けいご:

元々は野菜とパン作りをしていたと伺いました。食べ物を作るところからどのようにして陶器を作るところへと結び付いて行ったのでしょう?

 

土のフジワラさん:

20代のころ農業にどっぷりとはまり、自然農法や土のことなどを諸先輩から学びました。農産物が畑から出た後の世界を知りたくなり、パンの世界に飛び込みました。発酵のことや捏ねた生地を焼いているうちに器が気になり焼き物を始めました。ずいぶん遠回りした感じです。

 

 

けいご:

パンと器、別物の世界の様な感じがしますが、同じ『焼きもの』という点でとても近い存在だったのですね。

また、農業からスタートしたということや、作家名にも名付けてある様に『土』というアイテムが藤原さんにとっての大きなテーマの様にも感じました。

藤原さんにとっての土の魅力を教えてもらえますか?

 

土のフジワラさん:

掘った時はどんなふうになるかわからない。細かく砕いたり、木の根っこや石粒を取り除いたり、触れている間に不思議と作りたいもののイメージがわいてくるんです。

 

けいご:

大事に手をかけて作り上げてゆく事で徐々に作品が形を成してゆくのですね。

出来あがった器は藤原さんが今まで様々な角度から土と接してきたからこそ湧いてくるイメージのようにも思えました。

会場では、藤原さんの器に触れて作品の世界を堪能してみたいと思います。

皆さんも是非藤原さんのブースにいらっしゃってください。

 

最後に、今回「本とわたし」に出展して頂ける本のタイトルとエピソードを教えてもらえますか?

 

 

土のフジワラさん:

"ずっとやりたかったことをやりなさい"

器を始めて5年目くらいの時に出会った本です。その頃小さな壁にぶち当たっていたのですが、この本を読んで変化することを恐れなくなりました。毎朝、自分にとって一番大切なことを書いてから制作を始めています。

 

けいご:

ありごとうございました。

 

 

 

 

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Q&A 2018.04:SUNn・寸 / Saijiki.

 

 

2018年春季A&C静岡手創り市出展者とスタッフによるQ&Aをお届けします。

ご来場前にご覧いただけたら幸いです。

 

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Q&A 2018春季

 

エリア6−3出展

 

SUNn・寸 高橋

instagram.com/sunn_takahashi/

 

 

担当スタッフ

名倉

 

_

 

 

今回、私は真鍮や革をつかって、主にアクセサリーをつくる「SUNn・寸 高橋」さんにQ&Aをしました。以前より知りたかった彼女の作品と活動。その入口をこれよりお届けします。

ご覧ください。

 

 

名倉:

まずは自己紹介よりお願いします。

また、どんな作品をつくっているのか?

作品をつくることになった経緯なども訊かせて頂けたら幸いです。

 

SUNn・寸さん:

こんにちは。

京都の下京区、京都駅より少し西を拠点に活動しておりますSUNn・寸の高橋と申します。

私は東北の大学で美術、工芸を学び、卒業後革の小物やアクセサリーをデザイン制作、販売する会社にて数年勤め、現在は個人で革や真鍮、鹿の毛皮を使用しアクセサリーを制作しております。

 

東北の大学で生活する中で東北地方に古くから伝わったマタギ文化に興味を持ちました。

現在はマタギ文化だけでなく各地の狩猟生活は時代とともに消えつつあります。

狩猟で得た動物たちを生きる糧として味わい、その毛皮もまた寒さから身を守るものとして大切に活用してきました。

森に習い崇め、多くの祝祭を行い、神話を語り継ぎ、関わり方は時代とともに変化してきましたが、私はその昔から伝わる力のある生命の交わりを装身具として表現し、身につけるものとして日々の喜びに変えることができればと思っております。

鹿の毛は適度な硬さがあり、流れ、グラデーションが美しく、魅力を感じています。

実際に狩猟で得られた鹿の毛を頂き、なるべく余すとこなくその魅力が出るものを考えています。

 

名倉:

作品の根っこにはマタギ文化への興味と、装身具への祈りに近いものを感じました。

さて次のQは、今回の出展に際して意気込みなどありましたら教えてください。

 

SUNn・寸さん:

初めて静岡の護国神社に訪れたとき、その場所の美しさと力強さに驚きました。

場所のちからをお借りしてその素晴らしさに圧倒されっぱなしにならないよう、力のあるもの持って伺いたいと思っています。

今回始めて首飾りを制作しました。またその他にも新しく作ったものも幾つか持って伺う予定です。この場所にも合うものを。是非ご覧頂ければ嬉しいです。

 

 

名倉:

今回の新作は首飾り。

モノとしての美しさと気高さのような気品も感じました。

拝見するのを楽しみにしています。

 

最後に。今回「わたしと本」で展示される本の紹介をお願い致します。

 

 

SUNn・寸さん:

「僕は猟師になった」

古くから語られる狩猟文化や人と森、動物との関わりは多くの本でその歴史が語られていますが、私の選んだこの一冊は現代の狩猟について描かれたものです。

とてもすんなりと森や動物との関わり方や大切なものを感じ取り、自分なりに考える事ができるように思います。

リアルな状況も多く描かれています。

 

_

 

 

SUNn・寸 高橋さん、ありがとうございました。

ご来場者の皆さまへ、高橋さんの作品に興味を持たれた方はぜひその背景にも注目して、作品と共にその会話を楽しんでいただけたら嬉しいです。

会場は単なるお買い物だけをする場ではなく、会話をする事でより楽しくなる場でもありますし、ご来場する皆様のお声がけによって参加作家が救われ成長することもあるはずですから。

 

 

 

 

Q&A 2018春季

 

エリア6−20出展

 

Saijiki.

https://365saijiki.wixsite.com/saijiki

https://www.instagram.com/365saijiki/

 

 

担当スタッフ

青木

 

_

 

 

青木:

はじめまして。ARTS&CRAFT静岡手創り市スタッフ青木と申します。

今回初出展となるSaijiki.さん。まずは自己紹介をお願いします。

 

Saijiki.さん:

はじめまして。Saijiki.と申します。愛知県瀬戸産の陶土を使って、花や植物モチーフを中心とした四季のアクセサリーを制作しています。今回、ブランドとして初めての対面出展をさせていただくこととなり、ドキドキとワクワクでいっぱいです。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

青木:

Saijiki. = 歳時記からきているのですね。

かわいいお花たちに会える春はもうすぐ。ワクワクしますね。

 

Saijiki.さん:

そうなんです。日々移ろいゆく四季折々の姿を、アクセサリーとして身にまとうことができたら素敵だなぁ、という想いから“Saijiki.”がスタートしました。開催時期がちょうど、お花が一斉に咲きはじめる季節なので、私自身も春モチーフの作品を制作しながら自然とウキウキしてしまっています。緑豊かな護国神社で、ぜひみなさまに、春をめいっぱい満喫していただけるようなアクセサリーをお届けできたらと思っています。

 

青木:

今回の企画「わたしと本」にもご参加頂きありがとうございます。

どういった本をご用意して頂けるのでしょうか?

本にまつわるエピソードなどもお聞かせ下さい。

 

 

Saijiki.さん:

今回は「365日の歳時記(上巻)」をお持ちする予定です。アクセサリー制作の他に、昨年から毎日、季語をひとつ選んでスケッチを描いてインスタグラムに載せていまして。そのきっかけとなった大切な本です。この本をめくっていると、昔の人の季節の読みとり方がとても素敵で、季語ひとつをとっても、なるほど、という言葉選びや視点の美しさに感嘆の思いにさせられます。今回ご紹介する本、そしてSaijiki.のアクセサリーを通して、四季の味わいを少しでも楽しんでいただけたらとても嬉しいです。

 

青木:

日々移ろいゆく花のスケッチを見させて頂きました。

4月の春に向けて皆様もインスタグラムもチェックしてみて下さい。

Saijikiさん、ありがとうございました。

 

 

 

 

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